高校公民Blog

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夏休みの研修 1 とにかく並べる

2013-07-24 10:57:56 | ブックレビュー

三速

上のバイクは、私がもっているリトルカブです。
よく、郵便屋さんと間違われます。

リトルカブだけではありませんが、カブのようなバイクは50ccでも、いちおう速度が3段階になっています。ギアチェンジってやつです。
ローからセカンド、そしてトップ、とまあなっています。

これは、本を読む、という行為にもあてはまります。
私たちの夏休みは、まとまった研修ができる唯一の貴重な、またとない、これっきりの、1ヶ月です。
私は、45才から2年間無休の大学院生活を送りました。24年分の夏休みといっていました。

はっきりいうと、私の見立てでは、教員は研修する民度にない。
本を読む、それも、系統的に、本格的に読むということができない。
それは、そういう習慣がないからです。
本を読む、という行為はそう簡単なことではありません。
現在、高等学校でも管理職は研修を夏休みにとることをよく思っていません。
「遊んでる」
なんです。それは、私がみてきた30年の教員生活で、否定できない。
その問題はまた別に論じます。
しかしね、他にいつきちんとした勉強ができるのです。普段は、授業があります。私は毎日具体的に授業を新たに作り、あるいは更新し、と毎日明日の準備に追われます。また、生徒のレポを読んだり、成績の更新をしたり、教材の編集をしたり、本当に読書ができないのです。しかし、勉強をしないでどうして、良い授業ができるのです。
私は、県民の皆さんにこのご理解をいただく努力をまだわれわれは十分にしていないと思っています。
それと、なんといっても、それにみあう、授業に対する満足度を私たちが県民の皆さんにお尋ねしていません。

ここでは、そうした問題があることをもちろん含みながら、もし、この夏研修を一生懸命したい、読書をしたい、と考えている人への、私のメッセージです。

いまバイクの3速ということを書きました。
これ、先ほど書きましたが、読書にもいえるのです。
バイクは、けっこう重いです。走り出しには、人間も乗せて、止まっているところから始めるので、力が要ります。
だから、1速(「ロー」といいますが)は、力は出るが、速度は出ないのです。
そうです。読書も、はじめは大変重いのです。
ここをのりきって次の加速の段階へいく力は、「能力」として必要です。「訓練」する必要があります。
体力同様「鍛える」必要があります。精神的なスタミナ、精神的にいかに自分を集中させるか、それは、自分で工夫するしかないのです。

とにかく片っ端から読め

この重たい最初が肝心です。私はまず、いま自分の感性が必要とする本を机にすべて並べます。たとえば、下の通り。

精神分析入門 (上巻) (新潮文庫)哲学の起源イリアス〈上〉 (岩波文庫)中国化する日本 日中「文明の衝突」一千年史ツァラトゥストラはこう言った 上 (岩波文庫 青 639-2)ニーチェ全集〈12〉権力への意志 上 (ちくま学芸文庫)古代ユダヤ教 (上) (岩波文庫)イエスという男 第二版 増補改訂<世界史>の哲学 古代篇


 デフレーション―“日本の慢性病消費増税では財政再建できない -「国債破綻」回避へのシナリオ金融緩和で日本は破綻する資本主義という謎 (NHK出版新書 400)資本主義から市民主義へ二十一世紀の資本主義論 (ちくま学芸文庫)ケインズ『一般理論』を読む (岩波現代文庫)

ゲーム的リアリズムの誕生~動物化するポストモダン2 (講談社現代新書)キャラクター精神分析 マンガ・文学・日本人(双書Zero)制服少女たちの選択―After 10 Years (朝日文庫)ゼロ年代の想像力 (ハヤカワ文庫 JA ウ 3-1)自我の起原―愛とエゴイズムの動物社会学 (岩波現代文庫)社会学入門―人間と社会の未来 (岩波新書)まなざしの地獄現代社会の理論 (定本 見田宗介著作集 第1巻)現代社会の理論―情報化・消費化社会の現在と未来 (岩波新書)友だち地獄―「空気を読む」世代のサバイバル (ちくま新書)友だち幻想―人と人の“つながり”を考える (ちくまプリマー新書)

 暇と退屈の倫理学ドゥルーズの哲学原理 (岩波現代全書)構造と力―記号論を超えてヘーゲル「精神現象学」入門 (有斐閣選書)Phenomenology of Spirit (Galaxy Books)


集中講義!アメリカ現代思想―リベラリズムの冒険 (NHKブックス)いまこそロールズに学べ  「正義」とはなにか?憲法と平和を問いなおす (ちくま新書)憲法とは何か (岩波新書)『国家とはなにか』Justice: What's the Right Thing to Do?

格差社会ニッポンで働くということ―雇用と労働のゆくえをみつめて若者が働くとき―「使い捨てられ」も「燃えつき」もせず教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ (ちくま新書)キャリア教育のウソ (ちくまプリマー新書)

春の雪―豊饒の海・第一巻 (新潮文庫)采配勝ち続ける力 (新潮文庫)

このほかに、私は、『エヴァンゲリオン』をVOL3から見ます。「ワンピース」もなんとかきっかけをつくらないと(どれからみるのかなああ)。『ドラえもん』もみて、『アンパンマン』もみて・・・・・・・
とにかく、はじめは、手当たり次第なんです。本当に集中力を高めるために、自分がいま本当に読めるものを片っ端からみるのです。
英語は、一冊、決めました。このほかに、フランス語と、ドイツ語にあたります。ドイツ語は、ニーチェとフロイトのものですでに少しづつよんでいるもの。フランス語はま、文法書に毛のはえたものを読みます。フランス語はねええ・・・・
とにかく、片っ端から読め!


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1 コメント

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更新しました (Kimura Masaji)
2013-07-26 09:55:56
まだまだ更新しますが、とりあえず。
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