Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

低学年の鬼遊び 4

2011-07-11 00:14:10 | 体育
(3)宝運びゲームⅡ(作戦を立てる)

 授業の流れは次の通りである。
 ①作戦タイム
 ②ゲームⅠ
 ③作戦の検証・修正
 ④ゲームⅡ

 ③では次のように指示した。
「うまくいった時の動きを参考にして,もう一度作戦を立てなさい。うまくいかなかったことは外しなさい」

 戦術は,前時が終了後に全員にノートに記述させている。
 したがって,作戦タイムでは1人1人が考えを持って話し合いに臨んでいる状態である。
 1年生でも自分の意見を持ち,記述することは可能なのである。

 5時間目に,子どもたちが話し合ってまとめたチームの攻撃の戦術は,次の通りである。
 ○青チーム:おとり作戦
 ○赤チーム:おとり作戦
 ○緑チーム:おとり作戦
 ○黄チーム:3人ずつ2チームに分けて突破

 おとり作戦が多いが,それぞれのチームでおとりの方法が若干異なっていた。
 これらの作戦は十分に機能しており,作戦に応じた動きができていた。
 また,空いているスペースを見つけて走り抜けたり,フェイントを入れたりする動きが随所に見られるようになってきた。

 6時間目には,守備の作戦を考えさせた。
 子どもから出たのは,2人のうち1人は必ず止めて侵入を最小限に食い止める方法と,マンツーマンディフェンス,挟み撃ちである。

 もうひとつ,教師から守備隊形の工夫について紹介した。
 これまでは3か所ある「じゃまじゃまゾーン」には必ず2人ずつ守備者が入っていた。
 それを,必ずしも2人でなくてもよいとルールを変更した。
 その結果,フォーメーションの変更を行ったのが3チームあった。

 赤チームは1-2-3と組み,わずか3点という最少失点を記録した。
 「1-2-3はいいが,3-2-1は駄目だ」という。
 Rさんが理由を次のように説明した。

 3-2-1だと,もし最初のところで突破されてしまうと,あとから防ぎにくくなる。1-2-3だと,走って疲れてきたところを3人で守っているので食い止めやすい

 最後の7時間目には,緑チームが次のように考えていた。
 
 1-2-3にしました。でも今日は,1番前がとっても遅くて,2番目が中くらいで,3番目が1番速い人。
 
 足の速さまで考えて,配列を考えたというのである。
 これらの守備の戦術に応じた動きも,十分にできていたといえる。

 1年生でも戦術学習は十分に可能であったといえる。
 「ボールを持たないときの動き」につながる戦術や動きが随所に見受けられた。

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