
「大半納得」「ずっと酒盛り」 円天事件の波容疑者語る
2009年2月5日15時1分
組織的詐欺容疑で逮捕されたL&G会長の波和二(かずつぎ)容疑者(75)は警視庁などによる家宅捜索が行われた07年10月以降、逮捕前日の今月4日まで、複数回にわたり朝日新聞の取材に応じた。主な一問一答は次の通り。
――なぜL&Gは破綻(はたん)したのか。
大半の株主社員(会員)は(現金でなく)円天での手当で納得していた。一部の株主社員が、虚偽のマスコミ報道を信じ込み、僕の指示通りに仕事をしなかったからだ。
――円天を導入したのはなぜか。
今は世界中、金もうけ一辺倒。すべての人類みんなが楽しく暮らせる「あかりの世界」をつくるため。みんな喜んでいた。
――組織的詐欺容疑で特別捜査本部ができたが。
L&Gは20年間にわたって事業を続けてきた。金をだまし取ってなんかいない。警察は、千箱以上の証拠を押収している。どっちが正しいかは歴史が証明する。資金繰りに行き詰まった会社が詐欺に問われるなら、倒産した会社はすべて詐欺か。破綻と言うが、アラブの友達から資金調達のめどはついていた。警察の強制捜査が台無しにした。
――逮捕状が出たが。
何も変わらないよ。ずっと酒盛りをしている。実刑判決を食らったら、生きて出られるかな。
波和二、さすがにマルチレベルマーケティングの元祖であり、ふてぶてしい男である。
アラブの友だちからの何兆円か知らないが、きっと資金調達の話は、妄想かもしれないが、彼の中ではついていたのだろう。
こういう詐欺話は、厭くことなくおきるし、そのたびに言ってることなのだが、波和二はじめとする詐欺話の首謀者たちは、懲りない面々であり、こうした事業計画は娯楽のひとつとして、笑ってすませればいいのである。
「円天」の構想にしたって、獄中でいっしょうけんめい構想したのであろうが、なんのことはない、幼稚なお伽噺である。
それでも、構想するのは自由であり、なかなか人間の欲深い心理をついたシステムなのである。
そして、こういう話にのっかかって騒ぎ出すのは、騒ぐ方が悪いのであり、被害者は自業自得なのである。
被害者の連中も、甘い夢を見たわけであり、周囲を誘い込んだ面で言えば、同罪である場合だってある。
そして、被害者も、もし儲かっている局面では、ニヤニヤして、もっと資金を借りてでも突っ込もうと思っていたはずである。
波和二・・・海外進出目論んでいたらしいが、野次馬的に云えば、もっと最後のあがきまで見たかった気もする。きっと、韓国でもロシアでも、結構な求心力は発揮したかもしれない。
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