サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

第百十四話

2013年01月11日 | 夢脳

ある日私は即興で作詞・作曲をして自分で録音をして、音楽業界の知人に聞かせてみた。
もちろん自分が作ったことは内緒にして。
するとその曲が人から人へ一人歩きをして、関係者に評判を呼び、ついには作者は誰か?という記事が週刊誌にものるようになった。
私のところにも取材が来たが、いっさい知らないと答えた。
しばらくして、目をつけた音楽プロダクションが巨額の契約金で著作権利を買い取りたいという新聞告知までなされるようになった。
著作登記していなければ、権利はないという記事も出回った。
ユーチューブではたくさんの人たちが自分でアレンジして投稿して、ますます話題が高まった。
私は巨額の契約金にびっくりしたが、いまさらそれは自分の作品だと言い出すわけにも行かず、失敗したなと思ったりもした。

図版:からかさ小僧

 


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