サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

岸田家の人々/岸田衿子(童話作家)/82歳

2011年04月13日 | 毎日がメメント・モリ

岸田衿子さん死去(詩人、童話作家)


時事通信 4月13日(水)12時7分配信

 

 岸田衿子さん(きしだ・えりこ=詩人、童話作家)7日午前9時35分ごろ、髄膜腫のため神奈川県小田原市の病院で死去、82歳。東京都出身。葬儀は近親者で済ませた。喪主は長男未知(みち)氏。
 劇作家岸田国士の長女で、女優の岸田今日子は妹。東京芸大油絵科卒。結核のため画業を断念、療養中に詩を書き始めた。55年に発表した詩集「忘れた秋」が評価される。他に「あかるい日の歌」「ソナチネの木」など。絵本には「かばくん」「ジオジオのかんむり」があり、人気アニメ「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」の主題歌の歌詞も手掛けた。

「岸田家の人々」という一族物語が誰かによって書かれているのかどうかは知らないが、個性的な面々である。
岸田国士は劇作家の最高勲章である岸田国士賞で知られるが、もともと紀州藩士の流れを組んでいる。
陸軍士官学校を出たが、勘当されながらもフランス文学・演劇に傾注、僕らの世代ではボバールの「にんじん」などはこの人の訳で読んだはずだ。
文学座を創設したひとりで、大政翼賛会で文化部長となったこともあり、戦後はGHQにより公職追放となった。
その岸田国士の長女が岸田衿子。僕たちの世代ではいろんな絵本や翻訳児童書で親しいが、もう少し下の世代は、世界名作劇場の「アルプスの少女ハイジ」「フランダースの犬」「あらいぐまラスカル」「赤毛のアン」といったアニメの主題曲の作詞で誰もが知っている。
谷川俊太郎、田村隆一が元夫。
妹が、俳優、声優で並ぶもののなかった個性派、岸田今日子。
父親が創設した文芸座は杉村春子が仕切っていたが、山崎勉らとの脱退劇が話題を呼んだ。
ムーミンの声も彼女だが、06年に世を去った。
従兄弟にあたるのが岸田森。新劇出身で、悠木千帆(樹木稀林)と結婚をしていたこともある。
特撮の円谷プロで怪奇俳優としても異色の存在であったが、惜しいことに82年に43歳の若さで亡くなっている。
岸田衿子の娘さんの岸田琴も童話作家だ・・・合掌!
 

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