Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

低学年の鬼遊び 3

2011-07-10 21:04:06 | 体育
(2)宝運びゲームⅠ(慣れる)

 3~7時間目は「宝運びゲーム」を行った。
 宝運びゲームのルールは次の通りである。

 ・攻撃側は1人1個宝(紅白玉)を持つ。タグを取られずにゴールラインまでたどり着いたら宝置き場に宝を置く。
 ・宝を置いたら,スタートラインに戻り,再度宝を持ってスタートする。
 ・途中で鬼にタグを取られたら,タグを返してもらってスタートラインに戻り,再度スタートする。
 ・守備側は「じゃまじゃまゾーン」から出られない。
 ・多くの点数を取ったチームの勝ちとなる。

 3~4時間目は,特に戦術を話し合わせる予定はなかった。
 ゲームを行って,動きに慣れさせる段階のはずであった。
 ところが,教師から投げ掛けが何もなかったにも関わらず,全チームがそれぞれ戦術を話し合い始めた。

 ゲームがスタートすると,最初のうちは一気に突破しようとする動きが多く見られた。
 守備側が攻撃陣の動きについていけず,タグを取ることができなかった。

 しばらくすると,1対2や2対2の状況が生まれてきた。
 ここがこのゲームの真骨頂である。どのような作戦を立てたかが試されるところである。

 Mさんはじゃまじゃまゾーンの手前に立って守備者を撹乱しているだけで,なかなか突破しようとしない。
 これは作戦であり,Mさんが相手を引き付けている間に,ほかの子がゾーンをすり抜けていくという戦術であった。
 1回目のゲームの時点で,このような高等な戦術(おとり作戦)が出てくることに驚いた。

 子どもたちの感想から,次のような戦術を立てていたことが分かった。

 ・人のいないところを走り抜けていく。
 ・おとり作戦
 ・フェイント作戦

 また,4時間目の試合では,攻め1人守り2人という状況になったときの動きで優れた動きが見られた。
 1人で突破しようとせず,2人あるいは3人揃うまで待っているという作戦が取られていたのである。
 
 また,くるくると回りながらゾーンを突破するという動きも見られた。
 これは,2時間目で紹介した動きを取り入れたものである。

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