米アカデミー賞受賞式で司会が痛烈なトランプ批判 リベラルの聖地・ハリウッドの"偽善"には注意が必要
2024.03.12(liverty web)
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画像: nito / Shutterstock.com
《ニュース》
全米で10日、生中継されたアカデミー賞授賞式の終盤、刑事起訴された状態にあるトランプ氏に対し、司会が「刑務所にいるんじゃなかったのか」と強烈な皮肉を放つ一幕が、波紋を呼んでいます。
《詳細》
アカデミー賞の司会を務めたのは、ジミー・キンメル氏。コメディアンである同氏はこれまでも、深夜のトークショー『ジミー・キンメル・ライブ!』の司会としてトランプ氏への風刺を続けるなど、批判的な態度を見せてきました。7年前のアカデミー賞授賞式で司会を務めた際も、今回同様、当時大統領だったトランプ氏を批判しています。
問題の発言は、リアルタイムで受賞式を視聴していたトランプ氏が自身のSNS「トゥルース・ソーシャル」で司会進行について批判したことに対し、キンメル氏が式の終盤で応酬したもの。会場が爆笑に包まれる様子が全米に生中継されました。
この様子はリベラル系メディアに格好のトランプ氏攻撃の材料を提供しています。発言直後から、米ニューヨーク・タイムズ紙は「キンメル、オスカー授賞式でトランプに反撃」、米CBS放送は「キンメルが共和党大統領選挙候補に向かって辛らつな一撃を食らわせた」と報じるなど、各媒体ともキンメル氏を称賛する方向で報道。トランプ氏のイメージ悪化につながる発信が続きました。
今回のキンメル氏の発言は、全米の注目が集まる中であえて行われており、トランプ氏の印象悪化を狙った意図的なものです。同氏が理不尽な起訴案件を抱えながら大統領選を戦っていることはすでに周知の通りですが、キンメル氏は自身の発言が世界で大きく報道されることまで計算していたと見られ、トランプ氏の大統領再選を妨害しようというその政治的な狙いは明らかです。