サーカスな日々

サーカスが好きだ。舞台もそうだが、楽屋裏の真剣な喧騒が好きだ。日常もまたサーカスでありその楽屋裏もまことに興味深い。

信用できない(自分と家族と新聞だけは信頼している悲しさ度80点)

2008年03月23日 | それでも世界は回る

企業・人「信用できない」6割 

2008年03月21日15時44分

 いまの日本には「信用できない企業が多い」と思っている人は60%。「信用できない人が多い」も64%で、企業や人への不信感が目立つ――朝日新聞社が全国3千人を対象に2月~3月上旬に郵送で実施した全国世論調査(政治・社会意識基本調査)で、世の中の信用・信頼が揺らいでいる実態が浮き彫りになった。政治家や官僚への信用は18%と低く、教師や警察は60%台。裁判でさえ72%だが、家族には97%の人が信用をよせている。

グラフ

  

 度重なる食品の偽装問題の影響もあってか、「信用できる企業が多い」は29%にとどまり、「信用できない企業が多い」は60%を占めた。

 日本で売られている食品について「ほとんど信頼できる」は4%と少ないが、「ある程度信頼できる」は63%あり、「信頼」は合わせて7割近い。「あまり」「ほとんど」信頼できないは計30%だった。

 一方で、偽装問題などで一度信用を失った会社の製品を再び「買ってもよい」と思う人は38%で「買いたくない」が55%と半数を超えた。「買ってもよい」は20代と30代では5割近いが、年代が上がるほど減り、70歳以上では23%しかない。

 仮に食品会社に勤めていたとして賞味期限の偽装の事実を見聞きしたとき、「上司や同僚に相談する」は70%に達し、「警察やマスコミに通報する」も13%あった。「とくに何もしない」は10%と少ない。

 いまの世の中には「信用できる人が多い」と思う人は24%で、「信用できない人が多い」が64%にのぼった。「たいていの人は、他人の役に立とうとしている」と受け止める人も22%と少なく、「自分のことだけ考えている」が67%を占めた。

 生活と密接な関係がある12の項目を挙げてどれくらい信用しているかを聞くと、「信用している」と「ある程度信用している」を合わせた信用度は、(1)家族97%(2)天気予報94%(3)新聞91%(4)科学技術86%(5)医者83%と上位5位が8割を超えたが、政治家と官僚はともに18%で最下位だった。

なかなか興味深いデータである。
相次ぐ「偽装」事件や相変わらずの政治家・官僚の迷走などがえいきょうしているのかもしれないが、見事に「不信の時代」である。

結構、ショッキングなのは「たいていの人は自分のことだけ考えている」という答えが、3人に2人ということだ。
ここに、「自分もそうだ」なのか、「自分は違う」なのか、相関調査が欲しいところなのだが・・・。
そして、「家族」への盲目的な信頼。この場合の「家族」というのも、どれぐらいまでの近親を指すのだろうか?

ここでは、いいも悪いも「宗教」というものが、儀式以外にほとんど意味を持たなくなった時代の果てがあるような気がする。もし、普遍的な「宗教」の幻想が生活意識レベルに拡張しているならば、どこかで「不信」は「信」にある種の媒介を経て、転換しているだろうから・・・。

もし、戦後「天皇家」というものが国民の象徴としてあるのであれば、いまの天皇の意識といまの皇太子の意識の無意識的な差は、存外、国民意識とシンクロしていて、こういう意識調査に影をおとしているかもしれないな、と思ったりもする。

「民度」もからむのかもしれないが、馬鹿馬鹿しくなるのは、「新聞」が91%が信頼していると応えていることだ。「信頼」の中味にもよるが、僕は個人的には、「新聞」幻想が過半数を切らない限り、国民が判断停止状態にあるといってもいいのではないか、と思っている。

 

  



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