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ウイグル人たちが強制収容所について証言(前編) あまりに残酷な強制収容所の実態

2019年07月09日 06時07分56秒 | 日記

ウイグル人たちが強制収容所について証言(前編) あまりに残酷な強制収容所の実態

 

ウイグル人たちが強制収容所について証言(前編) あまりに残酷な強制収容所の実態

 
強制収容所から生還したウイグル人のメヒリグルさん。スカイプが通じなくなる懸念があり、録画ビデオで証言した。

 

《本記事のポイント》

  • 習近平政権は、ウイグル人イスラム教徒を地上から消し去ろうとしている
  • 強制収容所では、知識階級である女性たちが、劣悪な環境で拷問を受けていた
  • メヒリグルさんは「ウイグル人を助けて。保護のために力を貸して」と悲痛な訴え

 

新疆ウイグル自治区では、ウイグル人が強制収容所に収監される事例が、数多く報告されています。

 

拘束されている人数は、100万人を超えるとも言われています。イスラム教を捨てさせるための教育や拷問が行われ、死者も数多くいると見られます。

 

6日に東京都内で開かれた講演会(明治大学現代中国研究所、アムネスティインターナショナル日本の共催)では、強制収容所から奇跡的に生還したウイグル人女性が、自らの体験について語りました。また、日本在住ウイグル人10人も初めて実名で登壇し、自身や家族に起きた出来事を話しました。

 

今回は前編として、強制収容所から生還したメヒリグル・トゥルスンさんの証言について、ご紹介します。

 

 

習近平政権の誕生後、ウイグル弾圧が加速した

明治大学商学部准教授の水谷尚子氏。

講演会の初めに、明治大学商学部准教授の水谷尚子氏は、「2013年に習近平氏が中国国家主席に就任して以降、中国共産党によるウイグル人イスラム教徒への弾圧が強まった」と説明しました。

 

2013年11月に国家安全委員会が設立され、中国の治安維持のための予算は、軍事費を上回るようになりました。これはチベット人の弾圧のために使われる予算が、軍事費より多いことを意味します。

 

また16年、海外でイスラム学を学んだウイグル人が強制収容所に入れられるようになりました。水谷氏は「イスラム学を学んだ人で、テロを起こすような過激な人は見たことがない。中国政府がイスラム教をテロに結びつけるのはおかしい」と指摘します。

 

17年、強制収容所の数が増え、大学教授や起業家などが入れられていることが判明。18年にかけて、ウイグル新疆自治区各地に大規模な火葬場がつくられました。ウイグル人に火葬の習慣はなく、水谷氏は「強制収容所の近くにつくられているため、遺体をすぐに火葬場に送れるようにしたのではないか」と語りました。

 

18年には、新疆各地のハラル食堂が閉鎖されました。ハラルとは、イスラム教の戒律によって食べることが許された食べ物のことです。またすべてのムスリム家庭に、漢人を寝泊まりさせ、監視させるようになりました。イスラム教を撲滅させようとしているわけです。

 

現在、強制収容所に入れられているウイグル人は100万人以上だと言われていますが、水谷氏は「3倍くらいに増えている可能性がある」と指摘しました。また、強制収容所での死亡者数は100人を超えると見られますが、「氷山の一角だ」と述べました。

 

 

【1回目の収容】1人の子供は遺体で帰ってきた

続いて、強制収容所から奇跡の帰還を果たしたウイグル人女性、メヒリグル・トゥルスンさん(29)が、あらかじめ録画したビデオを通じて自身の体験について証言しました。

 

メヒリグルさんは、数カ国語を話せる才媛で、以前は商社に勤務していました。エジプトに留学していたウイグル人と結婚し、三つ子を育てていました。

 

1回目の収容は、2015年5月。夫をエジプトに残したまま、里帰りのために降り立ったウルムチ空港で拘束され、生後45日の子供たちと引き離されました。

 

海外留学の理由などについて、3時間の尋問を受けた後、口をテープでふさがれ、手錠と足鎖をかけられて、刑務所に移されました。そこでは7日間、尋問を受けたといいます。その後、一般の強制収容所に移され、3カ月監禁されました。

 

メヒリグルさんによると、1回目の収容はその後に比べればましだったそうで、食事も中華まんやおかゆが与えられました。しかし、3カ月で体重が11キロ減ったといいます。

 

