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コロナ発生源をめぐるアメリカ・WHO vs. 中国のバトル

2023年04月25日 05時44分34秒 | 日記

コロナ発生源をめぐるアメリカ・WHO vs. 中国のバトル【澁谷司──中国包囲網の現在地】

<picture>コロナ発生源をめぐるアメリカ・WHO vs. 中国のバトル【澁谷司──中国包囲網の現在地】</picture>

 

新型コロナウィルスの起源に関する論争が再燃しており、どうも中国側が押されているようにも見える。

 

 

WHOのテドロス事務局長も中国忖度を弱めた?

パンデミック発生から3年が経った3月11日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は新型コロナの発生原因を突き止めることは道徳的な要請であり、あらゆる仮説を検討しなければならないと強調した(*1)。テドロスは「それは、科学上の急務であり、未来のパンデミックを防ぐためである。何百万人もの死者と新型コロナと共存する人々のためのものだ」とツイートしている。

 

振り返れば2020年初春当時、テドロス事務局長は中国に“忖度"してか、「パンデミック」というタームを避け続けた。ようやく、同年3月11日、WHOは中国発生の新型コロナが「パンデミック」だと宣言している。

 

しかしその後、しばらくしてWHOは「ウィズ・コロナ(コロナとの共存)」を掲げ、習近平政権による「ゼロコロナ政策」に関して批判的なスタンスを取った(バックにはアメリカの存在か)。

 

 

バイデン政権も起源追及へ法整備

アメリカでも、中国追及の動きが盛り返している。

 

今年3月20日、バイデン米大統領は超党派による「2023年“COVID-19"起源法」に署名した(*2)。同法は、中国の武漢ウイルス研究所と新型コロナの起源に関する「潜在的な関連性」を可能な限り情報開示して共有するという。

 

こうした動きに、中国も激しく反応している。翌21日、王文斌・中国外交部報道官は「現在、トレーサビリティに関する世界的な科学研究を妨げている真の理由は、アメリカの政治的な操作にある」と述べた。また、王報道官は「中国に関わる米国の関連法案は、事実を歪曲し、虚偽の情報を作り上げ、何の根拠もなく『(武漢ウイルス研究所)実験室漏洩説』を誇張している」とも主張した。

 

もっともアメリカ側の原因究明姿勢の足を引っ張ってきた事情もある。

 

米国立衛生研究所の下部組織、国立アレルギー・感染症研究所(当時、所長はアンソニー・ファウチ博士)は非営利団体の「エコヘルス・アライアンス」を通じて、石正麗(通称「バット・ウーマン」)率いる武漢ウイルス研究所の「コウモリ・ウイルス研究プログラム」に資金を提供している。

 

過去10年間、米国立衛生研究所は「エコヘルス・アライアンス」に370万米ドル(約5億円)を供与した。そのうち59万9000米ドル(約8000万円)は武漢ウイルス研究所のコウモリ・ウイルス研究資金として使用されている。

 

2021年初春、WHOの武漢調査チームのメンバーで「エコヘルス・アライアンス」代表、ピーター・ダザックは「ウイルスが中国の研究所から漏洩したという証拠はゼロだ」と断言した。

 

こうした怪しい構図に関しても今後、検証のメスが入るかもしれない。

 

 

近年、姿を見せていない石正麗

武漢ウイルス研究所関係者の動向も、注目されている。

 

実は、2020年新年早々、「武漢肺炎」が発生した後、石正麗は数日間眠れなかったという。自分の研究一つ一つを振り返り、彼女の実験室からウイルスが流出したのではないかと自問した。

 

ところが、同年2月2日、石正麗は“WeChat"で「2019年に発生した新型コロナは自然が人類に与えた非文明的な生活習慣に対する懲罰」と主張した。「私、石正麗は命にかけて、新型コロナと実験室とは何の関係もない。悪質なメディアの噂を信じ、広めている人達には、その口を閉じるよう忠告する」とまで言っている。

 

2021年6月15日、『ニューヨークタイムズ』紙は石正麗との質疑応答の電子メールを引用し「私(石正麗)の実験室でウイルスの毒性を高める実験をしたり、そのような協力をしたりしたことがない」と報道した。

 

けれども、石正麗は2018年に新型ウイルスの改変に成功したという論文を発表した。また、テレビのトークでも「重要な科学的成果」をあげたと自慢している。

 

最近、“WeChat"には、当初、質問者に「黙れ」と激怒していた石正麗が、この3年間、まったく姿を消しているという投稿があった。

 

だとすればいったいなぜなのか。彼女に何があったのか。あるいは今、何を考えているのか。

 

 

応酬は今後も激しくなる

さて、冒頭のテドロス発言を受けて、今年4月8日、中国国務院新聞弁公室は新型コロナのトレーサビリティに関する研究について記者会見を行った(*3)。中国の専門家3人は、2021年の「WHOと中国による第1段階のトレーサビリティには問題がなかった」と強調している。

 

他方、4月17日、共和党のロジャー・マーシャル上院議員は、Covid-19の起源に関する報告書を発表し、新型コロナのパンデミックは(中国の実験室からの)「2つの漏洩」の結果である可能性が「最も高い」と示唆した(*4)。

 

マーシャル議員が引用したのは、医学専門家のロバート・カドレックが起草した「Muddy Waters」と題された301ページの報告書である。なお、カドレックは空軍の軍医で、トランプ前大統領の政権下でワクチン開発イニシアチブ「オペレーション・ワープ・スピード」を率いていた。

 

コロナ起源をめぐるせめぎあいは、まだまだ続きそうだ。

 

