西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

「熱狂の日」見聞記

2007-05-04 22:55:02 | 音楽一般
今日始めて、「熱狂の日」音楽祭に行きました。一昨年の「ベートーベン」、昨年の「モーツァルト」は残念ながら行っていません。今年もいけるかどうかわからず、当日券があればということでチケット売り場に並びました。ほとんど売り切れていたのですが、ネットで調べ残っていると思ったコンサートのうち、最初のお目当ては直前に売り切れたとのこと。ということで、Aホールでの7時からのフォーレの「レクイエム」を聴いた。コルボさんは、一度聴いてみたかった指揮者でもあり、それが実現できよかったと思っています。この作品は割りと小規模編成でこのような5千人も入るホールで作品の良さが音量的にも十分伝わってくるのかなどと思っていましたが、それは杞憂だったといってよいでしょう。フォーレの宗教音楽の持つ清澄さが染み透るような名演だったと思います。私としては、このような宗教音楽がヨーロッパにおいて持つ意味をもっと深く知りたいと思った次第です。

この音楽祭はいろいろ楽しめる企画がいっぱいあり、また会場が広いので、慣れるのに大変でした。午後に着いたのですが、それでもいくつか無料の生演奏を聴いたり、楽しい話を聞いたりして楽しめました。
2時から12人のバイオリニストの演奏を聴く。最初、ショスタコービチ。最後の「ラプソディー・イン・ブルー」は「のだめ」の影響? とても楽しめました。
3時半から青島広志さんの「クラシックのふるさと 東欧・北欧篇」のピアノを用いながらのお話。彼の話術の巧みさに驚き。テレビで見ることはよくありましたが、人をあれほどひきつけて話ができると言うのは見事です。帰りの電車の中で、無料誌「ぶらあぼ」の彼による特別寄稿「青島広志の「国民楽派入門」」を楽しく読みました。
上の広場に出て、今度は4:10からの「いちむじん」のギター・デュオを聴く。すべての曲が良かったですが、リムスキー・コルサコフの「シェエラザード」からの第3楽章。この音楽を久々に聴いて、帰ったらぜひ管弦楽の演奏を聴きたく思いました。
その後、柴田克彦さんによるドボルザークのお話。CDでの曲紹介を交えての1時間足らずの勉強になるお話でした。
その後、簡単な食事をしてメインのAホールでのフォーレの「レクイエム」鑑賞。
去年は70万の人出で、今年はそれを上回ると言う。とにかく人人人の「熱狂の日」の一日でした。

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