都議選 共産党倍増17議席
民主上回り第3党
議案提出権を回復
参院選の前哨戦として各党が総力をあげ、多党大激戦となった東京都議会議員選挙(定数127)は23日、投開票され、日本共産党は、前回(2009年)の8人を大きく上回る17人が当選して都議会第3党に躍進、前回失った議案提出権を回復しました。投票率は、前回を約11ポイント下回る43・50%でした。
前回、第1党となった民主党は築地市場移転や都立小児病院などの公約違反に厳しい批判を浴び、15人の当選にとどまり都議会第4党に転落。自民党は59人で都議会第1党となり、公明党は前回と同じ23人でした。
「第三極」をめざした日本維新の会とみんなの党は、維新の橋下徹共同代表の「慰安婦」暴言をきっかけに告示前に選挙協力が崩壊し、支持率も急落。維新は34人立候補しましたが現有3議席を下回る2人にとどまり、みんなは20人擁立し7人の当選でした。生活者ネットは3人でした。
日本共産党は、現有議席の8選挙区すべてを確保。大激戦だった江東区(定数4)で、畔上三和子氏が、足立区(同6)で大島芳江氏がそれぞれ再選を果たし、杉並区(同6)で吉田信夫団長、新宿区(同4)で大山とも子幹事長、八王子市(同5)で清水秀子政調委員長、大田区(同8)で、可知佳代子氏が議席を確保。現職と交代した世田谷区(同8)では里吉ゆみ氏が、板橋区(同5)では徳留道信氏がそれぞれ当選し、党の議席を守りました。
前回惜敗した選挙区では、定数2の文京区で小竹紘子氏が議席を回復したほか、中野区(定数4)で植木紘二氏、北区(同4)で曽根肇氏、練馬区(同6)で松村友昭氏、江戸川区(同5)で河野百合恵氏がそれぞれ返り咲きました。
さらに豊島区(定数3)で25歳の米倉春奈氏が、品川区(同4)で31歳の白石民男氏がそろって初議席、葛飾区(同4)では和泉尚美氏、北多摩1区(同3)では尾崎あや子氏が初当選しました。
今回の都議選では253人が立候補し、各党とも連日、党幹部や国会議員を投入し、国政選挙なみの選挙戦を展開しました。
国政では「自共対決」、都政では「オール与党」対日本共産党の対決構図が鮮明になるなか、日本共産党は、42全選挙区に候補者を擁立し、(1)暮らしと景気(2)原発ゼロ(3)憲法を生かす―の三つのよびかけと攻勢的な論戦を展開しました。
日本共産党・大阪3区(住吉区・住之江区・大正区・西成区)国政対策委員長
わたなべ結
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