ほとほと通信

89歳の母と二人暮らしの61歳男性の日記。老人ホームでケアマネジャーをしています。

四度目の更新

2014-11-15 | ほとほと日記
今日は仕事はお休みです。

私が住んでいるワンルームマンションの不動産屋から、更新契約書が届きました。

私は八年前の十二月に、職場に近い現在の住まいに引っ越しました。
その時、引っ越し代と家賃などで、僅かに貯めていた貯金がほとんど底をつきました。
四十七歳からの再出発だな…と、まだガスも電気も通っていない部屋で、フトンにくるまれ縮こまりながら考えたことを憶えています。

二年おきの更新ですから、これで四回目。
四回の更新の間に、本当に色んなことがあったなア…と思います。

今日の午後、駅近くの喫茶店で契約書に目を通し、サインと捺印をしました。
二回目まではほとんど契約書を読まずに「めくら判」を押していたものです。
さすがに齢五十を過ぎ、さんざ辛酸を舐めて少しは慎重になり、前回と今回はじっくりと契約書に目を通しました。
しかし、オーナー用と自分用の二冊の割印を押すときうまくいかず、二度押してしまいました。
確か前回も同じことをしていて、こういった手作業は相変わらずからっきしダメだなア…と我ながら呆れます。

途中で隣の席に大学生と思しき若い女性が座り、ノートパソコンを開けて勉強を始めました。
八年前、彼女は中学生…、否、小学生だったかもしれません。
そう思うと、何だか気の遠くなる思いがしました。

八年前に今の部屋を借りるときは、兄が連帯保証人になってくれました。
その兄も、この十月で六十歳になり、今は嘱託社員で働いています。
ですから、これからの私は、引っ越すことすら難しいのでしょう。
今の職場で働き、この部屋で粘りながら、何とか終の棲家を手だてするよりありません。
それこそ、気が遠くなることですが…。

今夜、友人たちと恒例の食事会があります。
楽しんで来たいと思います。