昨年の10月から何かしなければと一歩を踏み出したスポーツジム入会。
毎日が自分の為に自由に使える時間を有効に・・・と言っても特に月曜日と(健康体操)
後はフリーで通うパソコン教室位。(お勤めをしていた時から考えるとなんと贅沢な)
時間が出来た私なのに友人たちから年々お声が掛かることが少なくなった。
皆さんお忙しいの~~
自分の体調の悪い人やお孫さんの保育園の送迎、親の介護・・・・・(もちろん趣味に時間を費やす人もね)
退屈な時は暇をみてはジムに通う日々である。(主婦としてやることはあるがスルーしてる)
運動音痴の私も少しずつでも雰囲気に慣れてきた。
日中は中高年の男女、特に女性の凄いパワーに圧倒されます。
既にお顔見知り同士グループが出来ています。
今更その仲間に入れて頂く気持ちなく好きに挨拶程度にしてやりたいブログラムだけ
参加して帰ってくるんです。
時には午前中に一つ、午後に一つ参加したいプログラムが有るときは
おむすびを持って行き午後からのプログラムに備えています。
先日も一人で食べていたら何時も見かける70代過ぎのご婦人が
私の横に座って来た。
お見かけする度に気になっていたのが亡き母の少し自分を見失うようになった時の
お顏の表情が似ている、精彩さが無い事。
寂しそうな空しそうな表情、誰かと会話したい・・・・
私 「何時もお見かけしますがジムでどの様な事に参加されていますの?
プール、スタジオ、マシーン・・・」問いかけた。
ご婦人 「何もしていないの、スポーツ着、水着など着かえるのも邪魔くさい、ジムから
自宅が近いのでお風呂にだけ入りに来ている」
ご婦人がせきを切ったように話し出した。
「8年前に夫は亡くなり三年間は一人で住んでいたが体を壊して息子夫婦に引き取られた。
大きなお家に一人で住んでいたが息子の言うことに従い同居した。(男、女、二人の子持ち)
大きなお住まいは何の相談もなく息子さんと娘さんとが家を壊してそこに現在二棟アパートを
建築中と。ご婦人は一日も早く有料老人ホームに入りたいとの希望で息子さんご夫婦も
初めからそのつもりで引き取ったと。マンションでお互いに遠慮して息がつまり
自分の意志では無くてお嫁さんが私の事が目障りだから朝から夕方までジムに入会させ時間をつぶし
お風呂に入って夕方マンションに帰ると。」 時々ソファーで居眠りしている。
ジムをその様な目的の為に使う人がいるなんて考えもしなかった。
私は言った、「それではせっかく来ているんだったら何か手足を動かせる事から
初めて体力付けてそれでもしていないと時間の経過が遅いでしょう、一緒に体操しましょう・・・」
その言葉でご婦人のお顏が変わった。とても嬉しそうだった。
プールは無理でも骨盤体操や、リズム体操、ヨガをやったらとお勧めした。
「自分の出来る事だけやれば良いのよ、私も何も出来ないが少しでも
身体を動かすことは段々と楽しくなるよと・・・」
何時もソファーに座って日暮れを待っていたご婦人。
お誘いしてからは自分でプログラムを見て参加している。
殆ど何も出来無いが皆さんの中に参加していると言うことがご婦人にとっては
嬉しいみたい。生きるエネルギーになっているかは分からないが。
施設の説明会にも息子さんと出かけた様子だからいずれはお引越しに。
行くたびにご婦人が来ているか気になる。
高齢化がますます進む現在安心して老後を過ごすのは
難しい世の中になった。
介護者とお年寄りが目標を持って介護に取り組めるようにするために
人と人とが向き合っていく介護に正解は無いと感じました。
長々と最後まで付き合わせてごめんなさい。