正伝永源院は建仁寺本坊の北側にある建仁寺の塔頭寺院です。
通常非公開の寺院ですが春と秋の期間に特別公開されます。
元々あった正伝院と永源庵とが明治時代初めに合併した寺院です。
前者の正伝院は大坂冬の陣後に隠居していた織田信長の弟・有楽斎長益が再興した寺院です。
有楽斎は名席如庵を建て悠々自適、茶道三昧の余生を送ったようです。
残念ながら境内にある如庵は平成8年に建てられた如庵の忠実な写しです。
しかし、当時数寄屋建築の第一人者中村昌生先生が監修されているので限りなくオリジナルに近いです。
"本物"は紆余曲折の末に名鉄の手に渡り現在は愛知県犬山市にある有楽苑内に移築されています。
京都山崎妙喜庵にある「待庵」、京都大徳寺塔頭龍光院にある「密庵」とともに現存する国宝茶室のひとつです。。
永源庵は南北朝時代に創建され、熊本細川家の始祖・細川頼有以降、細川家の菩提寺となっていました。
境内には細川家の墓所、織田有楽斎と正室の石塔があります。
細川家との縁で平成25年には元総理細川護熙氏により襖絵24面が奉納されています。
春の新緑、秋の紅葉と美しい庭園です。
受付で授与して頂いた御朱印です。
最近は書置きですがカラフルな御朱印が増えてきましたね。
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