名古屋・名駅街暮らし

足の向くまま気の向くままに、季節の移ろいや暮らしのあれこれを綴ります。

五色園・浅野祥雲コンクリート像その3

2014年12月11日 | 歩く


五色園コンクリート像の3回目は、「赤山明神貴婦人邂逅」のシーンからスタートします。

親鸞聖人26歳のとき、赤山禅院にお参りの折、美しい女性が現れ
比叡山へ連れて行ってほしいと懇願されたが・・・







「桜ヶ池大蛇入定由来」



法然が大蛇と化した阿闍梨を、遠州桜ヶ池に訪ねて、
他力本願の教法を説くシーン。



深閑とした池の淵を這う大蛇が不気味で、
千尋もある大蛇に、水底へ引き込まれそう。

「肉付きの面」



蓮如上人のもとへ通う息子夫婦が気に入らず、
老婆は鬼の面を被って嫁を脅した。



その後、面を外そうとしたが出来ず、蓮如上人の教えを受けて、
ようやく取れたが面には顔の肉が付いたままだった。

「御流罪」



後鳥羽上皇の怒りに触れて、親鸞聖人は越後へ流罪となる。



苦難をものとせず、他力本願の教えを、この地に広めた。


↑ 難所親不知?

像が立つあたりは、辺境の流罪地を思わせる池や、
荒涼とした草むらなど、お膳立てが揃っている。

「身代わりの名号」



親鸞の法話に参詣する妻を、夫は暴力を振るって止めていた。



それを知った聖人は、10文字の名号を与え、
参詣しないでそれを拝むように伝えた。



夫に内緒で拝む挙動をあやしみ、浮気をしていると思い込み、殺してしまった。



ところが、殺したはずの妻は生きていて、名号が血に染まり・・・



クライマックスのシーンは、次回にアップします。


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五色山大安寺・浅野祥雲コンクリート像その2

2014年12月10日 | 歩く
五色園のコンクリート像は、20万坪にも及ぶ大安寺の
境内に点在し、池や谷、丘、湿地などの地形を生かして、建てられている。

ペンキで彩色されたコンクリート像は、色が剥げたり
破損したりするので、浅野祥雲ファンが、ボランティアで
像の補修や塗り直しをしている。

補修が終わった像は、極彩色に輝いているが、年月を経たままの像は、
ペンキが剥げ苔やツタなどが絡み風格が感じられる。
厚化粧もいいが、風雪に耐えた表情も悪くない。
思わず頬が緩む「ゆるキャラ像」や、妖気が漂う心霊像が入り乱れて、
頭が混乱状態になる。

「月見の宴」を後にして、コンクリート像の核心部へと入っていく。



「六角堂御参籠雲母坂お通い」は、親鸞が百夜祈願を立て、
難所の雲母坂を歩き、六角堂に通った。



毎夜寺を抜け出す親鸞を不審に思い、後をつけた弟子が、
雲母坂の雪を血潮に染めて六角堂に向かう聖人の姿に、
涙を流して手を合わせたという。
この像は、難所通いの厳しさを感じさせる、草深い崖の斜面に建っていた。


↑ 六角堂への小径

「六角堂」は小さな丘の上に建つお堂で、まわりは
雑草が生い茂って、少し不気味な感じがした。


↑ 拝殿の奥が六角堂


↑ 六角堂

次のシーンは「箱根権現御饗応」で、箱根峠を
越えようとした聖人が、麓の家に立ち寄ると、一家総出でもてなしを受けた。



夢の中で現れた神が、貴いお方が通るのでもてなせとのお告があった。



さぞ豪華な接待の宴が、開かれたことだろう。



「野盗耳四郎聞法の場」は、極悪非道の盗賊耳四郎が、
法話を聞いて改心し、念仏を唱えるようになった。



盗人仲間が酒を飲ませて殺そうとしたところ、
耳四郎は黄金の仏様に変身していた。

突然、仏教の教えとは関係がないシーンが登場するのも、
ここの意外性の一つで、緊張感が緩む。



「日吉丸矢作橋出世の緒」は、橋の上で寝ていた
日吉丸(豊臣秀吉の幼名)が、蜂須賀小六一行に起こされて
反抗した度胸が認められ、出世の緒となった逸話のシーンである。


↑ 桃太郎神社の桃太郎?


