岩清水日記

「あしひきの岩間をつたふ苔水のかすかにわれはすみわたるかも」良寛

ご近所福祉クリエーター

2009-01-19 21:57:48 | 地域包括支援センター
今日は久し振りに講演を聞きました。
酒井保さんという広島県の社会福祉協議会の方です。

独特の話しぶりと、イラストも描かれる多芸な人でした。
当然、プレゼンも見たこともないようなアートなものでした。
映像で紹介したいほどの出来でした。
もちろん、福祉観に関しても、勉強になりました。

タイトルの「ご近所福祉クリエーター」を自称されている。
まずは官僚用語を自分の言葉に置き換える。

「ご近所福祉クリエーター」とは、地域福祉コーディネーターでしょうか。
私たちは、地域包括支援センターという言う方も、聞く方も、意味不明は
呼び名がついているのですが、なんとかならんかと思って3年です。
最近は、利用者の方に「介護保険担当です」と名乗ったりしています。
これはよくわかっていただけます。
介護保険はやはり認知度が高いですから。

酒井保さんの話が面白いのは、このような仕事にありがちな「枠にはめて考える」
ことをしないからです。
要援護者という言葉も枠にはめない。

例えば、参加者に「助けられたいですか」と聞くと、ほぼ全員が助けてもらいたくないと答えた。
では、「助けて」と言われたら助けてあげたいですかと、聞くと全員が手を挙げる。
ほとんどの人が人を助けたいと思っている。

実は日頃は、援助を受けている人も、人助けをしたいのだと。
ならば、要援護者も、援護する人になってもらおうということになる。
要援護者と援護者の融合。
(しかし、要援護とはなんとも固い用語だ)

かって病院は医師も患者も垣根がなく融合された存在であったという。
イデアと制度多賀茂著より
このことは実はとても自然なことのように思える。

私はいつも高齢者の方に癒されている。
それは精神的なことではあるが、精神的なことにとどまらないかもしれない。
支援するということを、もう一度白紙に戻して考えなくてはと考えています。

酒井さんの話にわたしは心の中でなんども相槌を打ったのでした。

※写真は桃太郎アリーナ

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