韓国の人々のオアシス、漢江(ハンガン)に突如出現した怪物を巡る事件に肉迫するパニック映画。怪物に娘を奪われた一家の奮闘を描く。情けない父親から一変、闘うお父さんを体当たりで演じるのは『南極日誌』のソン・ガンホ。その妹役を『リンダ リンダ リンダ』のペ・ドゥナ、弟役を『殺人の追憶』のパク・ヘイルが演じている。『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズなどを手がけたニュージーランドのWETAワークショップが、魚に似たリアルな怪物を作り上げた。[もっと詳しく]
韓国史上空前の観客動員!しかし、僕は試写会場で脱力していた。
試写会に足を向けたのは、10年ぶりかもしれない。知人にもらった招待状。あんまり、試写会という空間が好きではない僕は、普段なら「いや、ちょっと」とか言って遠慮するのだが、この映画は、喜んで、好意に預かることにした。
前評判は高い。ニューヨーク・タイムズでは「今年のカンヌ映画祭で、最高の映画だ!」と絶賛していた。
韓国では、それまでの観客動員数の記録であった「王の男」1230万人をあっさりと抜いて、歴代1位を記録した。韓国の人口を考えれば、驚異的な数字である。
監督は、ポン・ジュノ。1969年生まれ。
長編デヴューは「ほえる犬は噛まない」(2000年)。奇妙なユーモアで現代韓国のマンション暮らしを皮肉っているが、なんといっても、ペ・ドゥナの魅力炸裂。
そして、「殺人の追憶」(2004年)。実際におきた未解決の猟奇殺人事件をモデルに、翻弄される田舎の刑事を演じたソン・ガンホが秀逸であった。
そして、この「グエムル」には、僕の大好きなソン・ガンホもペ・ドゥナも出演している。
ソウルの中心を南北に分けて流れる漢江(ハンガン)に突如現れる、奇怪な巨大怪物。
このクリーチャーを制作したのは、「ロード・オブ・ザ・リング」「キング・コング」の造型で名を上げたニュージーランドのWETAワークショップと、「デイアフタートゥモロー」「ハリーポッターと炎のゴブレット」のハリウッド、オーファネージが参加している。かつて、誰もみたことのない怪物の造型に何億円もの巨額な予算をかけている。
これで、期待をしないほうが、どうかしている。
試写会場には、約800人ぐらいか、満杯である。そして、ムービーは始まった。
ちょうど、2時間で、場内の照明が灯された。上映前には思いもつかなかったが、会場にはなんのざわめきもない。というより、熱気がまったく感じられない。狐につままれたような顔をして、残業をかたづけた勤め人のような感じで、出口に向かう観客たち。
僕は、内心「金返せ!」と毒づきながら、試写会場であることを思い出し、苦笑いをした。
直後の朝日新聞の芸能欄には、秋山登とかいう映画評論家が、次のように激賞している。
「薬物汚染による突然変異の怪物を描いた韓国映画である。これが無類に面白い。物語は波瀾万丈、語り口は軽妙、特撮は精巧、なおかつ主題は明快・・・先ずはそんな次第だ。」
ん?僕なら、こうとしか思えない。
「薬物汚染による突然変異の怪物を描こうとして描きそこなった韓国映画である。これが、どうしようもなくつまらない。物語は予定調和で平板、語り口は観客迎合、特撮はありきたり、なおかつ主題は曖昧・・・先ずはそんな次第だ。」
なぜ、僕は、この映画に対して、落胆したのだろう?
そして、悪意に満ちたコメントをしてしまうのだろう?
