goo blog サービス終了のお知らせ 

サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

労働貴族/塩路一郎(元自動車総連会長)/86歳

2013年02月07日 | 毎日がメメント・モリ

塩路一郎氏(元自動車総連会長)が死去

読売新聞 2月7日(木)0時7分配信

 塩路一郎氏 86歳(しおじ・いちろう=元自動車総連会長)1日、食道がんで死去。告別式は近親者で済ませた。喪主は長男、朝比古(あさひこ)氏。

 日産自動車で労働組合の書記長、会長を歴任。1972年に自動車メーカーの産業別労組「自動車総連」の初代会長に就いたほか、国際労働機関(ILO)の理事も務めた。

戦後の混乱期から働きながら明治の夜学を卒業し、勤めた会社で労働組合に誘われ、そこでみた共産党員の「生態」に逆に嫌気がさし「反共」となり、日産に入ってからは全国最強の組合と言われた「日産組合」に 対し、第二組合をつくり、あれよあれよという間に、「塩路天皇」と言われ、社長と匹敵するほどの権力を持つことになった。

労働貴族、御用組合と言ってしまえばそれまでだが、反共・労使協調路線の立役者として、その時代においては評価もされたのだろう。

小説やドキュメントなどにもたびたび登場したが、「三公社五現業」も民営化を果たして何十年、企業の「労働組合」に名を借りた、「裏の首領」もほとんどいなくなった。
けれども、そこで対立したり、失脚したり、寝首をかかれた怨念は、もう一世代、二世代経ないと、まだ亡霊のように思わぬところに巣食っていたりする。

この人が石原慎太郎の都知事選の参謀四人衆であったことも、覚えておいたほうがいい。
最後は案の定、女性スキャンダルでの失脚であったが、もちろんそれは仕組まれたものでもあったろう・・・合掌! 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