↑ 忍者ハットリくん?


↑ シェーッ


↑高倉健?

どこかで見たような像が出てくるが、祥雲像のオールスターキャストのようだ。



今回の結びのシーンは、「縁結びの女神弁財天」である。



いつも水辺に立つ弁天さまは、ここでも池の中におわした。

着衣の弁財天は福々しい顔立ちで、江ノ島の
裸弁財天に比べて、お色気はないが縁結びや商売繁盛のご利益がありそう。



次回は「肉付きの面」や「桜ヶ池大蛇入定」など、
少し妖気漂うシーンをアップします。
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五色山大安寺・浅野祥雲コンクリート像

2014年12月09日 | 歩く

↑ 大安寺本堂

先日、岩崎御嶽山と犬山桃太郎神社を訪れ、
多くの浅野祥雲作のコンクリート像に出会った。
3ヶ所目の今日は、日進市の五色山大安寺(五色園)を訪ねた。


↑ 宿坊



20万坪の広大な境内には、本堂や宿坊、霊園などがあり、
参道の脇や山中には、親鸞聖人の教えや生涯を再現した、
100体ほどのコンクリート像が建っている。



入り口の案内看板を頭に入れ、無人のゲートから境内に入る。



入って直ぐの小径を辿ると「板敷山弁円狙撃」の群像に出合う。



↓ 説法に赴く親鸞と弟子





↑ 親鸞聖人



↑ 恐ろしげな山伏弁円

次のシーンは「弁円悔悟」で、親鸞殺害の企てを悔い改め、弟子となって聖人の世話をした。







↑ 親鸞聖人

道すがらの、荒れた無住のお堂が、演出効果満点だった。





シーンが一転して「月見の宴」に変わる。



親鸞(幼名松若君)は、2歳になっても言葉を発しなかったが、
突然月に向かって、「南無仏」と称え非凡の子であると、まわりを歓喜させた。



↑ 親鸞父子

「信行両座」は、親鸞が弟子達に、弥陀を信じるか、念仏の行を選ぶかを問うシーン。





↑ 厳しい表情の親鸞



↑ 駆けつける弟子



シーンごとに説明文が表示されている。

残り17シーンは、順次アップします。
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豪雪被害

2014年12月08日 | 雑感


今朝は久しぶりの快晴で、陽射しが眩しかった。
放射冷却の影響で冷え込みが強く、日陰の水溜りには、
薄っすらと氷が張っていた。



ここ数日の雪で、孤立した集落の映像が、
テレビから盛んに流れてくる。

海水温と上空の温度差で、大量の雪雲が発生し、
ゲリラ豪雪をもたらしたようだ。

雪に備えのない地方は、除雪体制や重機の
備えも手薄で、大きな被害が発生したのだろう。

海水温の異常な上昇は、漁業以外でも、様々な
被害をもたらしている。

釣り師が、坊主でがっかりする程度ならいいが、
生活や生存に影響を及ぼすようでは、ことは深刻だ。

雪の被害を大きくし、除雪作業を阻む倒木は、
ほとんどが植林された杉であることも気になる。

この程度の雪で、簡単に倒れる木を、道路際や家や
電柱の近くに植林するのも問題がある。

土石流や崖崩れの現場写真を見ても、根こそぎにされた杉の倒木が、
割り箸のように折り重なって崩れ落ち、被害を大きくしている。

間伐や枝打ちなど、手入れをしない植林地は、
自然の脅威を増し、被害を増幅している。

豪雪地帯では、家や道路際の植林を自粛して、被害減少に努めているという。
温暖化対策を含め、頻発する自然災害の、根本的な対策を急いでほしい。
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衆議院の期日前投票

