算数で説明させる活動を重視している。
全国学力調査のB問題などでは,筋道立てた作文力が要求される。
これまでの算数は,問題を解いて答えが合ってさえいればよかった。
しかし,活用力が問われる問題では,答えが合っているだけでは駄目なのである。
資料を読み解き,どのように考えるのかを,論理的に説明しなくてはならないのである。
今年度改訂された教科書でも,「どうして○○なのでしょうか」「わけを説明しましょう」など,B問題を意識したような記述が多く見られる。
説明させるといっても,口で説明させただけではいけない。
それでは気の利いた子が数名発表して終わりになってしまう。
そうではなくて,1人1人にノートに作文させるようにしている。
作業指示も「考え方を説明しなさい」とは言わない。
「どういうふうに考えたのか,作文を書きなさい」というように指示している。
こちらの方が子どもに伝わるようである。
「作文しなさい」と言われて,最初のうちは戸惑っていた子どもたちであったが,数ヶ月経って,私の授業スタイルにも慣れてきたようである。
現在,5年「合同な図形」の単元を授業しているが,ここでも1時間に1回は作文させる時間を取っている。
以下,子どもたちのノートを提示する。
全国学力調査のB問題などでは,筋道立てた作文力が要求される。
これまでの算数は,問題を解いて答えが合ってさえいればよかった。
しかし,活用力が問われる問題では,答えが合っているだけでは駄目なのである。
資料を読み解き,どのように考えるのかを,論理的に説明しなくてはならないのである。
今年度改訂された教科書でも,「どうして○○なのでしょうか」「わけを説明しましょう」など,B問題を意識したような記述が多く見られる。
説明させるといっても,口で説明させただけではいけない。
それでは気の利いた子が数名発表して終わりになってしまう。
そうではなくて,1人1人にノートに作文させるようにしている。
作業指示も「考え方を説明しなさい」とは言わない。
「どういうふうに考えたのか,作文を書きなさい」というように指示している。
こちらの方が子どもに伝わるようである。
「作文しなさい」と言われて,最初のうちは戸惑っていた子どもたちであったが,数ヶ月経って,私の授業スタイルにも慣れてきたようである。
現在,5年「合同な図形」の単元を授業しているが,ここでも1時間に1回は作文させる時間を取っている。
以下,子どもたちのノートを提示する。
テストをした後に,「終わった人は見直しをしなさい」などと指示する。
そう指示された子どもたちは何をするかというと,とりあえずテスト用紙を見る。
そして,大半の子はただ眺めただけで終わってしまう。
それで,「もう1回よく見直しをしなさい」などと再度指示するものの,結局子どもたちはただ眺めるだけで終わってしまうということがよくある。
また,ケアレスミスなどを見つけると,教師が「ちゃんと見直しをしたのですか」などと聞くことがある。
すると,子どもは「ちゃんとしました」と答える。
なぜこのようなことが起こるかというと,教師が意図している見直しと,子どもが考えている見直しにズレがあるからである。
子どもたちは,「見直す」というのがいったい何をすることなのか,理解していない。
「見直し」をしているのではなく,単に「もう一度見ている」「何となく眺めている」という状態の子が多い。
それで私は,具体的に「見直しというのは,一度やった問題も初めてやるつもりでもう一度解いてみることです」と説明している。
これは何をするのか具体的なので,多少効果がある。
きちんと解き直している子も少なくない。
今日,算数「小数のかけ算」のテストを行った。
写真を見ると,小さく「13」とか「17」とメモしてあるのが見える。
これは,答えの数字の合計を私が知らせ,それを子どもがメモしたものである。
339.2なら,3+3+9+2で17となる。
このように合計した数字を知らせると,子どもは簡単に答えを確かめることができる(今回の問題の場合,小数点の位置を間違える可能性はあるが…)。
子どもたちも真剣に見直していた。
これは横山験也氏の考案による「確かめカニ太郎」という方法を参考にした。
見直しによって,「確カニ」と確信を持つことができる方法である。
【参考文献】
『横山験也のちょっと一休み』2011年4月21日ブログ
http://www.kennya.jp/soft/sansu/tasikame-zan/