多くのこの映画に対するレビューは、絶賛に近く、そうでなくても、好意的である。
評価の要点はこうだ。
1.アメリカの横暴、独善をパロディ化して、批判的観点からよく風刺している。
2.パク一家という河川敷で雑貨屋を営むありふれた庶民である一家が、怪物に理不尽に攫われた娘をとりかえすために、家族愛で結束し敵に立ち向かうという設定が親しみやすく意外性がある。
3.グエムルの造型は過去のどんな造型とも似つかず、アクロバテッィクな動きは、観客を恐怖させるが、ユーモアも感じさせる。
秋山登氏に言わせれば「称賛すべきは、お定まりの<怪物映画>に思い切った新機軸を打ち出したことである。・・・エンターテイメントの底に鋭い現代文明批判を潜めた作品である」ということになる。
確かに米軍基地からのホルムアルデヒトの大量投棄は、実際にあった事件であり、訴追により、有罪判決を下したにもかかわらず、本人はアメリカで「のうのう」としているという事実に対する、韓国の国民感情(憤り)が下敷きになっている。
ドキュメント映画ではないにせよ、そして、在韓米軍批判はタブーが多いとはいえ、倉庫の毒液の漢江への大量不法投棄、その後の、グエムルのウィルス説の陰謀に満ちた流布、そして「エージェント・イエロー」という化学兵器をこの騒ぎに便乗して実験しようとする米軍の描き方は、あまりに漫画チックであり、怒りの発火点にさえならないような、甘っちょろい描き方だ。
そして、パク一家。
家長と3人の兄弟である長男、次男、長女が、銃や火炎瓶や槍やアーチェリーといった原始的な武器で娘を奪還するためグエムルと戦うのだが、これがてんで勝負にならない。
ヒーロー物語にはしたくなかったのだろうが、結局、グエムルが止めをさされたのは、偶然に遭遇した浮浪者が、石油のドラム缶をぶっかけ⇒焼き殺すというあっけなさ。
アーチェリーの選手であるペ・ドゥナの凛々しさに期待したこちらは、まるで拍子抜けである。
グエムルは、魚ともトカゲともヤモリとも似ているようでもあり、水中も陸上も速く走り、アクロバティックな動きもする。
人間を有無を言わさず呑み込むという凶暴な怪物だが、どこか憎めないところ(愛嬌)も感じさせなくはない。
制作過程では、竹中直人など何人かの役者の動きも参考にされたという。
グエムルはなんの隠喩なのか。
これは、観客の想像に委ねられているようだ。
どちらにせよ、グエムルは現代が産み落とした怪物なのだが、個人的にはもっと悲哀が欲しかった。
この作品では、単なるグロテスクな、日常の平和を揺さぶる理不尽な「悪」というようにしか、僕には受け取れない。
結局、娘は奪還するも虚しく息を引き取り、娘と行動をともにした身寄りのない乞食のような少年が助けられ、ちょっと、頭の足りない善人である娘の父親(長男)のソン・ガンホに引き取られる結末となる。
庶民も、愛するものを護るためには、なりふり構わず行動するのだ、というヒューマンなメッセージは、たしかに、込められてはいるのだが・・・。
このファンタジーの結末についても、だからなんなんだ?とついぞ、共感し損ねてしまった僕は、八つ当たり気味に、思ってしまうのであった。
この映画は必要以上に絶賛されすぎているので、どうにも納得できなかったのですが、kimionさんの勇気ある本音を聞き、絶大なる拍手を送りたいと思います。
ポン・ジュノ信者が多くて、彼が作ったものなら何かあると思い込んでいる人々が多いのかも・・・
こうした思い込み現象は、危険な兆候かもしれませんね。
ただ、心底”怪獣好き”の私からすると
あの造形はイマイチかな(w
それと、あんまり怪獣映画に”マジ”な話を持ち込まんで、
もらいたい。
やっぱ、怪獣映画は怪獣自体で楽しまんとね。
だから、見に行こうとは思わないな(w
と、いいつつ最近の日本特撮もマジ話ばかりで・・・
韓国で発表される観客動員数って水増ししてるんじゃないかとか、こんな内容でどうして?と思うこと少なくないですよね。この映画だと4人に1人くらい観てることになるし。
悪意に満ちたコメントですか?とても客観的な感想だと思いますよ。ネットでは好評ですけど世間的には奮わないのも確かですし。私はツボにはまって楽しめましたが批判的な意見にも納得できるというなんとも不思議な映画ですね。
「殺人の追憶」なんて、大好きだったんですけどね。サービス精神がある人なんでしょうが、今回は、やりすぎ!
