言葉の遅い子・心を育てる育児相談

親子信頼関係を深める子育て。心&脳&感性を磨く方法。料理・語学・介護・哲学・音楽ライブ活動等を日頃の感謝と共に綴ります!

我が子への手紙(その3)

2007-08-17 09:51:04 | 母:親子の愛着・信頼関係を深める子育て法

           父から息子へ

 今の君は何にでも好奇心を持ち、本当に子供らしい良い子です。

中でも関心が高いのは、虫と恐竜かな。テレビは「犬夜叉」「ワンピース」が好みの様子。
 あとはビデオも含めて「仮面ライダーアギト」てなとこか…
 
 私の子供の頃と違って、子供が子供らしく過ごすことは難しいような気がします。

今のままの君であって欲しいと願っています。

 6年後には少し食べるのが早くなっているかな。

 ママは君を少し過保護にしています。
でも、君はそんなママを大切にしながら、男らしく自立してくれたらと思います。 

 
                              父のひとりごと


我が子への手紙(その2)

2007-08-16 15:39:31 | 母:親子の愛着・信頼関係を深める子育て法

    「ママの だいじな だいじな息子へ」

 あなたがタイムカプセルを開けてこの手紙を読む時は、小学校の6年生、12歳の時です。 
 
 6年前のあなたはM幼稚園に入園してから4ヶ月経った頃になるのかな?(この手紙は2001・9・3の夜、あなたが寝た後に書いています。)

 6歳のあなたは絵を描くのが大好きになって、いろんな色を使ってとってもきれいな色彩感覚をしていて、昆虫をたくさん描いて見せてくれました。

 歌も大好きでM幼稚園の園歌をすぐに覚えてママに歌ってくれました。あと、ダンスも得意で、リズム感良く、演歌からアニメ・ゴスペル・Jazz…どんな曲を聴いても楽しそうに踊っていました。

 サッカー教室に入ったのが4月で初めてのサッカーの試合は7月15日(日)でした。

 お姉ちゃんが通うF中学校へも、時々一緒にママと迎えに行きました。そして、お姉ちゃんの友達の男の子達がしているスケートボードの所(K銀行前)によく遊びに行って、お兄ちゃん達に遊んでもらえて楽しかった! 

 青汁をたくさん飲んで、喘息も出ない丈夫な体になったね!

 あなたは、歌&ダンスが得意だから「何か楽器ができるようになってほしいなぁ。」とママとパパは想っていました。

 ママはあなたとムギューとチューをする時が一番幸せで安心できます。あなたはママのことが大好きであなたも「僕のだいじな、だいじなママ!」と、お返しに言ってくれました。
 6年経った6年生になってもしてくれるかな?「ウッソー!本当に!」って言われそう!
 
 ママとパパとお姉ちゃんを選んで我が家に生まれて来てくれて本当にありがとう。

                                         
                                                ママより


タイムカプセル

2007-08-16 15:32:18 | 母:ブログ
 タイムカプセル 

 先月、七夕の日に長男が卒園したM幼稚園にて「平成13年度タイムカプセル開封」が行われました。平成13年度息子が年長の時に開催された「ミュージックフェスティバル2001」で、当時描いた絵と息子の声を吹き込んだカセットテープを詰め込んだことは記憶に残っていました。 
 園庭のお砂場からドラエモンの形のタイムカプセルを先生方が引っ張り出し、ふたを開けて名前を呼ばれる間、私達親子はワクワクドキドキ待っていました。小雨が降っていたこともあり、家に帰ってから封を開けました。開けてびっくり!我が家の家宝にしたいくらい貴重な「我が子への手紙」が2通収められていました。長女に書いたことはあったけれど、長男へは記憶していなかったので、息子にはもちろんのこと、私と主人にとっても、思いがけない嬉しいプレゼントになりました。
 ミュージックフェスティバルからタイムカプセル開封まで素晴らしいセレモニーを企画して下さったM幼稚園に心から感謝申し上げます。このようなきっかけを作って下さったお陰で長男にも手紙を書き留めて置くことが出来ましたし、懐かしい仲間との再会と共に感激も倍増、本当にありがとうございました。

