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やまなしミステリーツアーで夏をひんやり

2014-08-27 15:13:13 | イベント

身近な場所にも妖怪がいた!?


普段は車で何気なく通り過ぎる場所。実は、妖怪が出る!?と聞いてびっくり。

山梨県立博物館で開催されている幽霊・妖怪画大全集の企画展にちなんで、
博物館と特定非営利活動団体つなぐの共催で行われた
「おとなの、妖怪・ミステリーツアー」に8月24日(日)、HAPPYランドが参加しました。

ミステリーツアー参加者は、16時に甲府駅北口のよっちゃばれ広場に集合。
曇り空の下、30数名の皆さんと一緒に出発しました

駅を背にして右に進むと、急勾配の三念坂に差し掛かります。
この坂で転ぶと、一年以内に命を落とす、という言い伝えがあるとか
 「念には念を入れて」三念坂を上ります。

道々、怪談話などを聴きながら、藤川にかかる将運橋へ。
この橋の下には、かの有名な妖怪・小豆洗いが出現したそう

古府新紺屋町から愛宕町へ架かる橋を夜更けに通ると、
橋の下から小豆を洗うことが聞こえると、江戸時代の書物「裏見寒話」に記されているとのこと


次に、妙遠寺へ。加藤清正公が朝鮮出兵の際に持ち帰ったと言われる玉すだれ
と羊角灯篭を拝見しました。本堂左手の壁に飾られた玉すだれは、
色とりどりのビーズと刺繍が豪華なもの。明治天皇が甲府に行幸されたとき、
祝いの展覧会に出品されました。羊角灯篭は、羊の角を薄くスライスして組み合わせた繊細で美しい灯篭です

きれいなものを見た後は、さらなるミステリーを求めて先へと進みます



武田信虎公之墓がある大泉寺の東側、夢山稲荷尊天が次の目的地です。到着す
る頃、ちょうど雨がパラパラと降り出し、周辺が薄暗くなってきました。幽霊や妖怪が現れるときには、
天候が急変すると言われているらしいですよ。現地の様子も、ちょっと怖い感じがしました。(気のせいかな?)

昔、大変良い香りのする梅の木を山から大泉寺へ移したところ、二匹の白狐が
現れて、梅の木を返してほしいと鳴き続け、とうとう死んでしまったため、
これを祀ったのが夢山稲荷ということです

この辺りには狐が多く、お坊さんに化けて猟師の殺生を戒めたという妖怪・白
蔵主が現れたのも、後ろにある夢見山と、伝わっています。博物館の展示にも、白蔵主の絵がありました

他にも、夢見山には、信虎公が信玄公誕生にまつわる夢を見た話や、
信玄公の夢の中に美女が現れて三味線を弾こうとしたが、目が覚めると身体中を蜘蛛の糸で巻かれていた、
という不思議な話が伝わっています


ツアーの最後は、真言宗醍醐派の行蔵院へ。秘仏である、片目をつぶった不動
明王の念持仏を見せていただきました。山本勘助が首から下げていたという伝承があります

真言宗醍醐派は、日本各地の霊山を修行の場とする修験道の当山派の中心だそうです

先ほど博物館で見た、山伏の姿で描かれた烏天狗たちを思い起こしつつ、甲府駅へと帰りました

歩いてまわれるミステリースポット。皆さんも、ぜひ、お出かけください。

 

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