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ブログ的なアレです。

イタリア旅行記(16)真夜中の教会めぐり

2010年04月23日 | 旅行とか出張とかアレとか
というわけで、前回の続き。

晩飯を食い終わって、ブラブラとフィレンツェ市内を歩いていたのですが、サンタ・マリア・デル・フィオーレ前に差し掛かると、何だかものすごい人だかりなわけです。





おいおい、なんだこれ。
22:00だってのに・・・と思ってさらに近付くと、何だか松明焚いてます。



(手ブレしまくりです。すいません)



さらに、何だか人が教会の中にドンドンと吸い込まれていく。
何だよ、入れるのかよ・・・と思いながら中に入ってみると、



真っ暗。
蝋燭を持った人たちのおかげで、辛うじて歩ける・・・ぐらいの暗さです。



というわけで、暗闇の中で暫く待っていると、ボーッと明かりが点き、





厳粛な雰囲気の中でミサが開始されたわけです。





そうかー、明日は復活祭だからなー。



ということは、何百年前だかに、ここで「パッツィの乱」が起きたってことだよなー。



さて、サンタ・マリア・デル・フィオーレでミサが行われるってことは、きっと他の教会でも行われているんだろうな、ということで、サン・ロレンツォ教会へと足を運びます。
と、その前に、メディチ・リッカルディ宮。



元メディチ家の邸宅。

ちなみに、1537年にアレッサンドロ・デ・メディチ(ロレンツォ・イル・マニーフィコの曾孫)が、分家のロレンツィーノという人に暗殺された場所がココ。
塩野七生「銀色のフィレンツェ」によると、その暗殺方法というのは・・・ネタバレになるからやめておきますかね。
分かる人にだけ分かるようにこの写真載せておきます。



確かにそういう仕掛けがあってもおかしくはなさそう。



さて、サン・ロレンツォ教会。



ファサード(教会の正面のデザイン)は未完成です。



中に入ると・・・



おっ、すげーな。
ルネサンスの香りがする。
さすがメディチゆかりの教会。

ちなみに、先ほどのサンタ・マリア・デル・フィオーレのミサは荘厳な雰囲気で執り行われていたのですが、こちらのサン・ロレンツォは何やらポップ。
賛美歌とかもギターでキャッチーな曲を歌っていたし・・・何だこれ、ヒッピーの集まりか、と一瞬思ったぐらい。
という微妙な雰囲気でミサやるの、神父さんもちょっとアレなんじゃないかなー。



で、サンタ・マリア・ノヴェッラ教会。
幾何学的なファサードが見事です。



こちらは、ミサは執り行われていたものの、一般入場は制限されていました。

で、ホントはもう一つの「フィレンツェ四大教会」のサンタ・クローチェ教会にも行きたかったんですが、サンタ・マリア・ノヴェッラから歩くの面倒くさくなったので諦めました。

という感じでした。
翌日が復活祭で、ほとんどの観光スポットが閉まっているという事態には見舞われたものの、予想外の貴重なイベントに遭遇出来たわけです。

ラッキーだぜ。
日頃の行いが良いからだな。

さて、次回はいよいよ(というか、ようやく)フィレンツェ旅行、最終日です。
多分、ウッフィツィ美術館について書くような気がしていますが、果たしてどうなることやら。


コメント
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