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岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

午前中は「男性介護者の集まり」に参加してきました。

2011-05-08 21:02:55 | ケアラーのために


4月24日に出席させていただいた「男性介護者の会岡山」に続き、
本日開かれた集まりにも参加させていただきました。

まだ2回目の参加です。
いろいろお話をお聞きしながら、少しずつ理解できてきたように思います。
4月24日に参加させていただいて一番印象深かったことは、男性介護者の会にも関わらず、参加者に女性が多いことでした。
会の事務局長はなんとチャーミングな若い女性でした。

これは介護の先輩である女性が、まだまだおぼつかない男性介護者の様子をみて、このままではいけない。
支援しなくてはとんでもないことになると思われてのことでしょう。

男性介護者は今や3割といわれているにも関わらず見過ごされている。
これはまずい。危なっかしい。
一つ手助けをしてやろうというありがたいお気持なのでしょう。
とても心強いことです。

ところで、先日の会に出席した男性介護者は10名程度だそうです。
支援者は20名以上こられていました。
男性介護者の方の参加は多いとはいえません。

もちろん、この会の存在を知っていても介護があるから出席できないという人もおられるでしょう。
しかし、多くの男性介護者の方は、この会があること自体を知らないでしょう。
情報から孤立していることもあると思います。

もうひとつ考えられるのは、自らが介護者であるという意識はあっても、男性介護者という認識がないことかもしれません。
私自身も男性介護者という認識はありませんでした。

もちろん仕事柄少なからずの男性介護者を見てきました。
女性の介護者に比べれは少数とはいえ、困難を抱えてる方が多いように思えました。

父親一人息子さん一人で頑張られている方。
母親を介護されている息子さん。
虐待に繋がる危険を感じた家族もおられました。

行き詰ると手が出てしまいがちなのは、やはり男性です。力もあります。
調査結果を見ると、男性介護者による高齢者虐待の比率はとても高いですね。

男性介護者は加害者にもなりうる。
これはなんとかしなくてはならない。
このような考えが支援する方にもあるのではないでしょうか。

しかし一方、介護者がパワフルであることの利点も多いと感じています。
介護のある部分は力仕事です。
力があれば簡単にできることも多い。
例えば、おむつ交換、入浴介助、車いすなどの移動介助、ベッド周りの介護などです。
介護される人にとっても転倒などの不安を感じなくてすむようです。

嫁の撤退というデータに裏付けられた現象により息子が介護者として登場してきたこと。
このことを否定的に捉える必要はないと思います。

ただ、現状では男性に生活技術や介護技術というスキルがない。
もちろん、技術だけではなく、こころの修養ということも必要にはなると思います。
このことを身につけることができれば、「理想的な介護者」が実現できるかもしれない。

「心やさしく力持ち」的な男性介護者はもう身の回りに大勢いるのではないでしょうか。
私たちは、そのような男性を探す旅を始める必要があります。

そして互いに切磋琢磨し、優しき女性の手をかりながら、修養に励み、やがて「菩薩?」となる。
ということも、絵空事ではないように思います。

※写真は西方浄土。今日の夕日です。

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