Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

ボール投げ・受ける 4

2008-04-30 00:03:08 | 体育
 このゲームで難しいのが得点の確認です。ゲームに夢中になるあまり,自分が何点取ったのかが分からなくなってしまうのです。
 全員がゲームに参加しているので,だからといって得点係を誰かにさせるということもできません。

 その対策が次の2つです。
・自分が得点するたびに,大きな声で得点を言う。
・試合時間は2分。

 大きな声で言うことにより,得点の確認ができます。
 また,試合時間が長くなると,多くの得点が入って,子どもが覚えられずに混乱してしまいます。だからこそ試合時間は短く設定します。

 試合が終わったら,入れ替えをします。五色百人一首の要領と同じです。

 4人の中で一番得点が多かった子は,1つ広いコートに移動します。
 一番得点の少なかった子は,1つ狭いコートに移動します。
 2位,3位だった子は,そのまま同じコートで次の試合も行います。

 力の均衡した子同士で対戦することになるので,盛り上がります。
 また,狭いコートのほうに投力の低い子,ボールを受け取ることが苦手な子が多くいるので,教師が個別に指導していくこともできます。

ボール投げ・受ける 3

2008-04-29 23:59:03 | 体育
 「壁ぶつけ」で投げの基本動作が概ね身についたころ,「はしごドッジボール」を行いました。
 
 場づくりは,次の通りです。(図省略)
 1本のラインが斜めになっていることで,それぞれのコートの幅を変えています。そのため,子どもの能力差に対応することができます。

 「壁ぶつけ」の記録をもとにして,メンバーを4人ずつコートに割り振っていきます。投力の低い子は狭いコート,投力の高い子は広いコートに入ります。

 1コートに4人ずつなので,全員が参加することができます。
 ボール運動でよくあるのは,特定の子だけが活躍し,苦手な子はゲームに参加せずに端のほうで見ているだけというものです。
 このゲームでは狭いコートに4人ということで,ボールを投げる,取る,避けるという動きのどれかを必ずしていることになります。
 運動量が確保され,ボールへの接触が保障されます。

 4人とはいっても,2対2でドッジボールをするわけではありません。
 外野2名,内野2名に分かれますが,チームになるわけではありません。

 ルールは次の通りです。
・外野が内野にボールをダイレクトで当てたら,当てた人に1点入る。
・当てたら内野に入り,当てられたら外野に出る。
・内野でボールをダイレクトにキャッチしたら,キャッチした人に1点入る。
・自分が得点するたびに,大きな声で得点を言う。
・4人の中で最も得点が高い子が勝ち。
・試合時間は2分。
 
 通常のドッジボールと大きく違うのは,取ったときに点数が入ることです。
 逃げてばかりでは得点にならないので,子どもたちは積極的にボールを取りにいこうとします。

ボール投げ・受ける 2

2008-04-28 23:03:53 | 体育
 私が見ていたのは,ボールを投げるときの足です。
 1年生では前に出す足が反対になっている子,足をそろえたまま投げてしまう子がいました。そういう子には個別に指導していきました。
 1人1人個別に足を触りながら,「こちらの足を出すといいんだよ」と教えていきました。

 「グー・チョキ・パー投げ」の指導もしました。
 「グー」では,足を閉じて体を反らして少しひねり,力をためます。
 力がたまって少しきつくなったら,片足を上げます。これが「チョキ」です。
 そして,「パー」で投げます。
 「グー」「チョキ」「パー」と言いながら投げるのです。

 この「壁ぶつけ」の指導は,体育館で授業を行うときに10回ほどは行ったと思います。4人1組で,1人1分間ずつなので,大して時間は掛かりません。記録は名簿に控えておきました。

 また,紙鉄砲やめんこをするときの動きが,ボール投げの動きと似ているということは,よく知られています。
 私は生活科の時間や休み時間などを使って,紙鉄砲をして子どもたちと遊びました。
 紙鉄砲を使うことで,うまくスイングしているかどうかを音で判断できます。上手にできているかどうかを自分で評価することができるのです。音が出るようになると,子どもも楽しいです。