弟帰国の話

2007-08-14 11:22:04 | カリーナ:旅行&ドライブ&プレイ・ゾーン

8月6日 (月曜日)弟が無事に帰ってきました。

ママは、嬉しくて、涙が、止まりませんでした。

私は、帰って来る前から弟の帰りを待っていました。

ちょっとだけ変わった感じがしました。

でも、今は12歳でも可愛いです。

だって、弟もちょっぴり可愛い気がします。

2歳になっても兎は可愛いと思いました。

ロシアのパダルギー


我が子への手紙

2007-08-11 18:01:36 | 母:統合教育「障害のある子も普通学級へ」

      我が子への手紙       
                    -1998年日本抱っこ法協会会報より-
           カリーナちゃんへ

 カリーナの発達が遅く発語がなかった頃、ママはとても悩み、カリーナを不信感の目で見つめてしまっていました。あの頃のママを許してくださいね。
 でも、U市マザーズホームへ母子通園し、言語や心理の先生方のお話を聴くうちに、カリーナのことが以前より可愛く思え、もっともっと好きになれました。それは、話せないからどうせ分からないだろうなんて絶対赤ちゃん扱いせずに、分かると信じ、自然にカリーナの気持ちを代弁できるようになったからです。

 そして、カリーナが何かを感じ、発見し、完成できたその瞬間を見届けた時には「できたね!やったね!」と認めて声をかけました。この達成感を親子で共感できる幸せ・響き合える関係を二人の宝物としてきました。だからカリーナの興味が良く分かり、大好きな数字・文字・英語をいかそうとフラッシュカードをやり始め、字が読めると確認できた時はとても救われました。
 
ところが、病院の先生方に「日本語も言えないのに英語なんて、勉強よりも今はオムツをはずすことが先決です。」と否定されたのでした。そこで落ち込んでいた私を支えてくださったのは「大人だって苦手なことを指摘され強制されたら嫌でしょう。カリーナちゃんの得意分野を伸ばして自信がつけば、不得意分野も徐々に追いつきますよ。」と言うH塾S先生の心強いお言葉でした。
 そのおかげで、良いと思われる指導方法にカリーナをあてはめるのではなく、その方法をカリーナに合う興味のもてるやり方にアレンジする力が私につきました。親子で遊びながらできるバリエーション育児法として、カリーナの好きな絵本や歌を替え歌にしては良く笑ったよね。
 
 その頃から、ありのまま・すべてのカリーナを受け入れられるようになりました。5歳半の頃、カリーナはママに最高のプレゼント・初めての言葉「ママ!」を言ってくれましたね。ママは涙が出るほど嬉しかったです。 
 ママは心の抱っこ法でもある代弁を、どこでも、どんな時でも、カリーナが困った時にこそ恥ずかしがらずに、真剣にカリーナの状況と気持ちを、周囲の人達にも理解してもらえるように、話し続けています。
 今ではカリーナが相手の気持ちを代弁することもあり、4年1組普通学級の中で、楽しく過ごせていますね。小学校への登校はパパ、下校はママと弟が一緒なので、カリーナの友達は家族全員の友達でもあります。そして、カリーナの学校生活は家族の共通話題となり、その内容も2倍3倍4倍と膨らんで盛り上がります。カリーナがいるからこそ家族の結びつきが強く、より幸せに感じられるのです。 

 又、カリーナはママのお出かけにもよく付き合ってくれましたね。同窓会・講演会・役員の仕事・保育園のお話し会、ママの趣味のジャズボーカルのステージ…ママはそこで出会い、カリーナに優しく接してくださった方々にとても感謝しています。そしてママがそこでやることを、カリーナはいつもよく見ていましたね。ママのお話の語りや、作った歌をいつのまにか覚えてしまい、ママを驚かせ、「早く大人になりたい。ママみたいになりたい。」と話してくれた時は、ママがカリーナの親でいられて本当に良かったと思いました。

 ママの書く「カリーナ日記」を読んで思い出し笑いをするカリーナ。将来、二人で本にして出版できたらいいね。カリーナの笑顔は天使の微笑み、見る人の心を和ませてくれます。その素敵な表情をお芝居の中で出せたら、カリーナやハンディを持つ人達のことを大勢の人に判って貰うように、カリーナと一緒に舞台を作ってみたい…二人でやりたい夢が大きく広がります。
 
 カリーナにはジェットコースターみたいに一喜一憂させられ、時々ママは嘆き怒ることもあるけれど、これもスリルがあって楽しいかな。迷路に迷ったり、穏やかな観覧車の中にいられたり、カリーナを中心に回るメリーゴーランドに乗ったりと、我が家は毎日がまるで遊園地のようです。カリーナちゃん、ママを選んで生まれて来てくれて、どうもありがとう!
    