同年7月、3人の子供が重病になったため、メヒリグルさんは仮釈放され、警察に監視されながら、子供たちを診察した小児科病院に向かいました。そこで彼女が直面したのは、子供の死でした。

 

「子供たちはみな、首から右を手術されていました。そして一人の子が遺体で帰ってきました。手術をしたのは栄養を取らせるためだったと聞きましたが、どのような死因でなくなったのか、今も分かりません」(メヒリグルさん)

 

 

【2回目の収容】「どうしたら自殺できるか」ばかり考えた

2回目の収容は、2017年4月。メヒリグルさんは2人の子供を育てるため、地元警察の許可を得た上で働いていました。ある日、公安部国内安全保衛局から「事務所に来るように」との電話があり、飛行機で急いで向かうと、その場で拘束されました。

 

3日間不眠不休で、「外国で誰と知り合いになったか」「ムスリムなのか」「礼拝をするのか」「なぜアラビア語を学んだのか」などについて、繰り返し尋問されました。ひどく殴られて、右耳が聞こえなくなったといいます。

 

「全身電気ショックも受けて、すごく痛かったです。思わず、『アッラーよ!』と叫んだところ、警察官に『お前のアッラーはどこにいる。もしアッラーがいるなら、お前を救ってみせればいい』と皮肉を言われ、気を失いました。その後、『私を殺してほしい』とお願いしましたが、『聞かれたことをすべて自白してからだ』と言われました」(メヒリグルさん)

 

その後、黒袋をかぶせられ、手錠と足鎖をつけて県病院に連れて行かれ、血液検査や腎臓検査などをしました。その後、強制収容所に入れられました。裸にされて、男性警察に調べられた後、青い制服を着せられ、54の背番号をつけられました。

 

メヒリグルさんは、「今まで受けたことのない屈辱を受け入れられず、『どうすれば自殺できるか』ばかり考えました。しかし、外出もできず、自殺の道具も手に入らない状態だったので、できませんでした」と語ります。

 

収容所では、50人ほどの女性と同じ部屋で生活しました。習近平国家主席の長生きを祈り、中国共産党を信仰の対象にするよう指導され、中国語を学んだといいます。人の入れ替わりは頻繁で、メヒリグルさんは3カ月間、計68人の女性と過ごしました。その間、9人の女性が亡くなったと語ります。

 

「十分な食事もなく、睡眠不足で、シャワーも浴びることができません。常に4つの監視カメラで監視されています。また部屋の隅にある小さな穴をトイレ代わりに使い、全員に丸見えの状態です。部屋が狭いので一度に寝ることができず、2時間ごとに交代で眠ります。全員の女性の手足が腫れていました。これは、注射や薬を投与されたためです。注射をされると、全身がだるくなり、記憶も失います」(メヒリグルさん)

 

8月、精神的に病んでしまったメヒリグルさんは、精神病院に入院しました。実家に帰されて通院することになりましたが、政府職員2人が24時間、監視しています。家族の会話も聞かれるため、メヒリグルさんは家族に収容所での体験を何1つ話せなかったといいます。

 

 

【3回目の収容】「無期懲役か、死刑」と宣告

3回目の収容は、2018年1月。メヒリグルさんは「無期懲役か、死刑」だと宣告され、連行されました。無期懲役・死刑の囚人服であるオレンジ色の制服を着せられ、尋問や拷問を受けたといいます。そして「お前は間もなく死ぬから、子供たちに残したいメッセージを書け」と紙とペンを渡されました。

 

メヒリグルさんは、警察官に「2人の子供はエジプトの国籍を持っているから、エジプトで問題になるだろう」と話しました。すると、エジプト政府に子供のことが伝わり、エジプト政府職員がメヒリグルさんの面会にやって来ました。同政府の働きかけのおかげで、メヒリグルさんは2カ月以内に戻ることを条件に、幼い子供をエジプトに連れて行くことが許されたのです。

 

しかし、メヒリグルさんの一族26人は拘束されており、警察は「2カ月以内に帰ってくれば、家族は解放してやる。お前が世界中どこにいても、捕まえられる」と脅してきました。メヒリグルさんも帰国するつもりでした。

 

