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甲府市の市民レポーターがこうふの話題をお届け!

甲府城御案内仕隊(こうふじょうごあんないつかまつりたい)

2019-05-28 13:11:12 | 紹介
『広報こうふ』6月号 取材こぼれ話

 

こんにちは。今年4月から市民レポーターの仲間入りをした 三井玲子(みついれいこ) です。

こちらのブログでは、「甲府城御案内仕隊」取材時※のエピソードをお伝えします。

よろしくお願いします。

※『広報こうふ』6月号 p26「とびだせ! 市民レポーター!」をご覧ください。

http://www.city.kofu.yamanashi.jp/shise/koho/kohoshi/h31/documents/20190626.pdf

 

取材を行ったのは、4月15日

当日、集合時間よりも早めに到着してくださった、会長の 風間 勲(かざまいさお)さんです。

「今日は風が強くて桜が散っていますが、桜吹雪も風情があっていいものですよ。やっぱりお花見の頃が、いちばん観光客が多いですね」

取材&ガイド開始

公園管理事務所から「鍛冶曲輪」(かじくるわ:道具職人の作業場)の横を通り過ぎ、「石切場跡」(いしきりばあと)へ

甲府城はかつて、「甲斐府中城」(愛称は「舞鶴城」)と呼ばれていました。信長の死後、秀吉が天下を取ると、甲斐国に身内の羽柴秀勝らを配置して、1590年頃から築城させました。その石垣用の石を、ここで切り出していたことがわかります。甲府城の基礎となった山には岩石が豊富にあり、まさに「石垣の城」だったのですね

 

石に刻まれている長方形の跡が「矢穴」やあな:石を割る際にできた跡)です。

この跡が、横12センチ程であれば年代が古く(1590年頃)、横9センチ程であれば年代が新しい(1700年頃)とわかるそうです。これは道具が発達するにつれ、少ない金属で石を割ることができたことを示します。つまり、時代とともに跡が小さくなっていったので、年代が特定できるとのこと

 

石の中には、せっかく矢穴で割ってひびも入っているのに、そのまま積んであるものもちらほら

「当時の職人たちも途中で疲れて、割るのをあきらめて積んだのかもしれません(笑)」と、風間さん。

 

「石切場跡」から少し坂を上がった所に、「水溜」(みずだめ)という小さな池。ここになぜか金魚 これは、自然の湧き水で飼っているそうです。

風間さんのお話によると、1704年頃の城主・柳沢吉保が城内で金魚を飼うことを奨励したとか。その息子の吉里が国替えの際に、奈良県の大和郡山市へ金魚を持ち込んだのがきっかけで、大和郡山市は金魚の一大産地に(大和郡山市は甲府市の姉妹都市として提携)。金魚の陰に歴史あり、ですね

 

ところで、風間さんの衣装赤い上着と赤い帽子、そして隊員証)は、2004年6月に甲府城御案内仕隊が発足したときからのご愛用品。自営業をご勇退された折に、やりがいを見つけようと、県埋蔵文化センターの講座を受講されたのが入隊のきっかけだったそうです(現在は、新人用にベスト型の上着を隊で購入)。

 

そして、新入隊員研修スケジュールのカリキュラム(学習内容)びっくり

歴史人物接客マナーなど、成果測定(質疑応答)を含めた9回の講座が、2月~6月の間にみっちり! こうした自己研鑽を重ねて、御案内仕隊のみなさんは活躍されているのですね。

 

 

 

取材日は月曜日で「稲荷櫓(いなりやぐら):武具蔵」は閉館日でした。残念祝日であれば開館

こちらは現在、甲府城(舞鶴城)の模型や、鯱瓦のレプリカなどが展示されています(舞鶴城の模型を見ると、本当に鶴が羽を広げているような形をしています)。

そして、風間さんイチオシの おすすめスポット…。

それがどこかは、『広報こうふ 6月号』をご覧ください。

 

(ヒントを少しだけ…)

当日は強風でしたが快晴で見晴らしが良く、天守台からの360度の眺めは絶景でした

まだまだ見どころ満載の甲府城。文章で伝えきれなくて申し訳ありません。

 

風間さんも、「山梨県からの来城者が一番少ないので、山梨県の方にたくさん来てもらいたいですね」と仰っていました。この日は御案内仕隊の定休日にもかかわらず、快く取材に応じてくださいました。

気さくな笑顔と豊富な歴史雑談で、終始楽しい取材になりました。心より御礼申し上げます。

 

ぜひ多くの方にご来城いただいて、「甲府城御案内仕隊」の御案内を楽しんでいただければと思います。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

【お問い合わせ】

(公社)やまなし観光推進機構 

メール:kankou@yamakan-sk.jp

電話:055-231-2722  FAX:055-221-3040

※団体でのガイドのお申し込みは、人員の都合上10日前までにお願いします。

 

 

 

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