西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

ストラヴィンスキー

2007-04-06 11:23:41 | 20世紀音楽
今日は、20世紀音楽界の巨匠ストラヴィンスキーが亡くなった日です(1971年)。
ニューヨークで没しましたが、その遺体は棺に納められ、ヴェネツィアに運ばれ、ゴンドラに乗せられ、墓地に埋葬された。そのニュースをテレビで見た記憶があります。(ずいぶん昔なので、写真を見ただけなのか、はっきりしないこともありますが。)なぜヴェネツィアかというと、20世紀最初期、これは作曲家自身にとっても音楽活動の第1期となりますが、「火の鳥」などのバレエ音楽の上演において一緒に仕事をしたロシア・バレエ団の主宰者ディアギレフがそこに埋葬されているからです。その後、革命ロシアを嫌い祖国を離れ、アメリカに活動の場を移し、新古典主義を標榜する第2期に入る。その後は、12音技法を用いる革新的な第3期を迎えることになった。
最初に巨匠と書きましたが、私自身には、彼の作品の中でこれはぜひ聴くといいと人に薦めるほどその作品のよさが掴めていません。「春の祭典」など確かに強烈な印象を与えるものですが、それ以上のものかは今の私にはわかりません。アンセルメがストラヴィンスキーの管弦楽曲のほとんどを網羅した全集を出し購入しましたが、十分ききこなしていないといったところです。その中で一つでもこれから聴いていいなと思うものが出ればと思っています。
 ストラヴィンスキーの作品群を見ると、ベルリオーズやフランクを思い浮かべます。数は決して多くないが、その一つ一つが新たな挑戦・試作を重ねていると言った風にこれら3人は見えるからです。
 それにしても、「のだめ」で、コンクールでのだめが「ペトルーシュカ」からの3つのピアノ曲を演奏中、「料理の音楽」になった瞬間、こりゃ駄目だ、と思ってしまいました。



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