西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

チャイコフスキー「バイオリン協奏曲」

2007-12-04 13:27:35 | 国民楽派
今日は、チャイコフスキーの「バイオリン協奏曲」が初演された日です(1881年、ウィーン)。
バイオリン協奏曲の名曲を特に、「3大」あるいは「4大」バイオリン協奏曲といって、ベートーベン、メンデルスゾーン、ブラームス、それにチャイコフスキーをさしますが(「3大」のときはどれがはずれるのだろう?)、いずれも作曲者の1曲だけの作品ということで言うのかも知れない(メンデルスゾーンはもう一つ発見されたそうですが)。いずれも確かに名曲で、やはりこの場合は「3大」は使いづらいかもしれません。
チャイコフスキーのこの作品は、作曲者の叙情的な味わいが読み取れる、心から名曲と言っていいものだと思います。私は、クラシック音楽入門間もないころ、これを聴いてその第1楽章がとても印象的で心に残っていたのを思い出します。旋律は浮かぶのだけれども何という曲だったのかとしばらくそんな時期がありました。この名曲は自分ではとても弾けないような彼方にあるものと思っていましたが、バイオリン名曲集にこの第二楽章が取り上げられていて、「カンツォネッタ」として出ているのですね。どのくらいかかったのか、一応弾き遂げました。勿論その演奏は拙劣なものだったでしょうが、兎に角この最高の作品と思っていた一部でもその曲を自分で弾けた時は本当に嬉しかったですね。その前にだったか、バッハのバイオリン協奏曲の1番も曲集に出てきて、これは全楽章弾きました。その後、音符がたくさん並んでいるその楽譜を見て、よくこれが弾けたなと今では思うばかりです。いつかまた習ったことを思い出しながらこれらの曲を弾いてみたいと思います。

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