相模原「やまゆり園」殺傷事件から3年 今も反省のない被告に知ってほしい「霊的真実」
2019.07.27(liverty web)
《本記事のポイント》
- 重度の障害者19人が殺害された事件から3年経つが、被告は今も反省していない
- しかし、重い障害があっても、「魂は健全」
- 障害者は「魂の教師」「すさんだ心の救済」などの大きな使命を持つ
神奈川県相模原市の障害者福祉施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が殺害され、26人が重軽傷を負った事件から、26日で3年が経った。
同施設に長期入所している人は、全員が知的障害を抱えていた。中には身体障害もあるなど、常時介護が必要な人もいた。殺人などの罪に問われている植松聖被告は、かつて施設で働いており、深夜に侵入して入居者を次々に殺傷した。
被告は警察の調べに対し、「意思の疎通ができない人たちを刺した」「障害者がいなくなればいいと思った」という趣旨の供述をし、世界に衝撃を与えた。人格障害の一つである「自己愛性パーソナリティー障害」などと診断されたが、その後「完全責任能力があった」と判断され起訴されている。
「人間の本質は魂であり、障害があっても、魂は完全」
被告は、勾留先でのマスコミ取材に「申し訳ないですが、仕方なかったと思います」「意思疎通ができない人は安楽死すべきです」「今思えば全部(入居者全員)刺してしまっても差し支えなかった」「ベストを尽くしたつもり」などと話したと報道されている。
事件から3年が経った今も、まったく反省の色は見られない。
被告が事件を起こす前に、衆院議長公邸に送った手紙には「障害者は人間としてではなく、動物として生活を過しております」(原文ママ)と書かれていた。だが、そうした考えは間違いだ。
大川隆法・幸福の科学総裁は、「人間の本質は魂であり、障害があっても、魂は完全」と説いている。こうした宗教的真理を背景に障害者支援を行う一般社団法人「ユー・アー・エンゼル」では、重い知的障害を持つ小学生が字を書けるようになる、寝たきりの重度重複障害者と呼ばれる少年が、スイッチワープロを使って美しい詩を綴るなどの事例が報告されている。
彼らは、障害によって、自分の思いや考えをうまく表現できないだけであり、周りの人の言うことが理解できていることの証明と言えるだろう。心は健常者と同様に"成長"しており、重い障害があっても、断じて「動物として生活」などしていない。
障害者は「魂の教師」の役割を持つ
大川総裁は、経典『愛と障害者と悪魔の働きについて ─「相模原障害者施設」殺傷事件─』のあとがきに、こう記している。
「障害者は、人間に、足るを知り、幸福とは何かを教える、魂の教師の役割を持っている。また不当な、劣等感・失敗感・挫折感により、神への信仰を見失った、競争社会のすさんだ人々を、救済する役割も障害者たちには与えられている。そして彼らの中には現実の天使も身を隠して潜んでいる」
幸福の科学の教えによれば、人間の本質は肉体ではなく魂で、私たちはこの世とあの世を何度も生まれ変わり、魂を磨く存在だ。時には、使命を果たすために、あえて障害を持って生まれてくることもある。その使命の尊さは、健常者として生まれてくる場合と変わらないと言える。
「障害があっても魂は健全」「障害者は魂の教師の役割を持つ」などの宗教的真理を多くの人が知ることが、今回のような悲惨な事件をくり返さないために必要だ。被告もいつか、このような「霊的真実」を知り、反省する機会が訪れることを祈りたい。
(駒井春香)
【関連書籍】
幸福の科学出版 『愛と障害者と悪魔の働きについて ─「相模原障害者施設」殺傷事件─』 大川隆法著
https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1713
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