世田谷線

私、通勤で世田谷線を利用しております。
この世田谷線、三軒茶屋（田園都市線）と下高井戸（京王線）を結んでいる非常にローカルな電車です。

なんと２両編成。端から端まで２０歩くらいで行けます。

最近でこそ車両が新しくなり、クーラーも完備、車両もモダン、乗車時の支払いも「せた丸くん」というSuiCaみたいなプリペイドカードを導入していますが、ちょっと前までは、クーラーではなく扇風機、モダンではなく木製、支払いも車掌さんに小銭を手渡す、という昭和のアナログな香りがぷんぷん漂う電車だったのです。

また、住宅街の中に無理矢理線路を引いたような形になっていて、車両が民家のブロック塀すれすれの所を通ったりもする。「車両から手や頭を出すのは危険です」とよく車内アナウンスが流れるものの、漏れなく大怪我をすることは必至。

さて、そんな世田谷線。昔々、うちの母親がまだ学生だった頃、それはそれは昭和の香りが漂いまくっていたらしいのですが、なんと車掌さんが俳句を詠んでいたそうな。
突然「えー、本日はお日柄もよく・・・ここで一句」といった具合に。

今ではそんな面影を見る事も出来ず・・・列車も新しくなり、時代も新しくなり、自分もどんどん大人になっていく・・・ちょっと切なくなった、そんな雨上がりの一日でした。