>TR4-3
はは、そうですね。そうかといって、わが日本で「ガメラ」シリーズが称賛されすぎるのも、ちょっと・・・。ある面では、完全にグエムルに超えられちゃっています。
>かのんさん
映画文化はすごいものがありすけどね。映画館も、充実しています。それにしても、この数字は、すごすぎる。
最初に見た時は、私も主題が見えにくいように思いました。『殺人の追憶』と重ねて考えると、本作も国内事情を反映した、社会批判の要素が強い作品だなと感じましたが、いろいろな要素を欲張って詰め込みすぎたかな、という感はなきにしもあらずですね。
観客動員数は延べ人数だと思います。私の推測ですが、リピーターが結構いるのかも知れません。
kimion20002000さんの評は他のノリノリのファンレターのようなレビューに比べて、意見がハッキリしていて好感が持てますね。何かスッキリしますね。
でも、逆らうわけではありませんが、私は面白かったです。 私の見方は次のようです。
控えめに対米批判、政府の不甲斐なさを表現している点は面白かったし、最後の浮浪者がイッチョやったるか!と立ち上がったところも、国民みな兄弟的な発送が見えてきて微笑ましかったです。
またカンドゥが娘の知り合いというだけで娘の形見のように子供を育てようとする。この愛情をあんた達忘れていないかい?と言っているようでした。
ありがとうございました。私にもTB送らせてください。
私もこの映画には乗れなかった一人です。でも評判いいのですね。。ポン・ジュノの新作ということで期待しすぎたのかも?しれません。
しかしペ・ドゥナはまったく精彩を欠いていたと思います。
「監督は、結局怪物さえ上手に動かせればそれでよかったのね」と思うことにしました(笑)。
ではでは。
カンヌでの評判、韓国での大ヒットが余計に期待を大きくしてしまったのは否めませんね。個人的には、ポン・ジュノ節がツボにはまりました。ただ、韓国のドメスティックな部分が大きかったと思うし、内容的にはロードショーするタイプの作品ではないと思います。
感想はおもしろかったです。うなづきながら読みました。
ここまでノーと言えるあなたがうらやましいです。
ワタシは韓国社会の弱い立場の人々の活躍を描いている点において一目置いた映画でした。
こちらからもTBさせて下さい。
そうですね、延べ人数でしょうね。従来の韓国映画だと、まず100万人動員を超えること、300万人で大ヒット、500万人で歴史に残るという感じが僕にはあたんですけどね。
>かつさん
パク一家は強すぎてはヒーローになっちゃいますからね。わかるんですけど、でも、もうちょっと、あの浮浪者のような、ルンペンプロレタリアート(死語)の自然発生的決起があればなあ、と思うのは僕のル・サンチシズムかな(笑)
>真紅さん
役柄設定(大一番に弱いアスリート)もあるんでしょうけど、ペ・ドゥナがもっとハラハラさせて欲しかったんですよ。女ロビン・フッドみたいで、格好よかったのに(笑)
>カヌさん
韓国人の方の、エンターテイメントと社会的鬱屈といったツボは間違いなく押さえている作品でしょうね。
>サラさん
どちらかというと、河川敷で不法に商売をしているような、ルンペン性がある家族でしたね。怪物が、平和な市民を理不尽に襲うとき、可哀想になあと言う気持ちと、もっとやったれという気持ちがない交ぜになって、見ていました(笑)
あたしはおもしろかったです!