(*1) 2023年3月12日付『苹果新聞網』
(*2) 2023年3月27日付『VOA』
(*3) 2023年4月9日付『人民日報』(第2頁)
(*4)2023年4月18日付『米国のスタンス』

 

 

澁谷-司.jpg

 

 

アジア太平洋交流学会会長・目白大学大学院講師

 

澁谷 司

 

(しぶや・つかさ)1953年、東京生まれ。東京外国語大学中国語学科卒。東京外国語大学大学院「地域研究」研究科修了。関東学院大学、亜細亜大学、青山学院大学、東京外国語大学などで非常勤講師を歴任。2004年夏~05年夏にかけて台湾の明道管理学院(現・明道大学)で教鞭をとる。11年4月~14年3月まで拓殖大学海外事情研究所附属華僑研究センター長。20年3月まで、拓殖大学海外事情研究所教授。著書に『人が死滅する中国汚染大陸 超複合汚染の恐怖』(経済界)、『2017年から始まる! 「砂上の中華帝国」大崩壊』(電波社)など。

【関連動画】

澁谷司の中国カフェ(YouTube)

https://bit.ly/3FhWU43

 

【関連記事】

2023年4月10日付本欄 「中国の世紀」はすでに終わったか?【澁谷司──中国包囲網の現在地】

https://the-liberty.com/article/20541/

 

2023年3月27日付本欄 中国で増える寺院参拝をする若者と、それを批判する公式メディア【澁谷司──中国包囲網の現在地】

https://the-liberty.com/article/20459/

 

2023年3月13日付本欄 習近平「ゼロコロナ」の暴走に、忠臣・李強でさえ待ったをかけた!? 【澁谷司──中国包囲網の現在地】

https://the-liberty.com/article/20414/


幸福実現党 統一地方選で当選者が続々

2023年04月25日 05時42分25秒 | 日記

幸福実現党 統一地方選で当選者が続々

<picture>幸福実現党 統一地方選で当選者が続々</picture>

 

統一地方選の投開票が各地で行われ、結果が明らかになった。

 

宗教政党・幸福実現党は、複数の候補者が当選を果たした。以下は、同党における4月16日、18日告示分の当選者一覧。○期目は今回の当選を含めた数。一部、無投票当選を含む。

 

 

小島智恵

 

 

 

北海道・幕別町議選

小島智恵

(こじま・ちえ)

現職・四期目(無投票)

 

石川諭

 

 

 

北海道・洞爺湖町議選

石川諭

(いしかわ・さとし)

初当選

 

湯浅祥治

 

 

 

北海道・壮瞥町議選

湯浅祥治

(ゆあさ・しょうじ)

元職・二期目

 

上条幸哉

 

 

 

青森県・八戸市議選

上条幸哉

(うえじょう・ゆきや)

現職・五期目

 

山科春美

 

 

 

山形県・新庄市議選

山科春美

(やましな・はるみ)

現職・二期目

 

歌代公司

 

 

 

群馬県・桐生市議選

歌代公司

(うたしろ・こうじ)

現職・二期目

 

小西貴子

 

 

 

群馬県・藤岡市議選

小西貴子

(こにし・たかこ)

現職・三期目

 

櫻井喜久江

 

 

 

群馬県・安中市議選

櫻井喜久江

(さくらい・きくえ)

元職・二期目

 

古川一美

 

 

 

茨城県・古河市議選

古川一美

(ふるかわ・かずみ)

現職・二期目

 

佐藤恵一

 

 

 

埼玉県・東松山市議選

佐藤恵一

(さとう・けいいち)

初当選

 

山野智彦

 

 

 

埼玉県・伊奈町議選

山野智彦

(やまの・ともひこ)

現職・二期目

 

細田三恵

 

 

 

埼玉県・三芳町議選

細田三恵

(ほそだ・みつえ)

現職・三期目

 

山中優宏

 

 

 

千葉県・鎌ケ谷市議選

山中優宏(やまなか・まさひろ)

初当選

 

竹内啓視

 

 

 

愛知県・阿久比町議選

竹内啓視

(たけうち・ひろし)

初当選

 

伊藤豊

 

 

 

愛知県・飛島村議選

伊藤豊

(いとう・ゆたか)

現職・二期目(無投票)

 

清水由美子

 

 

 

岐阜県・養老町議選

清水由美子

(しみず・ゆみこ)

現職・二期目

 

高橋源三郎

 

 

 

滋賀県・日野町議選

高橋源三郎

(たかはし・げんざぶろう)

現職・二期目

 

宮脇美智子

 

 

 

香川県・東かがわ市議選

宮脇美智子

(みやわき・みちこ)

現職・二期目

 

釘尾勢津子

 

 

 

佐賀県・鹿島市議選

釘尾勢津子

(くぎお・せつこ)

初当選

 

光山千絵

 

 

 

長崎県・大村市議選

光山千絵

(みつやま・ちえ)

現職二期目

 

衛藤和敏

 

 

 

大分県・玖珠町議選

衛藤和敏

(えとう・かずとし)

現職・二期目

 

柿原聡子

 

 

 

宮崎県・日南市議選

柿原聡子

(かきはら・さとこ)

現職・二期目(無投票)

 

【関連ページ】

幸福実現党公式ホームページ

https://hr-party.jp/

 

Jアラート発令、北海道にミサイル着弾の恐れ?ウクライナ戦争の裏で進化する北朝鮮の核戦力。(釈量子)【言論チャンネル】

https://youtu.be/7ytEDTasZ0g

 

【関連記事】

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2023年2月14日付本欄 熊本市が外国人も「市民」と定義する自治条例改正案の提出を見送り 幸福実現党熊本県本部も1月に反対の要望書を提出

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