そう指示された子どもたちは何をするかというと,とりあえずテスト用紙を見る。
そして,大半の子はただ眺めただけで終わってしまう。
それで,「もう1回よく見直しをしなさい」などと再度指示するものの,結局子どもたちはただ眺めるだけで終わってしまうということがよくある。
また,ケアレスミスなどを見つけると,教師が「ちゃんと見直しをしたのですか」などと聞くことがある。
すると,子どもは「ちゃんとしました」と答える。
なぜこのようなことが起こるかというと,教師が意図している見直しと,子どもが考えている見直しにズレがあるからである。
子どもたちは,「見直す」というのがいったい何をすることなのか,理解していない。
「見直し」をしているのではなく,単に「もう一度見ている」「何となく眺めている」という状態の子が多い。
それで私は,具体的に「見直しというのは,一度やった問題も初めてやるつもりでもう一度解いてみることです」と説明している。
これは何をするのか具体的なので,多少効果がある。
きちんと解き直している子も少なくない。
今日,算数「小数のかけ算」のテストを行った。
写真を見ると,小さく「13」とか「17」とメモしてあるのが見える。
これは,答えの数字の合計を私が知らせ,それを子どもがメモしたものである。
339.2なら,3+3+9+2で17となる。
このように合計した数字を知らせると,子どもは簡単に答えを確かめることができる(今回の問題の場合,小数点の位置を間違える可能性はあるが…)。
子どもたちも真剣に見直していた。
これは横山験也氏の考案による「確かめカニ太郎」という方法を参考にした。
見直しによって,「確カニ」と確信を持つことができる方法である。
【参考文献】
『横山験也のちょっと一休み』2011年4月21日ブログ
http://www.kennya.jp/soft/sansu/tasikame-zan/
4年生のわり算
4年生のわり算で間違うのは,主に次のような原因がある。
①商を立てる位置が分からない。
②かけ算が分からない。
③ひき算が分からない。
特に②のように思う。
それは,ツのように35×7を暗算でするように指導されるからである。
今まで筆算で行っていたものを,いきなり暗算でするように言われるのであるから,相当ハードルが高い。
かけ算の暗算ができないから間違うのである。
ツのように書き,その上ひき算の際に繰り下がりが出てくるなどということになれば,補助数字だらけでぐちゃぐちゃになり,何を書いているのか分からなくなってくる子が出る。
そういったミスを防ぐために,チのようにかけ算の筆算を補助計算として書かせた。
このようにすれば,ミスが減る。
4年生のわり算で間違うのは,主に次のような原因がある。
①商を立てる位置が分からない。
②かけ算が分からない。
③ひき算が分からない。
特に②のように思う。
それは,ツのように35×7を暗算でするように指導されるからである。
今まで筆算で行っていたものを,いきなり暗算でするように言われるのであるから,相当ハードルが高い。
かけ算の暗算ができないから間違うのである。
ツのように書き,その上ひき算の際に繰り下がりが出てくるなどということになれば,補助数字だらけでぐちゃぐちゃになり,何を書いているのか分からなくなってくる子が出る。
そういったミスを防ぐために,チのようにかけ算の筆算を補助計算として書かせた。
このようにすれば,ミスが減る。
3年生のかけ算
このように書かせてきた。
たし算のときと同様に,3×6=18の18は,「1」→「8」の順で書かせる。
これを「8」を先に書かせる場合があるが,子どもの思考としては81と書いているような感じになるので,おかしなことになってしまう。
シの読み方は,次の通りである。
26かける3は,さぶろく18,さんにが6に1をたして7,答え78です。
自分で問題だと思うのは,3×2=6の「6」が目に見えないことである。
自分の娘が計算しているのを見たら,繰り上がりの1の隣に6が書いてあった。
このような方法もあるのだと思った。
だが,どうもごちゃごちゃしていると感じる。
私の指導経験では,この6は書かなくてもできることが多かった。
スの場合はこうなる。
678かける2は,にはち16,にしち14に1をたして15,にろく12に1をたして13,答え1356です。
2桁×2桁になると,次のようになる。
