天地わたるブログ

ほがらかに、おおらかに

最初から負けていた豊昇龍

2024-05-21 05:41:24 | 大相撲




大相撲夏場所9日目。
結びの豊昇龍VS高安に注目した。相撲は対戦前の両者を見ていて両者の気配で勝ち負けがわかるときがある。きのうは豊昇龍が負けそうな気がしてそうなった。
豊昇龍は高安の顔をしつこく見た。「眼を付ける」という感じである。「眼を付ける」とは、悪意をもって相手の顔や目をじっと見つめること。だからそうされたチンピラが「てめえ、眼を付けたなあ」と憤る。
それを豊昇龍がやった。小生はなぜ無駄なことを長い時間やるのかいぶかしんだ。さっさと手をついて相撲を取ればいいじゃないか。
前哨戦で威圧してやろうという魂胆があったのではないか。高安は仕方なくこの「眼付け」に付き合った感じであった。
本番前に相手を威嚇するのは背をそびやかす猫のようなもの。本当に強い者はそのような威嚇をせず、ずばっと切り込む。豊昇龍には最初から負の心理になっていた。

あるメディアが以下のように伝える。
高安は腰痛で3日目から休場し、この日が再出場の初戦。一方で、豊昇龍にとっては過去1勝7敗(不戦を除く)と合口の悪い〝天敵〟でもあった。大関はやりにくさを感じていたのか、なかなか手を付かない。相手に左を深く差されて後退すると、苦し紛れの小手投げも不発。最後はすくい投げで豪快に土俵に転がされた。
審判長の粂川親方(元小結琴稲妻)は「高安が、うまく左を深く差した。あれで豊昇龍が動けなくなった」と指摘。日本相撲協会の八角理事長(元横綱北勝海)は「豊昇龍は手をつくのが遅い。自分でリズムを崩している」と手厳しかった。

豊昇龍は相手に先に手をつかせたかったのかもしれない。しかし大関なのだからもっと堂々ととらなければいけない。相撲通が見てはなから負けると思うような素振りは慎むほうがいいだろう。


コメント
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