監督も役者も関係なし。1も2も無視。
単に怪物映画として、楽しめました。
あの怪物の、機敏さと身軽さは、ちょっと意外で怖かったなあ。尻尾が器用に動いて、柱に巻きついて、ジャンプしたりとかね。
あと、娘が、橋の下で、息を潜めているんだけど、かなり距離があったのに、瞬間で捕捉されてしまう。
あのへんは、知能も感じられて、面白かったな。
TBありがとうございました。
こちらからも送らせていただきました。
この作品は、中途半端と見るか微妙なバランスで成り立っていると見るかで評価が分かれるのではないかと思います。
私は後者です。
そして、その微妙さがとても東洋的で、好感を持ちました。
でも、私は、『エイリアン』や『ターミネーター』も大好きなのですけど(笑)
韓国で映画を見たことがあるのですが、とにかくお客さんのリアクションがダイレクトなんです。
なので、きっとこの映画を韓国の映画館で見たら面白さ倍増なんじゃないかなl、、と思いました。
きわめて、微妙なバランスを配慮しているとは思います。こういう作品に、挑戦したということは、すごく意味のあることなんでしょう。
>mitomitoさん
僕も韓国は何度もいってますが、反応がダイレクトであり、また、グループで作品を観てノルという文化を感じましたね。
>残業をかたづけた勤め人のような感じで、出口に向かう観客たち。
あはは、劇場では確かにそんなカンジでした。巧いこと云うなあ。
何故か僕が申し訳ない気分にさえなりました。
面白いと思ってしまってホントすみません。
いやいや、映画というのは、個人的体験ですからね。この映画で、元気になったり、笑ったり、学んだり、勇気付けられたりした人も、たくさんいただろうし、「正解」に見方なんてのは、存在しないんだから。辛口も甘口も、まったく自由でいいと思いますよ。
コメント&TBありがとうございます。
この映画、私は結構楽しめました。
あまりテーマ性というより、怪獣映画をこういう撮り方もあるんだな、という新鮮な感じでした。
「エイリアン」や「ゴジラ」の領域よりは、「ポセイドン」とかパニック映画の領域のような気もします。
パニック映画というのは、当たっていますね。
河川敷でくつろぐ平和そうな家族連れの群衆に、いきなりグエムルが登場して、パニックになって逃げまどうシーンは、面白かったですねぇ。足が速く、機敏でしょ。そりゃ、怖いですよね。
私kimionさんと逆にこの映画、「素晴らしい」なんて感激しました。
何故怪物が~、 何故米軍が~ なんて所はすっかり飛ばして~
お間抜けで一途な家族愛。 そして後ろにチラチラと出てくる社会批判。 それは上からの目線でなくって。テレビをポンと足で消しちゃうような庶民目線・・・・・
ちょっと、朝日新聞の映画評にむかついたので(笑)、あえて、水をぶっかけているところも、ありますけどね。
たしかに、日本の怪獣映画なんて、好きだけど、ワンパターンだしね。関係者は、刺激を受けているかもしれませんね。
それぞれ、肯定派、批判派が出たほうが、いいんじゃないでしょうか。問題は、なんで、おもしろかったのか、つまらなかったのか、ということが、各人なりにつかめるかどうかということだと思いますね。
もう遅いので・・・と言うか朝ですね。
会社があるのに、ブログを始めたら寝る時間が足りなくなりました。
同時期に公開していた「見終えたらめん類が食べたくなる」と評判の邦画ではついぞ湧かなかったのに、今作を見終えたらやたらと空腹感を覚えました。「まず、よく冷えた缶ビールが飲みたい」、と。
ドゥナちゃん、凛々しくなかったですね。
凛々しくない彼女のほうが好きという社会通念上好ましからざる人間なので、今作でのヘナチョコぶりに興奮させられてしまったことは秘密です(笑)。
てなわけで、TBありがとうございました。
ドゥナちゃんは、なんか、脱力系だけど懸命、というのが似合っているかもしれませんね。
お仕事にお差支えなきように、ゆっくり、お休みくださいませ。
怪物はナマズみたいかなと思ったんですが、いろいろ捉えられますよね。
怪物に迫力があったのが、この映画の魅力の一つでしょうね。
人によって、怪物の印象が異なるのがおもしろいですね。
ナマズとか、イモリとか、トカゲとか、・・・。