2014年12月07日 | 暮らし


今日も寒気が居座り、風がとても冷たい。
部屋に籠って、護法神像の彫りを練習していたが、
陽が差せば暖かいが、陰れば底冷えがする。



5センチほどの小さな像なので、視力が弱り
明るい部屋でないとうまく彫れない。

3体彫り終わったところで、衆議院の期日前投票に行ってきた。
区役所の投票所は、けっこう人が多く、高齢者が目立つ。
自公で300議席を上回ると予想され、ますます選挙の
関心が薄れそうだが、どんな結果が出るのだろうか。



午後は、関東大学ラグビー早明戦を、テレビ観戦した。
手に汗を握る接戦だったが、終了間際に早稲田が
2つのトライを決めて、37:24で勝った。



対抗戦1位の帝京大は、明治と慶応を0トライで押さえ、
圧倒的な強さを見せつけられたが、どこが倒すか見ものだ。
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ディスカウントスト

2014年12月06日 | 雑感


今日が寒気のピークと言うことで、北西の風に乗って
黒い雲が流れ込み、いっとき小雪が舞った。



雪から冷たい雨に変わったが、時おり
雲の切れ目から、日が差すこともあった。

夕方、栄まで出かけたが、寒さにめげず
師走の街は賑わっていた。



ひときわ派手な電飾に誘われて、
最近開店した激安の殿堂に立ち寄った。

24時間営業のディスカウントストアは、外観と同じで
店内は、派手なPOPと商品で溢れている。



店内の熱気につられて、980円の腕時計を買ってしまった。
100均の時計よりは高級感?のある商品が、
電池やバンド交換より安いのが、不思議でならない。


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猪高緑地のウォーキング

2014年12月05日 | 歩く


今朝も冷え込みが強く、北西の風が冷たかった。
時折、黒い雲の塊が流れ込み、寒気の強さがうかがえる。



猪高緑地ウォーキングは、「塚の杁池」の北側遊歩道を
スタートし、シダレザクラの里を経て、ハンノキ湿地から
峠を越えて、井掘の棚田へ出た。


↑ シダレザクラの里


↑ ハンノキ湿地



雑木林の小径は落ち葉で埋まり、わずかに残った
紅葉やススキの穂が、風に飛ばされていく。





刈り取りが終わった田は、人影もなく深閑とし、
雑木林のカツラの木から、甘い香りが漂ってきた。



戻りは井堀分岐点から、池の南岸に沿って歩き、
「森の集会所」へゴールした。



森の景色は、綺麗だった紅葉も色が褪せて、
秋から冬へと変わりつつある。

今期一番の寒気が到来中で、北の空を見ると、
灰色の雪雲に覆われている。



↑ 2012.12.5撮影
飛騨の山里は、しんしんと雪が降り続いていることだろう。
まだ根雪にはならないと思うが、長くて寒い冬は既に始まっている。

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荒子観音界隈を歩く

2014年12月04日 | 歩く

↑ 荒子観音寺地蔵尊

円空彫刻の稽古で、荒子観音寺へ行った帰りに、
近所を歩いてきた。

あおなみ線の開通以来、沿線にはマンションや住宅が
増えているが、観音寺付近は、昔ながらの懐かしい風景が残っている。







名古屋市内に、茅葺きの民家や、神社を目にするのは珍しい。


↑ 荒子神明社の覆殿

狭い路地が縦横に走り、生垣や板塀に囲まれた家並みは、昭和の香りがする。









中川区荒子町は、前田利家の出生の地と言われ、
富士権現社には、居城であった荒子城址の碑が建っている。





名古屋駅から、僅か10キロほどの所に、円空仏で有名な
荒子観音以外に、見所があることを知る人は少ない。
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文太、健さんを偲んで