34かける67は,しちし28,しちさん21に2をたして23,ろくし24,ろくさん18に2をたして20,8たす0は8,3たす4は7,2たす0は2,0たす2は2,答え2278です。
たし算の繰り上がりを,カのように上に書いていると,タのようになってしまう。
タのように書くと,かけ算の繰り上がりの1なのか,たし算の繰り上がりの1なのか分からなくなり,最後のたし算で間違ってしまう。
補助の数字を全部足してしまって,答え3598などと書いてしまうような子も出てくる。
ソのように書けば,=の線の上にあるものがたし算の繰り上がりであるから,それだけを足せばよいのでミスが少なくなる。
このように書かせてきた。
たし算のときと同様に,3×6=18の18は,「1」→「8」の順で書かせる。
これを「8」を先に書かせる場合があるが,子どもの思考としては81と書いているような感じになるので,おかしなことになってしまう。
シの読み方は,次の通りである。
26かける3は,さぶろく18,さんにが6に1をたして7,答え78です。
自分で問題だと思うのは,3×2=6の「6」が目に見えないことである。
自分の娘が計算しているのを見たら,繰り上がりの1の隣に6が書いてあった。
このような方法もあるのだと思った。
だが,どうもごちゃごちゃしていると感じる。
私の指導経験では,この6は書かなくてもできることが多かった。
スの場合はこうなる。
678かける2は,にはち16,にしち14に1をたして15,にろく12に1をたして13,答え1356です。
2桁×2桁になると,次のようになる。
34かける67は,しちし28,しちさん21に2をたして23,ろくし24,ろくさん18に2をたして20,8たす0は8,3たす4は7,2たす0は2,0たす2は2,答え2278です。
たし算の繰り上がりを,カのように上に書いていると,タのようになってしまう。
タのように書くと,かけ算の繰り上がりの1なのか,たし算の繰り上がりの1なのか分からなくなり,最後のたし算で間違ってしまう。
補助の数字を全部足してしまって,答え3598などと書いてしまうような子も出てくる。
ソのように書けば,=の線の上にあるものがたし算の繰り上がりであるから,それだけを足せばよいのでミスが少なくなる。
2年生のひき算
私が書かせてきたのはキである。
1年生でのウのような書き方からのつながりを考えると,キのようになる。
読み方は,次のようになる。
63ひく27は,3ひく7はできない,十の位の6を5にして10もらう,10ひく7は3,3と3で6,5ひく2は3,答え36です。
クの書き方は,似ているが少し違う。
10-7=3の「3」が見えないのである。
見えない3ともとの3をたすのが困難な子がいる。
ケのような方法で書かせる教師もいる。
「13-7」を暗算でしなさいというのである。
これは飛躍し過ぎている。
実は私は自分が2年生のとき,このように「13-7」を暗算でするように指導された。
それでひき算が分からなくなった経験がある。
これが私の小学校生活における最初の挫折であった。
自分の経験から確信しているのだが,このような方法では相当落ちこぼれが出てくるのではないだろうか。
3年生のひき算
3年生になって桁が増えると,次のようになる。
コは次のように読む。
673ひく495は,3ひく5はできない,十の位の7を6にして10もらう,10ひく5は5,5と3で8,6ひく9はできない,百の位の6を5にして10もらう,10ひく9は1,1と6で7,5ひく4は1,答え178です。
サは次のように読む。
504ひく126は,4ひく6はできない,十の位からもらえない,百の位の5を4にして10もらう,十の位の10を9にして10もらう,10ひく6は4,4と4で8,9ひく2は7,4ひく1は3,答え378です。
サのような場合に,十の位の上にいきなり9を書かせる教師がいるが,私は反対である。
なぜ9になるのか,説明できない子が多いからである。
私が書かせてきたのはキである。
1年生でのウのような書き方からのつながりを考えると,キのようになる。
読み方は,次のようになる。
63ひく27は,3ひく7はできない,十の位の6を5にして10もらう,10ひく7は3,3と3で6,5ひく2は3,答え36です。
クの書き方は,似ているが少し違う。
10-7=3の「3」が見えないのである。