この監督は、やはり、こういう「怪物」映画の文法(お約束)を逸脱したいという気持ちはあるんだと思います。
ラストも、予定調和的には、娘が生存していたほうが、落ち着きはいいんですよね。だけど、そうしたくは、なかったんですね。
僕は素直に、惹き込まれてしまいました。
やはり、ハリウッドの王道アクションや怪物映画とは違った独特の味付けに魅力を感じてしまったのです。
この作品は賛否分かれる作風ですね♪
並みの映画と比べれば、いろんな試みがある映画です。
惹き付けられるのも、わかりますね。
ある意味、ここまで直接的にアメリカを批判したりしていると
返って面白いとも言えますが・・・
隣に座っていた方なんかは時にはため息をつき、
時には引きつり笑いをしてたりしていました。
周りの他人の反応までわかるのが映画館の醍醐味
ではありますが、ここまでお客さんの反応(ネガティブ寄り)がわかる
映画も珍しかったです。
なんか、期待の反動かもしれませんし、PR会社のあざとい押し出し方に嫌悪したのかもしれないし、やはり、日本には怪獣(怪物)造形文化があって、欧米連中はどんなクリーチャーをやろうがいいんだけど、アジアでは厳しくみてしまうということなのか、やはり萌え的にいえば、少女がちょっとという好みなのか・・・(笑)。複雑です。
私は、この映画の、脱力系なところがやはりダメでした。
不完全な家族が一丸となる、という、ただ一点に、そこだけに、感動してしまったのですが、それ以外は、本当に、なぜそんなタイミングで・・・ということが多すぎて、コメカミをずーっとこの映画中、ギュっとして見ていました。
>コメカミをずーっとこの映画中、ギュっとして見ていました。
それはそれは、お疲れ様でした(笑)
背景にホルムアルデヒトの大量投棄ってのが本当にあったことだとは知りませんでした。
だとしても、映画の意図がクリーチャーのCG表現に偏重しているのは明か
視聴後のどっちつかずな感じがありましたね
個人的には、コミカルな家族内のやりとりよりも、緊迫感のある怪物との対峙を期待していたので、ちょっと残念でした。
韓国の国民には、琴線に触れる部分が多かったんでしょうね。特に、駐留米軍に対する愛憎は、日本とは少し異なっていると思います。
否定派の意見で気になったのは、パクリを指摘した日本側に猛反論した韓国人は民度が低い、というコメント。私に言わせると、映画を見ては「パクリパクリ」と騒ぐほうが民度が低い。
黒沢も小津も西洋の映画から拝借し、その逆もあるように、映画に限らず芸術・文化は【拝借】で成りなっていると考えるべきでしょう。オリジナリティはその配合の仕方で生まれてくる。
さて、私は本作の殊勲はブラック・ユーモアで家族の離合集散を執拗に描いたことだと思いますね。韓国ロマンスのユーモアは後半へのコントラストと使われるものでなっていないですが、本作の重いユーモアはなかなか良いでしょう。
前作を風刺性を考えても、本作のモチーフが在韓米軍批判であることは確かですが、メッセージ性は時に足を引っ張ることもあるので、これを以って高い評価を与えることはできません。
僕も、「パクリ論」で鬼の首をとったみたいに攻撃する連中は、駄目だと思っています。
問題は、寓話性の質の問題。ここに、政治的なイデオロギーが風刺のかたちをとってはいってくるんだけど、そのやり方が、僕には、つまんなく思えたんですね。
はは、僕も試写会に縁が薄い人間なので、わかりませんが(笑)
TBありがとうございます!
自分もこの映画には否定的で、
ユーモアとシリアスが入り混じっていて、
とても不自然でどっちつかずな作品だと思います。
まあ、国民性の違いかもしれませんね。
ヒットしたわけですから、それなりの理由はあったんでしょう。
せっかくの怪物パニックだと思って観たんですが
印象が散漫でした。怪物退治なのか風刺なのか
どっち?って感じでした。
怪物モノは単純なのが好きです。
まああの、怪物の存在も、風刺のひとつということなんでしょうね。
めちゃめちゃ楽しみにしていたのですが、
この「グエムル」のリメイクらしいと聞いて
ちょっと不安に感じたりもしています。
でも、なんか全く別物になってそうなんですけどね。
それでも、よその国の監督だと、この素材をどういうように表現するのかなあって、興味は湧きますけどね。