ボール投げ・受ける 1

2008-04-28 23:01:59 | 体育
 『楽しい体育の授業』8月号の原稿依頼を受けました。
 特集は「ボール運動 子ども大満足の指導事典」です。
 私がいただいたテーマは「ボール投げ・受ける」です。
 これは低学年のテーマです。
 
 私が1年生を担任していたときに行ったネタに「壁ぶつけ」「はしごドッジボール」があります。筑波大学附属小学校で行われている指導をもとにしました。
 
 1年生でボール運動を行うときに,まず留意したのは,ボールの種類です。
 できるだけやさしいボールを使うことが大切です。
 特殊ゴムでできたソフトドッジボールや,スポンジドッジボールなどが市販されています。
 勤務校には普通のドッジボールしかありませんでしたので,ソフトドッジボールを購入していただきました。
 
 最初に行ったのは,壁ぶつけです。
 壁から3メートルほどの距離に立ち,1分間で壁に何回ノーバウンドで当てられるかに挑戦します。
 壁に力いっぱいボールを投げ,跳ね返って転がってきたボールをキャッチしたら1点になります。
 壁までノーバウンドでボールが届かなかったり,跳ね返ってきたボールをキャッチできなかったりしたら得点になりません。
 
 上手な子は1分間に30点以上取ることができます。そのような子は,もう少し後ろの4メートルのラインから投げさせることにしました。
 また,壁まで届かない子は,2メートルのラインから投げさせるようにしました。
 このような個人差に対応することによって,どの子も力いっぱい投げることができます。
 
 また,活動は4人1組で行いました。
 投げている子は夢中になっているので,自分で点数を数えることはできません。そこで,待っている3人が声をそろえて数えてあげることにしました。また,後ろにそらしてしまったボールを取ってくる役もさせました。

好きですか嫌いですかゲーム

2008-04-27 12:49:30 | 特別活動
 4月25日,学級活動で「好きですか嫌いですかゲーム」を行った。
 この時間には席替えなども行ったので,残りの時間20分を使って行った。

 何の説明もなく,突然N君を呼び,黒板前のいすに座らせる。そして,いきなり目隠しをする。
 黒板に「ゴキブリ」とお題を書き,N君に質問する。
 「N君はこれが好きですか。嫌いですか」,「おいしいですか」,「家にいますか」などと質問をしていく。
 解答が当たっていたら,子供たちが「オー」と拍手をする。おかしい答えになったときは,「えー!」。

 最初にN君を指名したのは,意図的である。
 誰を最初にするかは重要である。誰でもいいのではない。
 ムードメーカーの原則を活用しているのである。

 もじもじしたり緊張したりして,答えられないような子が最初に指名されたら,このゲームは盛り上がらない。

 N君との問答を通して,子どもたちはやり方を理解していった。

 ゲームの進行は,子供たちに任せた。
 子供たちから出されたお題は「へび」,「ぞう」,「うどん」などである。
 
 うどんのときは,次のような感じになった。
 「どんな色をしていますか」
 「青です」
 「エーーーッ!」「オエーッ!」
 「長いですか」
 「長いです」
 「おーっ!」

 20分足らずのわずかな時間であったが,大変盛り上がった。

運動会応援団の指導 2

2008-04-26 02:30:12 | 特別活動
 4月25日,2回目の応援団の指導を行った。
 今回は,赤組は体育館,白組は音楽室と場所を分けて行った。
 今回の練習で応援パターンをある程度確定しなければならない。

 この場合,子供たち主導で行うか,教師主導で行うかという問題がある。
 前回は子供たち主導で行い,いまひとつまとまらなかった感があった。

 今回,白組の指導のチーフは,S先生にお願いしていた。
 S先生の指導で感心したのは,教師主導で行いながらも,子供たち主導と思わせている点である。
 子供たちの意見を吸い上げ,それに肉付けしていくのである。
 
 子供たちの考えてきたエールのパターンは3つであった。しかし,それだけでは弱い。S先生はそれを認めつつも,新しい提案をしていくのである。

 「先生からひとつ提案してもいい?」と聞き,まず教師がやってみる。そして,それを加えるかどうかを子供たちに検討させていくのである。決めたのは子供たちであって,教師ではない。
 そうして練習をしていくのである。

