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ブログ的なアレです。

090921

2009年09月21日 | 仕事とか堅苦しい話
090921

この「ビバリーヒルズ青春白書」みたいな数字の羅列に畏怖の念を抱いていたことがあった。

入社して数年が経った頃だろうか。
自分は目先のことを消化するので精一杯。
なのに、仕事はめまぐるしい速度で流れていく。

気分はまるで各駅停車の電車のよう。
終点まで急いで行きたいのに、急行が通過するからと待ち合わせ。
そんな自分を尻目に周りは急行でドンドン先に行ってしまう。
中にはお構いなしに新幹線でビューッと通り過ぎてしまうような人もいる。

自分はこうやって各駅停車で愚図つき続けるのか。
30歳になってもこんな愚図ついていたら、俺、どうなっちゃうんだろ。

そんな焦燥感を常に抱えていた。



気付けば急行には乗れていたものの、そこで新たな疑問が湧き上がる。
自分はこの急行に乗っていたいのか。

言ってみれば、多少の差はあれ、この線路を走っている以上、みんな同じようなキャリアパスを歩むことになる。
だから先輩たちを見れば自分の将来がどうなっているかも凡そ察しはつく。

良いのか、これで?
あと何年かで30歳だぞ?
このまま平坦な道を歩み続けるのか、俺?

そんなことで悩んでいたら、ドタバタと色々なアレが起きてイギリスに来ていた。



思い返してみればイギリスに来た当時は本当に浅はかだった。
任期を精一杯頑張って過ごすぞ!という意気込みも去ることながら、「イギリス」の醸し出すなんとなくかっこいい響きに陶酔していた自分がいたことも事実。

いずれにしても、はちきれんばかりの夢や期待を膨らませて渡英した。
お上りさんもいいところだ。

ところが現実は甘くなかった。
甘くないどころか、正直なところ精神的にはかなり辛かった。
仕事量が多いからという意味ではなくて、イギリスにおいては自分の存在価値があまり無いという意味で。



例えばの話として、自分の職場に中途半端に日本語を喋れる外国人がいる場面を想像して欲しい。

ドキュメントを書かせても最終的には修正を加えなければならないので逆に面倒。
特に海外関係の仕事をしているわけでも無いから、その外国人が活躍出来る場面も無い。
カジュアルな会話、例えば『オレたちひょうきん族のパーでんねんの台詞って何だっけ?』という話をしたところでついてこれない。

要するに、邪魔じゃないけど使えるわけでもない。
居ても良いけど居なくても良い。
多分、そういう存在だったんだと思う。

故に自己否定すること山の如し。
ものすごく卑屈になっていたのも事実。



ただ、一方で予想していなかった学びもあった。

通常では生半得られないであろう経験や知識を身に付けられたという点も去ることながら、一番良かったなと思うのは、日本という国を客観的に見れるようになったということ。

日本という国がどういう国で、どう素晴らしく、どうダメで、日本人である自分とは一体何者なのか。
これについては、ここ1年強、散々考えてきた・・・というか考えさせられざるを得なかった。



ということを踏まえて、じゃあ自分はこれから何をしたいのか。

それがですね・・・正直に言うと具体的には分からないのですよ、残念なことに。
「三十而立」じゃなくちゃいけないのに。

ただ、自分の根っこにある想いは何なのかはオボロゲながら分かっていて、これからすること成すことは、それを軸に動いていくんだろうなとは思っています。
まぁ、それも所詮浅はかな想いなのかもしれないので、これからどうなっていくかは分からないんですけどね。

いずれにしても30歳になりました。

まだまだこれからですね。
頑張ります。



・・・という何となくしみったれたアレで今日のブログを終わらせるのもアレなので、ちょっと面白い話でもしましょうかね。
この前、とある女性と飯を食っていたときの話です。

女「けんたくんの声ってヘリウム吸ってるみたいだよね」

け「・・・は?」

女「声低い割にはヘリウム吸ってるような変な高さもあるじゃない?」

け「・・・それ、マジでへこむわぁ」

女「あ、いや、でもさ、普通の人がヘリウム吸わないと出ないような声を普通に出せるんだからお得だよ!」

け「・・・そこで傷口に塩を塗るようなことを言うか」

というわけで、30歳になっても、相変わらずグダグダな人生を歩みそうな気配がプンプンと漂っておりますが、今後ともアレを色々とよろしくお願いします。

コメント (5)
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