Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

コカ・コーラVSコカ・コーラ・ゼロ

2011-02-28 21:56:46 | 理科
 前回の理科の時間に生まれた新たな「はてな?」,「コカ・コーラとコカ・コーラ・ゼロの重さは違うのか」をいよいよ試してみる。

 前回,水,牛乳,カフェオレ,コカ・コーラ・ゼロを同じ体積にして重さを比べたところ,コカ・コーラ・ゼロが87gで他のものより圧倒的に軽かった。
 そのとき,S君が「それはコカ・コーラ・ゼロだから」と答えたのがきっかけで生まれた「はてな?」である。

 教室にコカ・コーラを持っていくと,子どもたちから拍手が起こった。
 子どもたちの期待は大きい。

 最初に予想させた。
 コカ・コーラが重いという子が7人,コカ・コーラ・ゼロの方が重いという子は0人,どちらも変わらないという子が20人である。

 期待に胸を膨らませて,実験の開始である。

 結果は91g~92g。
 コカ・コーラの方が重かったのである。

 予想が当たったとか外れたとかで一喜一憂している子どもたちもいるが,そうではない子もいる。

 Kさんは「どうしてコカ・コーラの方が重いのだろうという新しい『はてな?』が生まれました」と,授業後のノートに記入していた。

 また,「『コカ・コーラ・ゼロ・フリー』というものもあるのだが,その重さはどうなのだろう」という「はてな?」も登場した。
 すると,「アクエリアスはどうだ?」「ポカリスエットは?」「ファンタを調べたいのだが,持ってきてもいいか?」など,次々と調べたいものが出てきた。
 次回,調べたいものを自分で持ってきてよいということにして授業を終えた。

 ちなみに,コーラは私が飲んだ。そして,子どもたちからブーイング…。

「コカコーラ・ゼロ」は軽い

2011-02-25 20:51:18 | 理科
 理科で「体積と重さ」の学習を行っている。
 「物は,体積が同じでも重さは違うものがあること」を理解させることが内容である。

 教科書では,ガラスのコップと紙コップ,金属のスプーンとプラスチックのスプーンなどの比較から入り,同じ体積の塩と砂糖の重さの違いを電子天秤で調べるような展開になっている。
 
 「塩と砂糖だけではなく,他のものではどうなのか」という疑問が子どもたちから出てきた。
 そこで,発展学習として別の粒子についても調べてみることにした。

 黒いビニール袋に石灰と砂を入れて中身が見えないようにし,「今日は塩,砂糖以外の別のものを調べてみます」と提示した。
 隠して提示することによって,子どもたちの意欲を喚起できた。

 袋を開けてみて,砂の方はすぐに何であるか分かったが,石灰の方は何だか分からないようであった。
 「片栗粉ではないか」などと言っている子もいた。事前に口や目には絶対入れないように言っておいたのでよかった。

 「固体の重さが違うことは分かった。では,液体はどうなのだろう」という新しい「はてな?」が出された。
 「はてな?」が出たからには調べておけないのが子どもたちである。
 「追究の鬼」が育ってきている。

 そこで,24日にコーラ,カフェオレ,牛乳,水の4種類で試してみた。
 子どもたちの予想では,重さは違うというのが24人,同じというのが2人であった。

 100mlのカップに入れて重さを計測させた(一番上まで入れるとこぼれるので,少し下に線を引いた)。

 結果は,重さはそれぞれ違った。
 カフェオレ,牛乳,水は96~97gと僅差であったのに対し,コーラは87g。驚いたことに,10gも軽かったのである。

 「なぜコーラだけこんなに軽いのだろう」と問い掛けると,S君が言った。

 「だって,それはコカコーラ・ゼロだから」

 何とも面白い視点である。
 こういうくだらない発言が,私は大好きなのである。
 この発言によって,今度は「コカコーラ」と「コカコーラ・ゼロ」を比べることになった。

 最後にカフェオレとコーラを私が飲んで,授業を終えた。
 「ずるい」「授業中に飲んでいいの~」という子どもたちの叫び声が響いたことは言うまでもない。