京都つれづれなるままに

京都好きの旅日記。お寺、神社、グルメからスイーツまで!思いつくままに。

下鴨福助の会席料理 ① 増田徳兵衛商店の日本酒

2024年02月24日 10時21分00秒 | 日記
 2月19日は「下鴨福助」さんへ。







場所は下鴨神社の北側、市バスの停留所"高木町"から徒歩1分の静寂な住宅地の中にあります。 



今回は日本料理アカデミーさんが主催される"京料理を知ってもらう"企画の一環です。

「福助」さんは寿司・仕出しを原点とし、魚介の鮮度がものをいう寿司と仕出しの部門を合わせ持つ料亭として、京都下鴨の地で80年余営んでおられます。

京料理の伝統を守り続け、旬の鮮魚をふんだんに盛り込んだ京料理の数々、出汁の効いた料理が評判のお店です。

「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録されて今年で10年になります。
そのお祝いの意味合いも開催に込められています。

また、急な慶事・仏事や各種会合などにも機敏に対応されているなど、今では数少なくなってしまった"本来の仕出し文化"を守り伝えておられるお店でもあります。





今回は京都で最も古い酒蔵を経営されている「増田徳兵衛商店」さんとのコラボ企画で、料理の前に日本酒に関するミニ講座があり、なんと「増田徳兵衛商店」さんの7種類のお酒を試飲?出来るスペシャルな企画です。

「増田徳兵衛商店」さんは、1675年(延宝3年)創業。
創業当時は、平安京造営にともない羅生門からまっすぐ南へ伸びるようにつくられた「鳥羽作道」に面した場所に酒蔵と母屋をもち、酒屋「増田德兵衞」と米屋「米屋弥兵衞」のふたつの屋号で商いをされていました。

江戸時代後期には京から西国へと向かう公家の中宿も務めるようになりました。
増田徳兵衛商店さんの代表銘柄「月の桂」の銘は、ご縁のあった公家、姉小路有長(あねのこうじありなが)が「かげ清き月の嘉都良の川水を夜々汲みて世々に栄えむ」と詠んだ歌にちなんでいます。



今回の参加者は14名。
4合(720mℓ)瓶が7本なので結構な量を楽しめます。



酒税法が改正され、いわゆる"どぶろく"の製造が出来なくなり、増田社長さんの祖父が法に違反しない"にごり酒"の醸造法を開発され、国税庁にようやく認められたそうです。 



最初に試飲された頂いたのは"純米スパークリングにごり酒"
増田徳兵衛商店さんが日本で初めて開発された元祖スパークリングにごり酒です。

あまり発泡性は強くはないですが、これは美味しいです!

口に入れた瞬間にフレッシュでフルーティーな香りが口いっぱいに広がります。
瓶の内では酵母菌が生きていて、二次発酵により発生する自然のきめ細かい泡が舌の上ではじけ、心地よいのど越しをつくり出します。
まさに「お米のシャンパン」ですね。
よくぞ日本酒の原点"にごり酒"を残してくれたものですね。

「増田徳兵衛商店」さんのじゅお酒は火入れをしていないので、日本酒本来の風味がそのまま残っている感じがします。
(全銘柄が要冷保管が必要です。)

次に試飲させて頂いたのが純米酒「月の桂」旭です。



京都産の酒米「旭米」を月の桂で復活栽培された日本酒です。
炊き立てのようなミルキー感のある香りが口の中で柔らかに感じます。
程よい酸味とコクを感じ、どんな料理にも合いそうな日本酒です。

次に純米吟醸酒「柳」です。



続編で「下鴨福助」さんの京料理会席を書く予定です。
 

香りが華やかなお酒です。
キレがいいので、どんな料理にも合いそうな純米吟醸酒です。

ビターチョコレートやスイーツとの相性もいいそうです。

次に青い瓶に入った低アルコール純米酒「稼ぎ
頭」です。



アルコール度数は8度と低めですが、そのイメージとは異なり、フルーティさと酒米本来のまろやかな甘みが特徴で食前酒に合うそうです。

次に「祝米・純米大吟醸にごり酒」です。



伏見の農家さんと契約して栽培された酒米「祝」を使ったにごり酒です。

フレッシュでシャープな味わい。
にごり酒独特のきめ細かな泡が京料理に凄く合います。
うまいです。

最後に「純米酒」です。



米本来の旨味が楽しめるお酒で、後味はすっきりとして、和食を引き立てるお酒です。

「下鴨福助」さんの料理は、仕出しを基本としている為に冷めても美味しいように少し濃いめの味付けが特徴です。

そんな料理に「増田徳兵衛商店」さんの日本酒(特ににごり酒)は良く合います。

日本料理アカデミーの田中さんが「下鴨福助」さんと「増田徳兵衛商店」さんの日本酒とのコラボを組まれた意図が良くわかりました。


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