バカモン！/永井一郎（声優）/82歳

＜訃報＞永井一郎さん８２歳＝声優、サザエさんの波平の声も

毎日新聞 1月27日(月)20時39分配信

　アニメ「サザエさん」の磯野波平の声などで知られる声優の永井一郎（ながい・いちろう）さんが２７日、広島市のホテルで倒れているのが見つかり、同日死去した。８２歳だった。

　広島県警によると、２７日正午過ぎ、広島市中区のホテルで、従業員が浴室内に倒れている永井さんを見つけ、１１９番通報した。永井さんは病院に搬送されたが、死亡が確認された。２６日に中国放送での仕事を終え、チェックイン。２７日に帰宅のため、チェックアウトする予定だった。目立った外傷はない。永井さんの所属事務所によると、死因は心不全。葬儀の日程などは未定。

　永井さんは大阪府出身で、京大文学部卒。「ゲゲゲの鬼太郎」の子泣き爺（じじい）、「じゃりン子チエ」の小鉄、「ＹＡＷＡＲＡ！」の猪熊滋悟郎（いのくま・じごろう）、「うる星やつら」の錯乱坊（さくらんぼう）役のほか、「機動戦士ガンダム」のナレーションなど数多くの人気アニメを担当した。また、「スター・ウォーズ」シリーズのヨーダ役など洋画の吹き替えやテレビ番組のナレーションも務め、幅広い年代のファンに親しまれた。著書に「バカモン！波平、ニッポンを叱る」などがある。

アニメや声優の世界に詳しくない人でも、磯野波平はじめ永井さんが演じる中年から老年のいくつかの「声」 を耳にすれば、ああこの人ね、ということがすぐにわかる・
もともとは大島渚と同期で彼の映画にも出演しているが、役者志望であった。

「声優」の世界は、とくにアニメの世界にとってはかかせない存在ではあるが、それほどギャラは高くない。
磯野波平がどれだけ安定的な視聴率を稼ぐ「サザエさん」の中で欠かせない役割としても、「磯野波平ただいま年収164万円」と記事で問題提起し、多くの声優たちと音声制作会社に二次使用に関する声優権利を確保するよう訴えたりしてきた。

永井さんのエピソードはつきないが、声優界の多くの人から本当に慕われてきた人であったと思う。
僕が一番好きだったのは、80年代の『じゃりんこチエ』の小鉄と『YAWARA』の猪熊ジーサンかもしれないな・・・合掌！