今日も曇りの一日で晴れ間はなかった。
↑白川公園のカルガモ
朝の散歩は5時半ごろに家を出るが、少し肌寒い。
先日来取り掛かっている青面金剛神像の粗彫りが終わった。
一体三面で、額にも目があり足元には三猿がいる。
↑円空像は憤怒の表情でなく優しさがある
青面金剛神は庚申信仰の主尊で、青い顔で髪を逆立て、憤怒の形相で
邪気や悪病を払うご利益があると言う。
↑顔の制作過程
江戸時代に盛んであった庚申講は、60日に1回庚申の日に開かれていた。
人の体内にすんでいるという3匹の悪い虫が庚申にあたる夜、人の眠っている隙に
体内から抜け出て、その人の罪悪を天の神に告げに行くと言われ、この夜は眠らないで
身を清め、夜通し青面金剛にお参りをした。
天の神に告げられると、その人の寿命が縮むとか。
三猿を従者にしているのは、天の神に会った時に、
見ざる、言わざる、聞かざるを通すためとか。
円空は各地を回り、庚申講の人たちや疫病に苦しむ人の
求めに応じて多くの青面金剛神を作像している。
途中でひどい割れや小さな節が出てきたが、気にせず作り続けた。
3面のお顔、そして足元の猿
これは大変ですね。
細かい箇所がたくさんですね。
仏様を彫ることは力仕事と緻密さとが
要求されますね。
細かい部分が多く、手間がかかりました。
難易度の高い像でしたが、面白かったです。
体力はともかく、根気のいる彫刻でした。
後は仕上げ彫りをして、着色すれば完成です。