黄泉の国の御殿の中ば覗いたら・・・・
そこにはウジが沸いたイザナミの腐乱死体
「見たな~!」
傍らにやあ八種の魔物も生まれとった。
百年の恋も冷めたイザナキは恐れおののき
黄泉の国から大脱出!!
逃げる逃げる・・・・
黄泉の国との堺に来たときそこに生えとった
「桃」ば三つ投げつけ助かりましたとさ・・
これは中国に伝わるお話に桃には「邪気ば祓い不老長寿ば与える植物」
ていうとば引用してござるごとあります。
中華料理にはお祝いの席に餡入りの桃饅頭ば食べますもんね。
日本ではこの「桃」が「桃太郎」のお話に育ちます。
そして元祖「見ちゃあいかん」の教訓
黄泉の国との堺は現在の出雲の国、八束郡東出雲町てされとります。
イザナミ
「そげな仕打ちばするなら私やあ一日に千人殺してやりましょう。」
イザナキ
「んなら俺は一日に千五百人作ろう」
それ以来人間は時代とともにどんどん増えていくごとなりました。
ほんなごとかいな?
さあここからやっとこさ、
アマテラス、ツクヨミ、スサノオが登場してきます。
死の国の穢れば清めるために、左目ば洗うたら
「天照大神(アマテラス)」
右目ば洗うたら「ツクヨミ」
臭かったけん鼻ば洗うたら鼻から
「須佐之男命(スサノオ)」が生まれた。
イザナキはアマテラスに「高天原」ば治めなさい。
ツクヨミには「夜の国」ば治めなさい。
スサノオには「海の国」ば治めなさい。
て言いました。
ちなみに「日本書紀」では
「天照大神」は「大日孁貴」
「須佐之男命」は「素戔嗚尊」の名前で表されます。
「日本書紀」は政治の力が入り込んどうとか
だいぶ、「古事記」とは違う所のありますね。
後の、ヤマトタケルも古事記では兄貴ば殺し
愚痴を言うて叔母に泣きつく「倭建命」ばってん
「日本書紀」じゃあそげな記述は無くて
名前も「日本武尊」てなります。
いかにもこっちの方が「尊いお方」の
印象が強かですもんね。
続く・・・・
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ちどりあし
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