                               -ママより-


PiPiピピとべないホタル

2007-08-03 17:58:31 | 母:統合教育「障害のある子も普通学級へ」

       PiPiピピとべないホタル             
                     長編アニメーション映画(90分)

 原作者は元小学校教師の小沢昭巳さん。御自身が幼い時に片方の目を失い、‘いじめられっこ’だったこともあり、やはりそのような子がクラスにいて、自分のクラスから‘いじめ’をなくしたいと思ったのがきっかけで、40年前この物語が書かれました。小学校の学級新聞から始まり、「とべないホタル」の本として発行され、アニメ映画「PiPiピピとべないホタル」が完成されました。

 飛べないというハンディを持つ主人公ピピが悩みながら一生懸命生きようとする姿は、まわりのみんなを感動させます。
 映画の中でピピを支える女王蜂と長老クワガタの言葉かけが印象的です。

女王蜂のセリフ「ピピがここにいたければいいのよ。でもそれで本当にいいの?
        よく考えて!私はいつでも味方よ。ピピが本当にしたいよう   
        にしてごらんなさい。ここへはいつでも来ていいのよ。」
 子どものする事が待てずに大人の都合を優先させ、子どもを管理・命令してしまいがちな大人の態度を考えさせられる場面です。子どものありのままを受け入れ、悲しみに共感し、子どもが自分の頭で考え行動できるような時間と機会を持つことの重大さを教えてくれています。

クワガタのセリフ「目に見えるものが大切なことではない。心だ!目には見えないけど心の持ち方が大きくなることが一番大切なのだよ!」
 目先の表面的な結果に捉われず、内なる努力の経過を重視する重要性を感じ取ることができます。

 劣等感を持っている人でも、その悲しみを分け合おうとする優しい仲間が必ずいるからこそ、みんなの力になることができるのです。一人ひとりが、かけがえのない存在であるホタルたちの素晴らしいチームワークを見ることで、きっと、観客自身も変化して成長できることでしょう。

 又、嵐によって目が見えなくなったキラ、光れなくなったアイと同じように私達人間も事故や天災などにより、弱者になりえる可能性を持ち合わせているのです。逆に、自然も人間社会の発展の為に自然破壊という‘いじめ’にあっているのです。ホタルたちの“住む場所”探しは、障害者も健常者も共に暮らせるノーマライゼーションの共生社会・自然と人間の共生社会の実現をも意図させているのではないでしょうか。

 このように、この映画は、ホタルの世界と学校のクラスの子どもたちを重ね合わせ、又、昆虫の世界と人間社会とを対比させて大切なものをたくさん見つけ出させてくれます。更にその中でピピは、力強く“愛と希望と勇気”を与えてくれています。そして、もっとより多くの親子に、この「PiPiピピとべないホタル」是非、見ていただきたいと願い続けています。

 ―平成9年度 小学校の家庭教育学級にて親子ビデオ鑑賞会を企画。
   10年度 長女4年の時
   17年度 長男4年の時、授業でも見て頂きました。

PiPiピピとべないホタル:発売元 日本コロンビア株式会社
              監督  中田新一
              原作  小沢昭巳
                   「とべないホタル」ハート出版刊 


ともに育ち ともに学び ともに生きる (その2)

2007-08-01 15:14:40 | 母:統合教育「障害のある子も普通学級へ」

 障害の有無に拘らず、すべての子ども達が地域の中の同じ学級(普通学級)で学校生活を送ることが出来れば、手遊びをするように手話を覚え、暗号遊びをするように点字を覚え、自転車に乗るように車椅子を操作できるでしょう。

 年々、バリア・フリーが注目され、障害のある人もない人も同じ社会で暮らせるように、各地で「福祉の街づくり」が制定されています。地震や台風・自然災害が起きた時に避難場所となるのは地域の学校です。学校の中でも車椅子で通れるように段差をなくし、スロープ・手すり・エレベーターを設置するということは、障害児だけの為の改革・改築ではなく、怪我をして松葉杖をつく子や赤ちゃんからお年寄りまで、すべての住民にとっても生活しやすい公共の場に成り変わることにつながります。

 更に、高齢者社会に向けて、介護福祉士・作業療法士・理学療法士・ケアマネージャー等の資格者、ヘルパー・ボランティアも強く望まれています。幼少の頃から障害児と健常児とが、共に育ち合えるという関係は、大人になってから専門の学校へ通い、授業料を払い、資格を取ることをわざわざしなくても、お互いが自然に接し、助け合える人間関係を築いて行けることに結びつくはずです。

