ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

ほっこり鍋

2014-11-16 | 分かち合い
今日は仕事です。

昨夜、友だち二人と定例の食事会をしてきました。

白菜と豚肉のトマトバジル鍋と言うのを食したのですが、なかなか美味しかったです。

寒い季節によいことはあまりありませんが、友人と鍋を囲むのは心身が暖まる楽しみのひとつです。

私は落語の『二番煎じ』と言う噺が好きです。

大火が多い江戸の冬の夜、町内の旦那たちが二組に別れて火の用心の見廻りをします。

そのうちの一組が、火の番小屋(待合室のような場所)で、イノシシ肉と長ネギと味噌を持ちより、わずかなお酒と共に鍋を突つき合う…と言う場面があります。

火の番は言わば公務なので、飲食は禁止、まして飲酒などはもってのほかです。

でも、禁じられているがゆえの快感…ということもある。

凍るように寒い深夜、ろくに火の気のない小屋で中年の男たちがイノシシ鍋に舌鼓を打つ…と言うこの場面が私は何とも好きで、憧れさえいだいていました。

昨夜友人たちと鍋の豚肉や白菜を突つき合いながら、頭にその場面が浮かびました。

幸せの最も普遍的な形とは、家族や親しい人と一緒に食事をすることだ…とこのところ特に思うようになりました。

とにかく、今日一日です。


神様。
今日一日が穏やかなものでありますように。
家族が皆、健康で暮らせますように。
友人たちが実りある休日を過ごせますように。
お祈り致します。