先日、大阪府島本町を訪れた折に、
楠木正成親子の「桜井の別れ」の記念公園(表現が正しいか)を
見る機会があった。
大きな碑がいくつも立っていた。
いつのものか、と建立日をみると明治の終わりだ。
乃木大将と東郷大将の書による二つの大きな碑が目立つ。
他に、楠木正成親子の別れの石像があった(写真)。
その台座には、「滅私奉公」と刻まれていた。
違和感があった。
別れと滅私奉公。
しかし、後醍醐天皇 . . . 本文を読む
札幌から富良野にバスで移動する場合には、三笠市から
山越えするのが近い。
三笠市は、炭鉱の街として有名だが、空知集治監跡があることでも
知られている。
この街をバスで通過するときには、ガイドさんから、集治監についての
話を聞くことがある。
集治監とは監獄のことである。集治監には1000人以上の受刑者が
収監されていた。この集治監は1882年開設~1901年廃監というから
明治時代の話である。
当時 . . . 本文を読む
今日は、大阪府高槻市の山をゆっくりと歩いた。ハイキングコース名は、太閤道。近くに天王山がある。「天下分け目の天王山」のそれである。歴史好きの方には推測できるのでは。高槻から山崎(天王山の麓)は、かって西国街道が通っていた。信長が本能寺に倒れたことを聞いた秀吉は、備中から「大返し」という行軍を行い、光秀の陣に迫った。秀吉軍は、西国街道を進む中の手と、淀川を北上する川の手。そして、山の中に分け入った山 . . . 本文を読む
地域の社会福祉士会の会員が集まって、小規模多機能介護施設を
訪問し、所長から話をお聞ききした。
施設開設から1年を経過して、どうだったかの話だ。
この施設は、単独で運営をされており、なかなか経営が安定しなくて
大変ということだった。
利用者の7~8割は、認知症を患っているという。
認知症の利用者には、職員が細かく対応しなくてはならないため、
数多くの職員が必要になるという。
また、毎日、当直を . . . 本文を読む
3月31日第3回介護予防継続的評価分析検討委員会が開催され
国の調査分析仮集計が資料配布された。
内容は、介護予防の効果があったということであるが、このデータ分析の
意図は明確なので、結論ありきということになる。
もっとも、それなりに分析することが必要である。
しかし、この官製データ(たった1000人のデータである)でさえ、
ほとんど効果が上がっていないという判断もできる。
この点は以下の資料を . . . 本文を読む
昨日、衆議院の厚生労働委員会でのこと。
与党も野党も、介護職は低賃金で一致。
違うのは、財源がないと逃げる枡添大臣。
厚生労働官僚の言い訳は、
審議会で決まったこと。
事業所の努力で効率を図れという感じ。
まったく感じ悪い。
与党は、とにかく今年は逃げようと思っている。
金がないは、与党の常套句になった。
最近はなりふりかまわず、金がないだ。
しかしこれで納得できるはずがなかろう。
出るは出 . . . 本文を読む
1ヶ月の一度のペースで準備会を開いている。
今日のゲストは、府の担当者と、府社会福祉士会の包括支援委員会の委員長。
さすがに、お二人は仕組みづくりのノウハウに長けている。
お陰で、前に進みそう。
しかし、私は既に包括OB。
ところが会則案には、賛助会員という名があった。
いわゆるサポーターだ。
どうも席が残るらしい。
地域包括職員の移動も多い。
皆さん、苦慮している。
府の担当者の方は、源氏千年 . . . 本文を読む
「社会福祉とはなんぞや」と問われ、なんと答えるか。
私は、「人々の生活を死からできるだけ遠ざけること」でいいと思っている。
この考え方では、戦争というのは、社会福祉と根本的に相容れないことになる。
まず、人の命を奪うな、ということ。そして人の命を救え、ということ。
どうして、簡単に人の命を奪うのかと思うことが多すぎる。
人々は、戦争を重ねる一方、戦争を避けることにも尽力した。
人間の歴史を見てみ . . . 本文を読む
この2007年に出版された書籍を、岡山からの電車の中で読んでいた。
中国東北部の農民の方々の証言である。
現在、中ほどまで読み進んでいるが、本当に読むのが辛い本だ。
今、日本では中国バッシングが強いが、65年前の事実も知らなくてはならない。
昭和の初め、日本からは百万人以上が「満州」に渡った。
(最後の「渡満者」は昭和20年、すなわち敗戦直前まで入植していた。
戦況は知らされていなかった)
その . . . 本文を読む
この1月上旬に、議員立法として法案提出されていた「介護人材確保法」が
3ヶ月間,たな晒しされて、やっと審議に入りました。
野党提出の法案ということになるとめったなことでは審議されません。
しかし、とにかくよかった。
この法案は、昨年9月に介護団体からに与党、野党に要望書が
出されていたものです。
それが議員立法として法案が作成され、1月に野党から提出されたことに
なります。
与党や政府は、前向き . . . 本文を読む
県立図書館の新刊棚で偶然見つけた本だが、これは購入しなくてはなるまい。
著者はこの一冊を書き上げるために費やした時間を思えば、手元に置くことが
礼儀だと思う。
この本は著者の博士論文を元にしている。
ゆえに、社会学の現在の到達点から、「満州」経験を解き明かす。
まだ読み始めたばかりだから、どのように話が展開するのが楽しみだ。
著者が中国に留学し、また以後も毎年訪中していた。
また、日本では京都大学 . . . 本文を読む
「masaの介護福祉情報」さんの4月8日記事に新ソフトの情報が書かれていた。
ブックマークにあります。ぜひ読んでいただけければと思います。
介護保険改正の流れから想定できる話ですが、その通りの展開です。
今年のモデル実施、来年からの導入ということでしょうね。
厚生労働省は、改正介護保険法(介護予防重視)は成果が上がっていると
いう報告書を作成したということです。
そのうち、私たちも見ることがで . . . 本文を読む
岡山に滞在しているのですが、PC環境を作れていないので、
県立図書館のインターネットコーナーからです。
この図書館は、岡山の社会福祉資料を閲覧するために
よくきていました。
これからもちょくちょく訪れることになるでしょう。
読書:
「中国残留邦人」井出孫六著 岩波新書(出たばかり)を
読みました。戦前、国策で「満州」に行かざるえなかった人々の
苦難の60余年を、現在まで(残留孤児国家賠償訴訟まで . . . 本文を読む
NHKドキュメンタリーから
馬上法廷(巡回裁判所)は、このドキュメンタリー最後の
話に入っていく。
登場人物は、腰椎骨折で下半身麻痺になってしまった20歳の
青年の話である。
彼は、炭鉱に勤めて3日目に落盤事故で腰の骨を折ってしまう。
病院で治療したが、下半身は麻痺したままだ。
彼の症状は、生涯続くと思わざるをえない。
絶望の余り自殺を考えたともいう。
彼には、年下の恋人がいる。
彼の介護を . . . 本文を読む
今日は、本田宏先生(埼玉県済生会栗橋病院副院長)の講演、
「医療経済の現実を見つめて、道路と命どっちが大切か」を聞きました。
パワーポイントを駆使した60分の講演は「すごい!」の一言です。
国民は事実を知らされていない。
私が事実の数字を可能な限り提示すると圧倒的な数字を見せてくれました。
で、表題の「9300万人から5700万人」へ減少するのは、
2005年と2055年のドライバー人口です。 . . . 本文を読む