メヒリグルさんは3回搭乗拒否されながら、なんとかエジプトに到着しました。そして生き別れていた夫は、2016年にメヒリグルさんの後を追ってウイグルに入国して拘束され、懲役16年の刑に処せられたことが分かりました。

 

その後、中国当局から電話があり、メヒリグルさんは家族と会話しました。しかし、悩みに悩んだ末、「残虐なことが祖国で起きていると世界の人に知らせなければならない。この問題と向き合わなければ、良心が許せない」と帰国しないことを決意したのです。

 

アメリカ政府に接触したところ、非常に親切にしてくれ、「アメリカがあなた方を守る」と言ってくれたそうです。現在、メヒリグルさんはアメリカに渡り、米政府に守られながら生活しています。しかし、家族の消息はまったく分かりません。

 

「強制収容所の女性たちは高学歴の知識人が多く、中国語の学習も職業訓練も必要がない人たちです。訴えたいことは、ウイグルの人たちを助けてくださいということです。ウイグル人は迫害を受けており、中国当局の狙いは、ウイグル人を地球上から消すことです。各国政府には、中国当局の迫害を止めさせ、ウイグル人を保護するために、力を貸していただきたいです」(メヒリグルさん)

 

 

遅かれ早かれ、すべてのウイグル人が強制収容所に入れられる

質疑応答はスカイプで行った。メヒリグルさんが住むアメリカは深夜2時だったが、熱心に答えていた。

またメヒリグルさんは、インターネット中継を通じて、質疑応答に応じました。

 

強制収容される人とされない人の違いについて問われると、メヒリグルさんは、「収容される人に明確な基準はなく、収容されていないウイグル人も自由が大きく制限されている」と述べました。

 

「中の人と外の人の違いは、服の違いだけです。すべての家庭に政府職員が常駐して、会話や食べ物、外出まで、すべてを監視しています。収容されていない人も、収容は時間の問題です。村の役所に『いつまでに何人』というノルマが課せられています。収容所が空き次第、収容されて、新たな収容所もつくられています。どこかの時点で100%のウイグル人が収容所を体験することになります」

 

現在のウイグル人口は約2300万人。すべての家庭が監視され、強制収容所に入れられている状況は、「国家が丸ごと巨大な刑務所になっている」状態に等しいといえます。

 

習近平政権が、ウイグルでこうした悲惨な体制をつくっているにもかかわらず、日本政府は抗議しないどころか、習近平氏を歓待しています。一体どういうことでしょうか。あまりに非情すぎるのではないでしょうか。

(山本泉)

 

【関連書籍】

幸福の科学出版 『習近平守護霊 ウイグル弾圧を語る』 大川隆法著

https://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2103

 

【関連記事】

2019年5月15日付本欄 ウイグル、チベット、内モンゴルは現代の奴隷制度──幸福実現党の大川総裁が講演「自由・民主・信仰の世界」

https://the-liberty.com/article.php?item_id=15756

 

2019年2月号 取材相手の牧師が逮捕 敗れざる信仰者たち - 中国宗教弾圧ルポ

https://the-liberty.com/article.php?item_id=15220

 

2018年12月号 Topics - 幸福実現党外務局長がウイグル人権活動家と対談 活動の原点は、神への信仰

https://the-liberty.com/article.php?item_id=15032

 

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トランプ大統領、本当は知っている? アメリカのUFO事情

2019年07月09日 06時06分24秒 | 日記

トランプ大統領、本当は知っている? アメリカのUFO事情

 

トランプ大統領、本当は知っている? アメリカのUFO事情

 

 

《本記事のポイント》

  • 米フォックス・ニュースがトランプ大統領にUFOについてインタビュー
  • トランプ氏はUFOについて完全否定せず、思わせぶりな回答
  • UFO情報は国家の存続にかかわる非常にデリケートな問題で、アメリカではまじめな報道の対象

 

どうやらアメリカでは、政治系ジャーナリストは大統領から「アメリカのUFO情報」を引き出すことが"使命"のひとつになりつつあるようだ。

 

 

保守系フォックス・ニュースもUFOについてトランプ氏を直撃

米大手メディアABCニュースの支局長ジョージ・ステファノプロス氏が、6月、トランプ大統領にアメリカでUFOの目撃が増加していることについてインタビューして、大きな話題になったところだが、このほど、米フォックス・ニュースの政治トーク番組の司会タッカー・カールソン氏が、大統領にUFO情報についてインタビューした。

