今日は、1つの目標であった南予予選。
4月に、伊方中学校のバレーボール部を担当。
子どもたちは、公式戦での初勝利を目標としてがんばっている。
昨日は、会場での公式コート練習やコート外練習の確認など、
とまどわないように、やれることは全て行い、十分な準備ができた。
今朝も五十崎体育館に着いて、ウォーミングアップや練習コートの確保など、
予定通りのしあがりができた。
10時過ぎ、いよいよ伊方中学校対新谷中学校の試合開始。
同じようなタイプのチームで、どちらが勢いをつかむかにかかっていた。
そのためには、サーブとサーブレシーブが鍵をにぎっていた。
中盤までシーソーゲームで、点差を少しずつ広げていった。
22対18。
1セット目の女神は、こちらに微笑んでいるかのように思えた。
ところが大きな落とし穴が待っていた。
1本のミスが流れを変えた。
不安が不安を生み、あせりが自信を失わせる。
22対20になったところで、早めのタイムアウトをとり、流れを断ち切ろうとした。
しかし、その流れをくいとめることはできなかった。
結局、23対25で、1セット目をとられた。
子どもたちの持っている力はこんなものではなかったので、
2セット目に向けてあせりは全くなかった。
「いつもの自分たちのバレーをすればいいだけ。」
ということを強調し、気持ちを1つにして2セット目にのぞんだ。
一進一退の攻防。
流れをつかみかけたところで、簡単なミスが起こる。
そしてサーブレシーブで乱れる。
相手は、徐々に調子を上げ、中盤から点差を広げられる。
それでも、最後までまだまだやれるという気持ちがあった。
2回目のタイムアウトのときも、
「声を出し、いい表情でバレーをしよう。」
と気持ちを1つにした。
子どもたちは、苦しい状況ながらもそのことを思い、精一杯プレーした。
最後は、ストレートに打たれたスパイクが決まり、ゲームセット。
子どもたちの目から自然と涙があふれた。
ミーティングでは、結果は結果として受け止め、その過程をしっかりとふり返り、
次につなげようと決意を新たにした。
佐田岬の伊方中バレー部の物語は、5月下旬の最終章へ向けて新たに始まる。
「息子のバレーボール南予予選 センターからスパイクをはなつ」
岬人(はなんちゅう)