かえるネット木津川南

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【原発は人格権の侵害・大飯原発運転差し止め判決】

2014-05-23 14:24:58 | 原発・エネルギー問題
【原発は人格権の侵害・大飯原発運転差し止め判決】
福井県内の住民189人が関西電力・大飯原発3号機、4号機の再稼働差し止めを求めた訴訟で、福井地裁は2基について「運転してはならない」と言い渡しました。

福島原発事故後、原発の運転差し止めを命じた判決は初めてです。

樋口裁判長は人命を基礎とする人格権をもっとも重視し、「これをこえる価値をほかに見出すことはできない」と強調。

そのうえで、住民の人格権と電力の安定供給やコストを天秤にかけた関電の議論を厳しく退け、国の豊かさ、富がなくなることは運転停止による貿易赤字のことではなく、「豊かな国土とそこに国民が根をおろして生活していること」を失うことだと強調しました。

また福島原発事故を受け、同様の事故の具体的危険性が万が一にもあるかの判断を避けることは、「裁判所に課されたもっとも重要な責務を放棄するに等しい」としました。

判決では、この10年足らずで原発が想定を超える地震動に襲われた事例が5ケースもある事実を重視し、「自然の前における人間の能力の限界を示すもの」として、大飯原発の想定も不十分としています。

さらに、冷却機能喪失の危険性、使用済み核燃料プールの脆弱性なども指摘。大飯原発から250キロ圏内の住民は、運転によって人格権が侵害される具体的な危険があるとしています。

この地裁判決で指摘されたことは、当然、そのほかの原発にも当てはまります。
この判決を重く受け止めるなら、原発再稼働の動きは中止すべきです。国民の人格権を守る立場で再稼働をやめさせ、「原発ゼロ」を決断するかどうか、安倍政権が問われます。


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