かえるネット木津川南

大阪市南西部で活動する日本共産党の青年後援会のブログです。

安倍政権 一層の長時間労働狙う

2014-01-04 13:59:44 | 労働・雇用
しんぶんが情報開示請求で入手した各社の三六(さぶろく)協定は異常な長時間残業を許すものです。とりわけ、大企業が長時間残業の協定を結んでいることは、現在の深刻な長時間労働の一端を示しています。

 厚生労働省の調査でも、「特別条項」つきの三六協定を結ぶ大企業は62・3%に達し、その1カ月平均は79時間44分です。

 「特別条項」による限度時間いっぱいで労働者を働かせている企業ばかりではないでしょう。しかし、月80時間の残業という過労死基準を超える協定が、そもそも許されるのでしょうか。

 過労死の危険は、残業時間が長くなるほど高まります。東京地裁は昨年、月80時間未満の残業時間であっても過労死と認定しました。

 深刻な社会問題となっている「ブラック企業」を解決するためにも、早期に労働時間の上限を決めるなど規制することが必要です。

 しかし安倍政権は、「残業代ゼロ」制度の導入などによって、さらなる長時間労働のおしつけをねらっています。

 昨年6月の閣議決定にもとづいて、現在、労働政策審議会の労働条件分科会で、裁量労働制の見直しなど、労働時間法制の検討が進められています。

 その一方で、政府の産業競争力会議と規制改革会議が労働時間規制の見直しを求める提言を相つぎ発表。いずれも労働時間の規制を撤廃し、残業代などを支払わなくても労働者を働かせられる制度へと改悪することを求めています。

 なかでも、産業競争力会議「雇用・人材分科会」が昨年12月に出した中間整理は、「『時間に縛られる』働き方からの脱却」を表明。「労働時間の長さで成果を測り、賃金を支払うことは…現状や実態に見合わない」として、「弾力的な労働時間制度(時間で測れない創造的な働き方ができる世界トップレベルの労働時間制度)を構築する」ことを掲げました。

労働時間と賃金という密接不可分のものを分離して、残業代をゼロにしながら長時間労働をおしつける制度です。

 第1次安倍内閣で失敗した「残業代ゼロ」「過労死促進」の「ホワイトカラー・エグゼンプション」と同じねらいをもつものです。

 すでに長時間残業が常態化しているもとで、こうした制度が導入されれば、「ブラック企業」の規制どころか、日本企業の「総ブラック化」を加速させることになります。

 (行沢寛史)

図

 

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【基本給1ドルの課税逃れ】

2014-01-04 09:35:07 | 政治

【基本給1ドルの課税逃れ】
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アメリカの消費者団体「パブリック・シチズン」の報告によると、最高経営責任者に高額の報酬を払っているアメリカの主要企業20社が、税制の抜け穴を利用し、
2012年の1年だけで、2億ドル(約200億円)余りの課税逃れをしていたことがわかりました。<o:p></o:p>

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報告書では、抜け穴を防ぐ法案の早期成立を求めています。<o:p></o:p>

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アメリカでは、1993年に税制改正がおこなわれ、CEOの報酬の高額化に歯止めをかけるための制度がつくられました。<o:p></o:p>

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その内容は、100万ドル(約一億円)以上の報酬を支払う場合は税控除が適用されなくなるというもの。税控除とは税金計算時に、所定の金額を差し引き税額を低くする制度です。<o:p></o:p>

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しかし、この制度には、報酬ではなく自社株購入権などストックオプションなどの形で支払う場合は、引き続き税控除を受けられるという大きな抜け穴がありました。<o:p></o:p>

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その抜け穴を利用し、調査した主要20社は2012年の報酬総額10億ドル(約1000億円)のうち、73800ドル(約738億円)を税控除を受けられる形で支払っていました。<o:p></o:p>

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ソフトウェア会社オラクルのCEO、ラリー・エリソン氏の場合、基本給はわずか1ドル。その他の報酬部分は税控除可能な形で支払われていました。同氏は米国長者番付で第3位だそうで。<o:p></o:p>

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報告書はこの抜け穴が原因で23500万ドル(約235億円)の税収が失われたと指摘。CEOと一般労働者の格差は200倍から354倍に広がったと批判しています。<o:p></o:p>

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日本でも一般労働者が低賃金で働かされる一方で、経営者が億単位の役員報酬を受け取っている問題があります。そして、所得が1億円を超えると税負担率が下がっていく問題も・・・<o:p></o:p>

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一般労働者が低賃金や過酷な労働条件で、ときに命を削って働く一方で、そのおかげで莫大な報酬を受け取っている経営者が、その労働者より税負担率が低い。<o:p></o:p>

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単に税制だけでなく、社会の在り方そのものが問われます。

 

 

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