あなたはだれも見向きもしない人を愛せますか？――愛について ３

純愛という幻想

 

愛が、純粋でありたいと考える、愛する相手が、何かを目当てにしているなんて考えたくない、若ければ若いほどそう考えませんか？

ま、それを純愛って考えましょう。愛だけがそこにある、という幻想、おっと失礼、という祈り、おっと違うか、という・・・・

 

ここに一人の異性がいるのです。あなたが女性でも、男性でもけっこうです。

あなたのお好みの条件はすべてクリアしています。そういう異性が、あ、同性（？）、が、います。

この人は、いい人なのです。

なんだったら、あなたのお好みをすべて、書き出してみてください。

そうです。それらがすべてあるのです。

もちろん、だから、あなたは、その人に愛を感ずるのかもしれないのです。

　と、こう書いたところで、一つの矛盾がすでに現れますね。そうです。ある条件があるから、私たちは愛するのかもしれない、ということです。

ということは、「純愛」ただ、そこに愛だけがある、などということがはたしてあるのだろうか、という疑問ですね。あなたの前に、あなたに愛情を示している人がいる、とします。その人が、あることを目当てにあなたを愛している。

カネ

ちがうなあ。

顔

・・・・・

一体なんだろう？？？？？？

「この」条件

ところで、アンガールズっていましたよね。いえ、別にアンガールズでなくてもいいのです。森三中でもいいんです。

 

キモイとか、ブスとか、ま、否定的な条件を備えた人っているわけです。

で、ですよ、先ほどのお話の続きですが、その人は、あなたのお好みの条件をすべてほぼ完備しているのですが、一つだけ、欠点があります。

たとえば、

頭が禿げている、とか、
身長が女性なのに、２ｍあるとか、

ま、あなたのお好み（笑）の絶望的条件をひとつ挿入します。

いいですか！そのほかは「いい人」なんです。

しかし、

「この」条件

が、あるために、だれも見向きもしないのです。

あなたはこの、

「だれも見向きもしない人」

を愛せますか？ くどいようですけど、でも、その人はとてもいい人なんです！

やさしくて、・・・・・・（あなたのお望みは何でももっているんです！！！！）

でも、・・・・・なんです。

それが、あるから、だれも見向きもしないのです。

それにしても、どうして愛せないのでしょうか？
そうすると、愛って何なんでしょうか？
純粋な愛ってなんなんでしょうか？

 

教えてください、せんせええええ！



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