見えない3ともとの3をたすのが困難な子がいる。
ケのような方法で書かせる教師もいる。
「13-7」を暗算でしなさいというのである。
これは飛躍し過ぎている。
実は私は自分が2年生のとき,このように「13-7」を暗算でするように指導された。
それでひき算が分からなくなった経験がある。
これが私の小学校生活における最初の挫折であった。
自分の経験から確信しているのだが,このような方法では相当落ちこぼれが出てくるのではないだろうか。
3年生のひき算
3年生になって桁が増えると,次のようになる。
コは次のように読む。
673ひく495は,3ひく5はできない,十の位の7を6にして10もらう,10ひく5は5,5と3で8,6ひく9はできない,百の位の6を5にして10もらう,10ひく9は1,1と6で7,5ひく4は1,答え178です。
サは次のように読む。
504ひく126は,4ひく6はできない,十の位からもらえない,百の位の5を4にして10もらう,十の位の10を9にして10もらう,10ひく6は4,4と4で8,9ひく2は7,4ひく1は3,答え378です。
サのような場合に,十の位の上にいきなり9を書かせる教師がいるが,私は反対である。
なぜ9になるのか,説明できない子が多いからである。
2年生のたし算
私はオのように書かせてきた。繰り上がりの1を次の位の=の上に書かせた。
読み方は,次のようになる。
56たす38は,6たす8は14,5たす3は8,8と1で9,答え94です。
=の上に書くと,十の位の計算が楽になる。
2つの数の計算では,繰り上がりは絶対に1なので,最後に1を足すのは簡単である。
大日本図書と学校図書の教科書では,このように下の方に書かせているそうである。
一方,カのように十の位の上に書く方法がある。
啓林館,教育出版,日本文教出版,東京書籍の教科書では,こうなっているという。
十の位の計算は,1+5=6,6+3=9となる。
目に見えない6と3を足すのが,困難な子がいる。
最後に1だけ加えるオの方法の方が,子どもにとってミスが少ない。
繰り上がりの際に,4を先に書いて,その後で1を書くように教える教師がいる。
私はこの方法に反対である。
「14」なのだから,1→4の順で書くべきである。
4→1の順で書くと,4を書いている間に,1のことを忘れてしまう子がいる。
ADHDの子などはワーキングメモリーが1つなのである。
また,後述するが,カのように書くと,3年生になってかけ算の筆算で繰り上がりが出てきた時に混乱が生じる。
かけ算で繰り上がった数字なのか,たし算で繰り上がった数字なのかが分からなくなってしまうからである。
=の上に書けば,このようなミスは防ぎやすくなる。
私はオのように書かせてきた。繰り上がりの1を次の位の=の上に書かせた。
読み方は,次のようになる。
56たす38は,6たす8は14,5たす3は8,8と1で9,答え94です。
=の上に書くと,十の位の計算が楽になる。
2つの数の計算では,繰り上がりは絶対に1なので,最後に1を足すのは簡単である。
大日本図書と学校図書の教科書では,このように下の方に書かせているそうである。
一方,カのように十の位の上に書く方法がある。
啓林館,教育出版,日本文教出版,東京書籍の教科書では,こうなっているという。
十の位の計算は,1+5=6,6+3=9となる。
目に見えない6と3を足すのが,困難な子がいる。
最後に1だけ加えるオの方法の方が,子どもにとってミスが少ない。
繰り上がりの際に,4を先に書いて,その後で1を書くように教える教師がいる。
私はこの方法に反対である。
「14」なのだから,1→4の順で書くべきである。
4→1の順で書くと,4を書いている間に,1のことを忘れてしまう子がいる。
ADHDの子などはワーキングメモリーが1つなのである。
また,後述するが,カのように書くと,3年生になってかけ算の筆算で繰り上がりが出てきた時に混乱が生じる。
かけ算で繰り上がった数字なのか,たし算で繰り上がった数字なのかが分からなくなってしまうからである。
=の上に書けば,このようなミスは防ぎやすくなる。
昨年,3年生の算数を指導していて困ったことがあった。
2年生のときのクラスによって,繰り下がりの補助の書き方が全て違っていたのである。
3パターンの書き方が混在し,指導をやり直した。
このようなことは,ひき算に限らず結構あると思われる。
学年が変わるたび,教師が変わるたびに教え方が変われば,子どもが混乱する。
