天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

厳しく、楽しく、俳句をやりましょう

2018-12-09 07:36:59 | 俳句


ひこばえ句会。きのう12時50分に句会場の田無公民館に着いたとき人の熱気に気圧された。
龍ヶ崎から初参加者が2名、地元から初参加者が1名。2回目の参加者が3名。17名136句の句会となった。この人数は少ない月のざっと2倍である。
元締の芙美さんが開会のあいさつをするのに小生が短く答えるのが恒例で、最近ずっと「厳しく、楽しく、俳句をやりましょう」と言っている。きのうもそう言ったとき初参加のキミコさんがぎょっとするのが目の端に入った。

来た人にはできるだけやめないで居ついてほしいと思っている。そのために「これもいいです、あれもいいです」といって〇を大盤振る舞いするのがいいのだろうが、それではぼくの気持ちが持たない。やってられないという気になって辞めるだろう。
30年近く鷹でやってくると厳しさが骨身にしみついてしまっている。句会に行く前に讀賣新聞多摩版の石田郷子選の俳句を見ていてその大半を甘いと思った。石田さんへ投句する人のほとんどが緩い句を書くのか選者が緩い句を好んで採るのか、その両方か。でもこういう句もいくつかは採らないとひこばえに来る人も減るだろうと参考にした。

しかし、いざ句会で自分の句以外の128句を見始めると冷徹な目になっていた。甘いなあと思うのも2句くらいは採ってサービスしたところはあるが自分を通した。
キミコさんは句会後、「厳しい」と言った。
それに対してぼくは「人間の持つ知的好奇心にこたえたい」と応じた。キミコさんは数年俳句をやっていたらしく光るものを感じた。ひこばえに来続ければぐんぐん伸びる予感がする。問題個所の指摘を聴くときの様子に手ごたえを感じた。
82歳になる弘子さんも当句会をきついと思ってきている一人。1句でもぼくの選に入ることをめざして来ているようだ。1句も選に入らないとそうとう落ち込むらしい。その悔しい気持ちが素晴らしいと思う。弘子さんは「いくつになっても伸びたいと思う」と言う。それを聞いてぼくはひこばえのハードルは下げないで行こうと思った。人は何歳になっても伸びようとするし知的好奇心がある。
句会はそれに奉仕すべきなのだ。たえず知的好奇心を刺激される会。そうしないと堕落するだろう。
今の人数が続くと全句講評はできないという問題が出来した。なんらかの工夫が要る。俳句も句会運営も絶えず事情に応じて工夫していく必要がある。

ひこばえ句会の指導をきのうで83回つとめた。まる7年である。休んだのは大雪と小生が目の手術をしたときの2回だけ。
木村定生さんが「厳しいけれど天地さんは明るいし笑いがある」と言う。その言葉に甘えてこの路線で8年目に突入する。

ひこばえの諸君、来年も厳しく、楽しく、俳句をやりましょう。


撮影地:天平尾根
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1 コメント

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こんにちわ (シロウ)
2018-12-09 12:02:04
昨日は大変御世話になりました。

私の出席していた別の句会の代表は滅多に褒める人ではありませんでした。その代表は全く褒める指導をしない故森澄雄氏に師事していたとの事ですが「厳しい」「キツい」にも色々ありますね。
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