 

しかも、トランプ大統領がG20後、韓国と北朝鮮の国境線に直行したとき、現地からそのインタビューを伝えてきたのだから驚きだ。

 

以下はそのやり取りの一部。

 

カールソン氏:「他のインタビューで、あなたはUFOに関するブリーフィング会議に出たと答えられました。それらは本物なのですか?」

 

トランプ氏:「まあ、そこにはあまり踏み込みたくはないのですが、個人的には懐疑的に思っています」

 

カールソン氏:「つまり、それを信じている人たちがいるということですね。パイロットたち……こういった変わったものに特に関心の無かったパイロットたちなのですが……それでも彼らがそういうものを見たというのですね」

 

トランプ氏:「私は(UFOの)信者ではないのだが、でも、どのようなことも起こりうると思います」

 

また、カールソン氏が、空軍基地にUFOの瓦礫の残骸が保管されていると政府関係者から聞いたと問うと、トランプ氏は「それについては聞いたことがないが、君の番組では見たことがありますよ。それについては正しいとは思わないが、ご存知の通り、私はオープン・マインドなのでね、タッカー」と答えた。

 

これは決して冗談めかしたインタビューではなく、前回ABCのインタビューに答えたように否定しながらも、含みを残した思わせぶりな回答だったので、SNSでも一気に様々な憶測が広がった。

 

 

大統領もUFOについて本当のことは言えない?

このあとカールソン氏は、英国国防省でUFOの調査経験のあるUFO研究者ニック・ポープ氏にも、大統領の見解についてどう思うかインタビューをしている。

 

ポープ氏は、まずは、現職の大統領がSF映画のジョークなどで質問から逃げたりせず、直球で返したことを評価。また、UFO関係のことに最初に触れた政府関係者は誰でも懐疑的になるものだが、トランプ氏がブリーフィングに出たことは非常に興味深いと言う。

 

大統領は、あまり入り込みたくないと言うが、個人的に関心がないか、彼の得た機密情報では、すべてのことがシェアできていないのかもしれないと語った。

 

また、カールソン氏が「信頼のおける政府関係者と話したのだが、彼らはキッパリとUFOの残骸を持っていると断言したのです。それがETのものとは言わなかったけど、未確認飛行物体の残骸だと。本当だとしたら、大統領が知らないはずはないでしょう?」と問うと、ホープ氏は次のように答えた。

 

「大統領は、まず参謀本部にアメリカにとって脅威なのかを確認し、疑問は脇に置いておいて、まずはどう対処するか聞くでしょう。このテクノロジーはアメリカのものか、ロシア、中国、もしくはもっと遠いところからのものなのか、つまりこれに関するすべての情報を得てから正体を解明しようとするでしょう。大統領がパイロットたちのことを確認したように、何か少し妙なことが起きていると感じているようです。重要で大きな事が起きていると思います」

 

UFO情報は、他の情報とは異なり、政府が公式にしていない(できない?)非常にデリケートな情報であることは言うまでもない。大統領にすれば、発言後の影響を考慮すると、むしろ「知っている」とは言えないはずである。

 

ちなみに、ABCニュースでインタビューをしたジョージ・ステファノプロス氏は、クリントン政権時の広報担当大統領補佐官だったので民主党であり、フォックス・ニュースでインタビューをしたタッカー・カールソン氏は保守のコメンテーターとあるから共和党だ。つまり、UFOに関しては、所属政党に関係なくアメリカ全体の関心事であり問題なのだ。もっと言えば、アメリカだけでなく世界の関心事であり、実際にこのようなニュースはあっという間に全世界に報道されてもいる。

 

ABCニュースやフォックス・ニュースの主要な番組で大統領に極めて真面目にUFOのインタビューがなされていることに驚く。大きな波紋を呼んでおり国民も興味津々なので、このようなインタビューは今後も続くだろう。大統領選にも影響を与えるのか楽しみでもある。(純)

 

【関連記事】

2019年6月19日付本欄 トランプ米大統領が初めてUFOについて語る

https://the-liberty.com/article.php?item_id=15890

 

2019年7月1日付本欄 米議員がUFO情報のブリーフィング会議 刻々と進化する米UFO事情

https://the-liberty.com/article.php?item_id=15970