特に特別支援を要する子の中には,一度入力されてしまった方法を修正できない子もいるので,途中で変わるようなことになれば対応が難しくなる。
そこで今年度,勤務校では補助の書き方を全校で統一するという。
全校で統一して指導していくというのは大切な視点であるが,実際には難しいのではないかと思う。
水道方式,基幹学力,問題解決,向山型など,いろいろな立場,いろいろな理念を持っている教師がいるからである。
自分ではそれがいいと納得して指導しているはずだからである。
先日の学年会で計算方法について話題にしたが,やはり指導法が違っていた。
以下に,私の考えを示していく。
1年生のたし算
1年生の繰り上がりのあるたし算は,次のように書かせた。
「さくらんぼ」で分け,「ソーセージ」で囲んだ。
私は,計算方法を定着させるために,計算の仕方を声に出して言わせるようにしている。
アの場合は,次のようになる。
8たす4をします。8はあと2で10。4を2と2に分ける。8と2で10。10と2で12。答え12です。
イは次のようになる。
8たす4をします。4はあと6で10。8を2と6に分ける。4と6で10。10と2で12。答え12です。
1年生のひき算
ウは減加法である。
12ひく4をします。12を10と2に分ける。10ひく4は6。6と2で8。答え8です。
エは減減法である。Vの字のようになる。
12ひく4をします。4を2と2に分ける。12ひく2は10。10ひく2は8。答え8です。
2年生のときのクラスによって,繰り下がりの補助の書き方が全て違っていたのである。
3パターンの書き方が混在し,指導をやり直した。
このようなことは,ひき算に限らず結構あると思われる。
学年が変わるたび,教師が変わるたびに教え方が変われば,子どもが混乱する。
特に特別支援を要する子の中には,一度入力されてしまった方法を修正できない子もいるので,途中で変わるようなことになれば対応が難しくなる。
そこで今年度,勤務校では補助の書き方を全校で統一するという。
全校で統一して指導していくというのは大切な視点であるが,実際には難しいのではないかと思う。
水道方式,基幹学力,問題解決,向山型など,いろいろな立場,いろいろな理念を持っている教師がいるからである。
自分ではそれがいいと納得して指導しているはずだからである。
先日の学年会で計算方法について話題にしたが,やはり指導法が違っていた。
以下に,私の考えを示していく。
1年生のたし算
1年生の繰り上がりのあるたし算は,次のように書かせた。
「さくらんぼ」で分け,「ソーセージ」で囲んだ。
私は,計算方法を定着させるために,計算の仕方を声に出して言わせるようにしている。
アの場合は,次のようになる。
8たす4をします。8はあと2で10。4を2と2に分ける。8と2で10。10と2で12。答え12です。
イは次のようになる。
8たす4をします。4はあと6で10。8を2と6に分ける。4と6で10。10と2で12。答え12です。
1年生のひき算
ウは減加法である。
12ひく4をします。12を10と2に分ける。10ひく4は6。6と2で8。答え8です。
エは減減法である。Vの字のようになる。
12ひく4をします。4を2と2に分ける。12ひく2は10。10ひく2は8。答え8です。
今までの学力観では,式を書き,計算し,答えさえあっていればよかった。
取りあえず下のようになっていれば,満点であった。
しかし,いま問われているのは,説明する力である。
どのように考えたのかを説明できなければならない。
「発問→挙手→指名」形式での口頭の説明では駄目である。
全員が授業中に説明できるはずはない。
これだと一部の子だけの発表に終わってしまう。
しっかりとノートに書かせ,「発問→作業→確認→指名」で進めていく。
「作文せよ」と言われて,「えーっ」と言う子どもたち。
今まであまりそのような授業を受けていないのだから,当然の反応であろう。
どう書いていいのか分からないようなので,型を示した。
①まず~(初めに~・最初に~)
②次に~(それから~・そして~)
③よって~(だから~・最後に~)
型を示したことで,子どもたちは書きやすくなったようであった。
先の子のノートには,次のように説明が付け加わった。
他の子のノートも見てみる。
授業時間が足りなくなり,発表はできなかった。
ノートを集めてチェックした。