①教師がまずやってみせる。
②子供たちに検討させる。
③子供たちにやらせてみる。
④ほめる。指導する。

 このようなパターンになっているのである。
 よくあるのは,教師が提案し,それをやらせてみるというパターンである。教師も熱くなり,殺伐とした雰囲気になることもある。だが,このパターンでは教師の言いなりになるロボットと同じである。

 今回の指導のポイントは「②子供たちに検討させる」である。決して押し付けではないのである。
 しかも,所々にユーモアを交えた指導により,和やかな雰囲気の中で行われた。

運動会応援団の指導 1

2008-04-24 23:54:41 | 特別活動
 4月23日の放課後,運動会の応援団の指導が始まった。
 
 私の学校では,平成16年度を最後に紅白対抗形式を廃止したため,応援合戦を行っていなかった。しかし,今年度紅白対抗が復活することになり,応援合戦も4年ぶりに行われることになった。
 応援団の中心となる6年生の記憶の中に,4年前の応援合戦のことはほとんどないといってよい。応援をどのように行うのかというイメージがないのである。

 応援合戦の大まかなシナリオは,私が作成した。このシナリオに沿っていけば,ある程度の盛り上がりにはなると思われる。
 問題は,赤組,白組の応援パターンの作成である。エールの仕方や応援歌をどのようにしていけばいいのかということである。

 2つの方法が考えられる。
 1つは,教師主導で教えていく方法である。
 もう1つは,子供たちに考えさせていく方法である。

 赤組と白組の様子は,好対照である。モチベーションが全く違う。
 赤組は,自ら希望した,元気のある,やる気あふれるメンバーが集まっている。
 私の担当する白組は,そうではない。他の係に立候補したものの,何らかの事情で希望が叶わず,不本意ながら応援団になってしまったという感じのメンバーが集まっている。リーダーは4名とも女子である。

 応援パターンの話し合いの場面になり,全体指導のS先生が,「話し合いの中心は先生たちではありません。あくまでもみんなが中心です」と投げ掛けた。
 私も同様の考えであった。放課後の練習は2回設定してある。少なくとも1回目の今回は,子供たち主導で進めていくべきだと考えた。
 おそらく白組の話し合いはうまくいかないであろう。このことは容易に予想できた。
 
 話し合いが始まったが,白組は案の定,話が進まない。
 一方,赤組は意見が活発に出ており,盛り上がっている様子である。
 加えて,教師が自ら範を示すなどして,アイディアを次々と提示している。教師主導型である。子供たちにイメージがないのであるから,このような方法も当然ありうるだろう。

 これを見た白組団長のMさんが焦り出した。
 しかも,話し合いは進まず,だんだん険悪な雰囲気となっていった。しばらくすると,ポツリポツリとアイディアが出始めた。
 このアイディアに肉付けしてやるのが教師の役目である。
 少しではあるが,応援の方向性は見えてきた。
 白組にとっては,次回が重要である。

年間システムの布石を打つ!ティーボール

2008-04-20 22:42:01 | 体育
 4月15日,4年生児童にティーボールの授業を行った。
 
 4月にこの教材を行う意味は,次の2点である。
 1.仲間づくりの布石を打つ
 2.ルールづくりの布石を打つ

 詳細は,『楽しい体育の授業』4月号の原稿で書いたとおりである。

 今回の実践では,場づくりを変更した。
 原稿では,1塁とティーの間を何周できるかによって得点を決める方法を示したが,今回は初めからダイヤモンド型にした。1塁まで到達したら1点,2塁まで到達したら2点…という具合である。

 
1.仲間づくりの布石について

 本来は最初の授業を11日に行う予定だった。
 しかし,ルール説明が終わり,デモゲームをして演示しているときに,友達に対して暴言を吐いた児童が2名いたため,厳しく叱り授業を途中でやめた。
 これがベストの対応であったとは思わないが,暴言などのマナー違反,スポーツマンシップに反する言動は許さないという姿勢を示した。このような態度を取った子に対して曖昧な対応を取ると,その後の学級経営全体に響くと判断した。
 