2014年12月03日 | 交友


今朝の最低気温は2度で、今季最低を記録した。
いつもと違う寒さを感じ、布団の中で
グズグズしている間に、朝の出足が鈍ってしまった。
気持ちも体も、まだ冬に馴染んでいないようだ。



納屋橋河畔の四季桜は、葉をすっかり落として、
花が目立つようになった。



午後は仲間5人と、日進市のレストラン「あさくま」で、
昼食をしながら駄弁ってきた。

文太、健さんを偲び、映画談義で盛り上がった。
仲間の一人に、いまだに年間50本ほど見る映画少年がいて、
懐かしい題名や俳優の名がポンポンと出てくる。

大河内伝次郎や片岡千恵蔵、阪東妻三郎、市川右太衛門などなど、
映画の全盛期に育ったもの同士の話は、尽きることがない。



家に帰って、仲間から借りたDVD「血槍富士」を鑑賞した。
内田吐夢監督の帰国第1作で、片岡千恵蔵が主演している。



前半のほのぼのとした人情話が一変して、クライマックスの
仇討ちシーンは、迫力があり殺陣も色褪せていない。


古い娯楽映画であるが、主従関係の不条理を説くあたりに、
監督の思いが込められ、新しさすら感じた。

西部劇「シェーン」を彷彿とさせる、ラストシーンも
印象的で、 これを機に映画少年たちの仲間に入りそう。
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落ち葉が舞う牧野が池緑地

2014年12月02日 | 歩く


暖かくて穏やかな日が続いていたが、
昨夜の激しい雨と風が冬を連れてきた。



牧野が池緑地を歩いてきたが、
強い北風が吹いて、池面が波立っていた。

時折り流れてくる灰色の雲が、
陽射しを遮ると、急に寒さを感じる。







枝に残る紅葉もめっきり減って、地面は色とりどりの
絨毯が敷き詰められている。





遊歩道を歩いていると、落ち葉が舞い落ち、路面を覆っていく。
師走に入り、公園の風景は冬と秋が同居していた。

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桃太郎神社のコンクリート像

2014年12月01日 | 歩く


昨日、犬山を訪れたのは、桃太郎神社で、
浅野祥雲作のコンクリート像を見るのが目的であった。

岩崎御嶽山で出会った、ユニークな弘法大師や、毘沙門天像が
未だに脳裏に残り、もう少し多くの作品を見たくなった。



桃太郎神社の謂れや由来はお伽話的で、それを象徴する
桃太郎一家のコンクリート像もユーモラスで、B級スポットの
センターを張っている感があった。


↑ 桃から生まれたばかりの桃太郎はキューピーみたい






↑ お供のイヌ、サル、キジ

桃太郎伝説は、岡山や奈良をはじめ全国に残っているが、
犬山もその一つで、鬼ヶ島やお婆さんの洗濯岩などを材料に、ご当地を主張している。




↑ 芝刈りに行くお爺さん

境内の宝物館は、鬼のミイラの写真や金棒、犬が噛み切った
と言われる鬼の珍宝などなど、見え見えの眉唾モノが、怪しげで面白い。


↑ 桃太郎一家の勢揃い

↑ 奪った財宝を運ぶ鬼

↑ 鬼退治

↑参った~

↑ 許して~

↑ 悔悟の涙は谷の水

↑やさしい鬼も

↑ 財宝を取り戻して凱旋

祥雲像は、彫刻界や美術界で評価されないが、
ゆるキャラ的なセンスは現代にも通じ、見ているだけで気分が和む。




↑桃形の鳥居

↑ お手伝い

↑ 凛々しくない~っ

↑ きび団子で凱旋祝い

ゆるいコンクリート像に取り憑かれてしまったので、
次は一大聖地「五色園・大安寺」へ行って、もっと癒されたい。
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