かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

おのればえ

2008-05-16 11:16:00 | 菜園
おのればえ」・・・私は、「ばえ」とは「碆(はえ)」のことだろうと思い、その前の「おのれ」は、時代劇などで怒りを込めた、あるいは相手を威嚇する場合の「おのれー」を連想して、なにやら怖そうな、怒っているような名前だなあと思いつつ、「おのればえ」とは我が地区に数ある地名のひとつ、あるいは畑のある部分(例えば「あさじり」などと同様に)だろうと、ずーと思っていた。
 
ところが、こぼれ落ちた種で生えた苗のことだということを昨年知った。恥ずかしい限りです。しかも、全国各地でも一般的に使われているようだ。なるほど、「おのれ」とは「己、自分」、「ばえ」は「生える」という意味で、自生する(した)ということなのだろう。


   ≪ぜーんぶ 自生したシソ≫

ということで、今年も我が菜園の隅っこに、昨年以上にたくさんのシソが生えてきた。今はまだ小さいが、これが生長して夏場にはジャングルのようになる。昨年育ったものを、花が咲いてもそのままにしておいて、その後枯れてもしばらくそのままにしていたので、種が地面に落ちてたくさん芽を出してきたようだ。
 まさに「おのればえ」だ。なんだか、「生き抜いてやるぞ」と言うような強い意志を感じる。夏場には、冷やしそうめんを食べる機会が多くなるので、シソは貴重な薬味だ。シソの包み揚げなんていうのも美味しい。奥さんの話では、シソはスーパーで買うととても高くて、10枚入りパックで100円前後するそうだ。しかも余り日持ちしないとのことだ。日持ちしないから高いのだろうか?
なんだか、おのればえのシソ1苗が百円玉、いや千円札に見えてきそうだが、 それにしても狭い場所にこんなにたくさん自生してくると、育ちが悪くなりそうだし、第一こんなに食べきれるものではないので、大量に間引きしたほうが良さそうである。


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