3月9日は、よみうりカルチャー大阪の現地講座で京扇子の老舗「大西常商店」さんへ。
松原通に面して建つ京扇子の老舗「大西常商店」は、大正2年(1913)の創業です。
"能"で使われる扇子以外の京扇子を取り扱っています。
1階は店舗で昔ながらの京町家の雰囲気が
たっぷりです。
講義会場の2階は綺麗にリノベーションされています。
柱には節が無い柾目(まさめ)のいい材が使われ、天井は格天井です。
平成28年(2016)に結婚、出産を機にUターンされた「大西常商店」4代目の大西里枝さんのミニ講座がありました。
講座では「100年先へ 京町家と繋ぐ扇子の彩り」を常に考えられ、受注のDX化やフレグランスなどの新商品の開発、町家での舞妓撮影会や日本へと増え続けるインパクトの方への体験教室など、内外を問わず扇子の需要の拡大に努力されています。
京都だからこその「扇子を軸とした京文化や五節句の過ごし方などを後世に伝えていく大切さを感じる日々」だそうです。
今や人口が減少に転じ、「老舗」の看板だけでは経営が成り立たない時代になっています。
大西里枝さんの今後のご活躍に期待します。
今度は1階に降りて「投扇興(とうせんきょう)」の体験です。
昨年8月の「京の夏の旅」の関連企画でこちら大西常商店で体験しています。
的や扇の倒れ方によって点数が決まっていて、その合計点数を競う遊びです。
舞妓ちゃんとのお座敷遊びでも行われますが、最近では「投扇興」を知らない舞妓ちゃんも多いそうです。
再び2階に戻り「木乃婦」さんの仕出しを頂きます。
さすがは「木乃婦」さんです。
椀物のお出汁には利尻昆布の味がよく出ています。
冷めても美味しい京都の仕出し弁当、、、
その分、お店で頂くより味付けを少し濃くされているように感じました。
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