かんじゃまのつぶやき(海の見えるチベットより)

日本一細長い四国佐田岬半島での慣れない田舎暮らしの日常や風景、
  そして感じたこと、思い出などをひとコマひとコマ

石垣の里☆名取(1:唱歌の風景)

2008-10-21 14:20:41 | 風景

 先日、同級生のSさんの家にたまたま寄せてもらった時、Sさんが「いいもの見せてあげる」と言って、見せてくれたのがこの絵画集です。
そして、Sさんは「これどこだかわかる?」と聞きます。私は、これは我が集落の何処かだと思い、しばし頭の中でいくつかの場所の風景をめぐらせたのですが、どこであるかの具体的な場所は分かりませんでした。
すると、Sさんが「この家は○○さんとこの家、こっちは・・・・」、と解説してくれました。
なるほどわかった。この石段と道は見覚えがある。

Sさんは、大阪に住んでいる頃この絵画集を買い求めたそうで、最初Sさんの従姉妹の方がこの絵画集を教えてくれたとのことでした。ところが、その従姉妹の方は、この絵が自分の故郷の風景だとは知らなかったそうで、Sさんが教えてあげたとのことでした。
それにしてもこのSさん、この絵を見たとたんに場所がわかったそうで、大したものです。故郷をこよなく愛しているのでしょう。

この原田泰治さんの画集は、2000年に東京や大阪などのデパートで展覧会・即売会をやっていた時のものだそうで、数多くの中から選ばれた100曲の童謡・唱歌に合う風景を、画伯が全国各地を取材して描き上げたのだそうです。
ですから、本の表紙になったこの絵も本文中に唱歌とともに、紹介されています。
その唱歌は、『みかんの花咲く丘』です。そうあの、みかんの花が 咲いている・・・ です。
我が集落の風景が、こうして立派な画集の表紙に選ばれていることに、私はなんだか誇らしく思いました。

絵を見せてくれたその日、Sさんは、この絵の風景が見える場所も教えてくれました。そこで、その翌日早速その場所へ出かけてみました。

でも、この絵ぴったりのポイントは分かりませんでした。
私は、絵の描き方は分からないのですが、おそらく、原田画伯は、数箇所から見える風景を合成したような感じで、俯瞰的なイメージを出したのではないだろうかと思います。
 実際に見る風景より、絵のほうがインパクトを感じます。
そうか、絵ってこうやって描くのか、なんて勝手に納得した気分になっております。

画伯が当地を取材したのは、1995年とのことです。もう10年以上も前になります。そして、この絵のタイトルは『みかん集落』とあります。
今はまだ石垣に囲まれた畑のみかんは緑です。


≪画伯が眺めたであろう風景≫

この集落のなにげない風景が絵になるんだ、と思った私は、この絵をきっかけに、あらためてこの集落の風景をかき留めたいと思った次第です。

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