 私の長女は知的ハンディがありますが、特別支援学校(養護学校)を選ばずに地域の学校の普通学級に在籍し、小学校・中学校、受験をして県立高等学校を今春、無事に卒業させて頂きました。今まで出会えた学校の先生方、同級生、在校生、地域のお友達、父兄の皆様に支えられ、お蔭様で元気で楽しい学校生活を送らせて頂くことが出来ました。それゆえに、学校の教育改革あってこその福祉・医療改革が重要であると身にしみて感じるのです。

 行政という大きな組織では、予算がない、前例がない、忙しくて時間がない、組織の中の人間だから等という理由が先に立ち、政治的圧力を理由にして教育改革を後回しにしているようにしか思えません。しかし、戦後、物もお金も何もなかった時代を思い起こせば、熱意と誠意を持ち、思い続ける心と勇気と行動力のある人達が集まり、人脈をつないでいくことで、少しずつでも実現できると信じています。

 担任一人の学級王国で少人数クラスにするのではなく、多くの様々な人達が学校の中で関わり合い協力する姿勢を子ども達に見てもらいたいです。ハンディのある子・問題を抱えている子・困っている子達をサポートする為にも学校支援ボランティアが絶対に必要です。大人達が良きモデルとなり、その中から子ども達が苦手とするコミュニケーション能力と人間関係を学べることにもなると思っていたので、平成11年秋、私自身の考えを市の意見作文公募に応募し、一般市民委員に選ばれ、市の「子ども・障害者・高齢者プラン」合同会議等の場において、今までの意見を提案させていただきました。

 以前から(平成9年、娘が当時小3の時から)学校の中での「お話し会」活動をお願いし続けていたので、娘が通う小学校で、教育活動公募が始まりました。それで、リサイクル工作の先生として授業のお手伝いができました。平成12年1月から娘が小学校を卒業するまでの間は絵本の読み聞かせ・大型紙芝居(大型紙芝居の枠組みは父親の出番として設計した主人の作品です。)・ひとり語り・手話を交えたお話・自分で曲を付けた歌を交えた語り等、定期的に授業中、活動させて頂きました。

 娘が小学校最終学年の12年度は、今までお世話になった感謝の気持ちを込めて、公民館で乳幼児学級長と小学校ではPTA文化研修部部長に立候補しました。そして、市民と現場の意見を引き上げて下さった公民館職員の方々・小学校の先生方のお力添え・部員と父兄の皆様・遠方から出向いて下さった講師の先生のお陰で、親子の信頼関係をテーマにした「癒しの子育てと抱っこ法」と「親業」の教育講演会をそれぞれ実現することが出来ました。

 平成14年、息子が小1の授業参観の時は担任の先生から「ブラッシング指導」の先生を頼まれました。歯科衛生士の資格が役に立ち、協力できたことをとても嬉しく思いました。

 平成17年からは、友達のチリ人の息子さんが18年度小学校に入学する為、手続き・説明等のスペイン語通訳(完璧ではありませんが)に付き添いました。
 今までの体験を通じて、家庭(親と子)と、学校(教師)と、地域(住民)と、行政(教育・医療・福祉の連携)とが、協力しあい、教師の増員を求め、日本の教育制度を根本的に改革する必要性を大いに感じています。 

 現在の子ども達は将来の建築家・政治家・医者・教育者等の卵たちです。健常者と障害者・在日外国人・赤ちゃんから高齢者まですべての地域住民が、ともに学び育ち合える良い学校を、今の大人達、私達が真剣に作ることができたなら…

 そして、ブランド志向で人気のある物・流行っている場所に飛びつくばかりでなく、自分達の個性や地元を見直しオリジナルを大切にする心を持ち続け、それを作り上げることに意義を見出せることが出来るのであれば…日本全国の各地域がそれぞれに素晴らしく、すべての住民にとって住み良い社会が、将来必ずやってくるでしょう。そう願っています。

 最後に、娘の存在によって流行・世間体・目先の利益・成績などの表面的な結果に惑わされずに、長期的・複眼的視野を広げ、努力の経過を重視し、物事の本質を見極めること「気づき」がいかに重要であるかを強く教えられました。まだまだ勉強不足で認識が甘く、自己嫌悪に陥ることもある私ですが、このような信念と価値観に共感してくださる方、どうぞ力をお貸し下さい。よろしくお願い致します。