子どもたちにとって,考え方を説明する作文を書くのは初めてであったと思うが,思ったよりよく書けていたと思う。
「みました」のはんこを真っ直ぐに押したものと,横向きに押したものがある。
これは意図的である。
横向きに押してある子の意見を,次の時間に取り上げ,共有化していくようにしたい。
取りあえず下のようになっていれば,満点であった。
しかし,いま問われているのは,説明する力である。
どのように考えたのかを説明できなければならない。
「発問→挙手→指名」形式での口頭の説明では駄目である。
全員が授業中に説明できるはずはない。
これだと一部の子だけの発表に終わってしまう。
しっかりとノートに書かせ,「発問→作業→確認→指名」で進めていく。
「作文せよ」と言われて,「えーっ」と言う子どもたち。
今まであまりそのような授業を受けていないのだから,当然の反応であろう。
どう書いていいのか分からないようなので,型を示した。
①まず~(初めに~・最初に~)
②次に~(それから~・そして~)
③よって~(だから~・最後に~)
型を示したことで,子どもたちは書きやすくなったようであった。
先の子のノートには,次のように説明が付け加わった。
他の子のノートも見てみる。
授業時間が足りなくなり,発表はできなかった。
ノートを集めてチェックした。
子どもたちにとって,考え方を説明する作文を書くのは初めてであったと思うが,思ったよりよく書けていたと思う。
「みました」のはんこを真っ直ぐに押したものと,横向きに押したものがある。
これは意図的である。
横向きに押してある子の意見を,次の時間に取り上げ,共有化していくようにしたい。
「直方体と立方体の体積」の授業をしている。
上のような立体の体積を求める問題がある。
まず,面積のときにどのようにして考えたかを復習した。
最初にHさんが縦に2つに区切って計算する方法を説明した。
「今のHさんの説明と同じように言える人?」と聞いた。
手が挙がらない子がいる。
「では,もう一度発表してもらいます。聴く人はそれを再現できるようにしなさい」と指示した。
次は自分が指名されるかもしれないのだから,ボーっとしてはいられない。
この指示によって,全員が頭をフル回転して,しっかり聴くようになる。
予告通り,K君を指名して再現させた。
正確な再現ではなく,K君なりの解釈も入ったが,それもまたよい。
この方法を「H-K型」と名付けた。
このようにして,学びを共有化していくことは大切だと思う。
指名すると,よく「○○さんと同じです」などと言う子がいる。
そのまま流してしまう先生もいるが,私はそうはしない。
「○○さんと同じならば,それを再現しなさい」「同じであっても,それをあなたの言葉で言いなさい」と指示するようにしている。
このようにして,上のような6つのアイディアが出された。
これらの考えを体積に応用するのである。
「どのようにして体積を出したらよいでしょうか。図に線を入れて分けたり,補ったりしながら求めます。どのように考えたか,作文しなさい」と指示した。
上のような立体の体積を求める問題がある。
まず,面積のときにどのようにして考えたかを復習した。
最初にHさんが縦に2つに区切って計算する方法を説明した。
「今のHさんの説明と同じように言える人?」と聞いた。
手が挙がらない子がいる。
「では,もう一度発表してもらいます。聴く人はそれを再現できるようにしなさい」と指示した。
次は自分が指名されるかもしれないのだから,ボーっとしてはいられない。
この指示によって,全員が頭をフル回転して,しっかり聴くようになる。
予告通り,K君を指名して再現させた。
正確な再現ではなく,K君なりの解釈も入ったが,それもまたよい。
この方法を「H-K型」と名付けた。
このようにして,学びを共有化していくことは大切だと思う。
指名すると,よく「○○さんと同じです」などと言う子がいる。
そのまま流してしまう先生もいるが,私はそうはしない。
「○○さんと同じならば,それを再現しなさい」「同じであっても,それをあなたの言葉で言いなさい」と指示するようにしている。
このようにして,上のような6つのアイディアが出された。
これらの考えを体積に応用するのである。
「どのようにして体積を出したらよいでしょうか。図に線を入れて分けたり,補ったりしながら求めます。どのように考えたか,作文しなさい」と指示した。