Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

ダブルダッジの実践 2

2007-11-30 00:38:13 | 体育
 今日の授業では,最初にグループごとにむかえなわの練習をさせた。跳べた子は帽子の色を変えることにしている。全員クリアーできていることを確認した。

 念のために,32人を1列に並ばせ,私が回してテストをしてみた。なわに跳び込むタイミングがつかめない子が2名いたが,仲間や私のアドバイスで跳ぶことはできた。
 
 機が熟したと見て,ダブルダッジを行うこととする。
 「なわを2本にしてみます。ダブルダッジです」と言うと,子どもたちからどよめきが起こった。期待と不安が入り混じったどよめきである。

 私が不安なのはターナーである。前もって,何名かに練習させてはいたが,安定して回すまでには至っていない。今回は身長が最も高く,器用なCさんを指名し,私と一緒に回した。

 なわは黄色と緑の2色のものを使った。

 回しながら次のように指示した。
 「黄色だけ見ます。緑は関係ありません。さっきのむかえなわと同じです」

 結局32名中,20名ほどが跳べた(正確な人数は把握していない)。

 間違いなく跳んでいるのだが,跳べたという実感が薄い子も多い。それは,なわからうまく抜けられなかったからである。抜けるときに引っ掛かってしまったので,達成感がいまひとつなのである。

 なぜ抜けられなかったかというと,むかえなわの習熟が足りなかったからである。屈曲跳びでV字を描くようにして抜ける方法については全員できていた。しかし,むかえなわでそのまままっすぐ抜けるという技能を身につけていない子が多かったのである。

 では,屈曲跳びと同じ方向に抜けるダブルダッジ2回跳びならできるかというと,そうもいかないことが分かった。

 なぜダブルダッジ2回跳びができないかというと,子どもたちが普段跳んでいる長なわとびのリズムが1回旋2跳躍のリズムだからである。トントン跳びのリズムでは駄目である。初めのトンで黄色のなわは跳べても,緑のなわが跳べない。トンと2回目の跳躍をしているときに緑のなわが来てしまうからである。

 今日の結果,課題が3つ浮かび上がった。
①ターナーの養成
②むかえなわの抜け方の習熟
③1回旋1跳躍のリズムで跳ぶ


ダブルダッジの実践 1

2007-11-30 00:34:25 | 体育
 本日11月29日,2年生でダブルダッジの授業を行った。私自身,子ども相手にダブルダッジの授業を行うのは初めてである。

 また,子どもたちがダブルダッジに挑戦するのも,初めてである。児童館で見たことがあるという子もいたが,実際に跳べたという子はいない。

 ダブルダッジの基礎技能として,表克昌氏は3つ挙げている。
①かぶりなわ
②むかえなわ
③屈曲跳び(かぶりなわ)
 
 11月16日以降,10~15分×4回にわたってむかえなわの指導を行ってきた。
 
 最初は「反対回しにして跳んでみましょう」とただ投げ掛けて跳ばせてみた。しかし,なかなかうまくいかない。このことから,かぶりなわと同じタイミングで入っては駄目だということを発見させた。
 
 「いつ入ったらいいか考えながら練習しなさい」と指示した。練習していくうちに,「なわが自分の前を通過していったとき」「なわがてっぺんに行ったとき」という発見をした。

 むかえなわで難しいのは,抜け方である。跳ぶことは全員できた。しかし,抜けられない子が多かった。抜けようとするときに,次のなわが来てしまうのである。

 そこで,手前に抜ける屈曲跳びを取り入れた。むかえなわの場合は,この方がなわから出るのが容易である。2回目の指導で,むかえなわの屈曲跳びは全員できるようになった。

 3回目,4回目の指導で更なる習熟を図っていった。1回跳び→2回跳び→5回跳びと変化をつけていった。

 不思議なのは,かぶりなわがなかなかできなかったA君が,むかえなわを比較的容易にクリアーしたことである。
 また,両足同時ジャンプが難しいB君も,むかえなわ1回とびはクリアーした。同時にはジャンプできないので,連続して跳ぶことはできない。しかし,跳んだ勢いで走り抜けるようにして1回跳びはクリアーできたのである。