安保法制がどうやら参議院も通過して成立するようだ。この間の流れをどのように理解するか、は立場によりさまざまであることはいうまでもない。私は精神分析を授業で取り扱う関係で、その立場からの分析に注目してきた。若手の論客として今注目される白井聡(上、写真)を取り上げる。私は今年に入りすぐ彼の『永続敗戦論――戦後日本の核心 (atプラス叢書04)』を通読した。なぜ、安倍晋三に代表される勢力がこの安保法制の制定に躍起になるのか。白井は言葉としては一言も精神分析などという表現は使っていないが、その精神分析を〈敗戦〉を「終戦」と呼び続ける心性に向けている。アメリカという国に対する負い目、コンプレックス。日本の保守とされる側、いや右、もっとはっきりと右翼とされる側がもつ、アメリカに対するコンプレックスを抑圧する一方で抑圧されたコンプレックスの補償を中国や韓国へと向けるという防衛機制だ。 . . . 本文を読む
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