 守備では,手をつないで円をつくらなければならない。そうしないとアウトにならないというルールである。
 仲間とのかかわりに問題のあるAがいる。Aが手をつないでいないというクレームが相手チームのBからあった。Aが恥ずかしさから手をつなぎたがらないのかもしれないし,Aの隣になった女子が避けているのかもしれない。私が見たところ,特に問題はないように思えた。Bが見たときに,たまたまつないでいなかった可能性のほうが大きい。
 
 ここで私が行ったのは,ルールの確認である。全員で手をつながないといけないということを確認したのである。その後も見ていたが,何の問題もなく手をつないでいた。
 
 これは,ルールを守らなかった場合,11日のように厳しく叱られるのではないかという危惧があったからかもしれない。
 いずれにしてもルール上そのようになっているのであるから,守らせなくてはならない。
 初めは強制的なスキンシップであっても,慣れてしまえば何とも思わなくなっていくだろう。
 
 得点を取ったバッターを迎えるときのハイタッチについては,今回は特に指導していない。だが,何名かは自分から行っていた。この場面を取り上げ,全体に広めていきたい。


2.ルールづくりの布石

 これは次回以降となる。

ウソこいピンポンゲーム 2

2008-04-19 00:25:34 | 特別活動
 子どもたちは友達の話をよく聞き,笑ったり驚いたりといろいろな反応を見せていました。
 ウソっぽい話に突っ込みを入れている子もいました。

 子供たちの感想を紹介します。
 
●ウソこいピンポンゲームをして楽しかったです。2問だけ当たりました。今度やるときは3問はいきたいです。

●私のグループではある作戦をしました。「うそを言っているのは!」「ジャカジャン!」「ぼくです」直大君が言いました。「イェ~イ!」みんなが言ったら,「うそを言ったのは,本当は私です」と手を挙げたのです。

●分からなかったところもあったけど,4回も当たったのでよかったです。自分の班が成功してよかったです。楽しかったです。

●今日,初めてウソこいピンポンゲームをして,楽しかったです。どんなところが楽しかったかというと,考えて書くところです。

●いろんな人のうそがおもしろかった。普段うそをついていない人が,うそをついていた。でも,引っ掛からなかった。

●みんなおもしろいうそをついていて,楽しかったです。またやりたいです。

ウソこいピンポンゲーム 1

2008-04-18 23:59:20 | 特別活動
 今年度,体育主任に加え,初めて特別活動主任となりました。
 私はこれまで特別活動にはあまり力を入れてきませんでした。
 特に学級活動は,何をすればいいのか曖昧な時間になっていました。
 特活主任になったのをよい勉強の機会ととらえ,今年度は,学級活動の記録も残していきたいと思います。

 今日行ったのは,「ウソこいピンポンゲーム」(上條晴夫編著『お笑いに学ぶ教育技術』学事出版P.30)です。
 
 内容は次の通りです。
①4人グループを1チームとする。クラスは32人なので,8チームできる。
②お題を決めて,みんなの前で話をする。4人のうちの1人は,ウソの話をする。
③聞いている人は,うそをついているのが誰なのかを探し当てる。
 
 次のような手順で行いました。
①発表する4人:「これからウソこいピンポンゲームを始めます」
②みんな:「ピンポーン!」
③発表者:「私達のお題は○○○です」
④順番にスピーチをする。
⑤みんな:うそを言っている人を考え,ワークシートに書く。
⑥発表者:「正解を発表します。うそを言っていた人は…」
⑦みんな:「ジャカジャン!」
⑧発表者「私でーす」
 
 お題としては,次のものが出ました。
・昨日のできごと
・今日の朝のできごと
・家のこと
・昨日の夜ご飯
・兄弟・姉妹のこと
・すきなスポーツ  など
 
 このゲームは大変に盛り上がりました。
 特にみんなで「ピンポーン!」「ジャカジャン!」というところは,振りつきで言っている子もいたほどノリノリでした。