Catch Ball

修業の時計を止めない教師でありたいです。

1年生 体育授業開き

2009-04-13 22:55:43 | 体育
 4月13日,1年生の体育授業開きを行った。

 まず最初に着替えの指導である。
 「脱いだ服は,どうすればいいですか」と発問し,しっかりとたたんで机の上に置くことを押さえた。
 しかし,これだけでは詰めが甘い。○×で個別評定し,○の子の頭をなでていった。できない子には手伝いをし,全員が○になった。

 また,着替えの際には,コースを提示した。
 ・チーターコース…1分
 ・ウサギコース……3分
 ・カメコース………5分

 チーターコースを選んだ子がほとんどであったが,実際は3分以上掛かっていた子が多かった。

 出席番号順(席の順でもある)に並ばせて,体育館に移動する。
 「忍者になって,ほかのクラスに気づかれないように行けたら合格です」
 この指示は効果的であった。黙って移動できた。

 学年合同体育である。73名。これを私が中心になって動かす。

 「体育の時間には,今の順番で並ぶことはほとんどありません。普通は背の順で並びます。大きいと思う人は後ろの方に,あまり大きくないと思う人は前の方に並びます。同じくらいだったら背比べをして,友達に見てもらいます。5分でできるかなあ」

 教師がいちいち指示しないで,子どもたちに任せた。
 1年生だから無理だろうと言って,いちいち指示する場合がある。しかし,甘く見すぎてはいけない。この程度は1年生でもできる。背の順で並ぶことぐらい,幼稚園や保育所でやってきているのである。

 多少時間は掛かったが,やはり子どもたちだけでも並ぶことができた。

 教師が移動して,別の場所に背の順で並ぶようにさせた。前後の友達をしっかり覚えていなければできない。

 「先生のいるところに背の順で並びます。急いできて転んだり,友達とぶつかったりしないようにします」

 2度行ったが,しっかりとできた。

 このあと,バラバラ集合を扱う予定だったが,時間の都合でカットし,「凍り鬼」をした。

 凍り鬼は,復活ルールがあるので,つかまったら終わりではない。しかも,復活のバリエーションが豊富であり,みんなが楽しめる。
 1回目は「友達にタッチしてもらったら復活できる」,2回目は「友達の足の間をくぐったら復活できる」というルールにした。

 どの子も力いっぱい体を動かし,活動していた。入学以来,まだ校庭での遊びが許可されていなかったので,教室で過ごすことがほとんどであった。学校内で走ったのは,このときが初めてという子も多かったことと思う。ようやく自己を解放し,ストレスを発散できたような感じであろう。

入学式 2

2009-04-09 00:08:11 | 特別活動
 教室に戻って学級指導。
 基本的には,『小学1年生の教え方大事典』掲載の「男の先生 1年生を担任したら,是非これだけは!」の追試である。

 「みなさん,ご入学おめでとうございます」と私。
 1人だけ「ありがとうございます」と答えた。
 これはチャンスである。
 思いっきりほめ,「ありがとうございます」と言わせる指導を行った。

 「これから1年間みんなと一緒に勉強する,先生の名前,覚えましたか」
 これが覚えている子がほとんどいないのである。入学式のときに校長先生が1回呼んだだけだから,当然かもしれない。
 「おだ先生」とか「おおたけ先生」とか,惜しいのだが,ちょっと違うのである。
 ある女の子が覚えてくれていたようで,ようやく正解が出た。
 
 続いてプーさんのパペット人形の登場。
 ここでもサムライ大活躍。「先生が自分で動かしているんじゃないか」

 プーさん人形と一緒に見本を示し,名前を呼ばれたら「はいっ!」と返事をする勉強をした。原実践では握手をするのだが,私はハイタッチをすることにした。
 「先生とハイタッチをして手の平を合わせると,先生の優しさがみんなの中に入っていきます。そして,みんなも優しい子になれます」
 「パチン!と思いっきりタッチすると,痛いのでやめてくださいね。そっとタッチします」と機先を制しておいた。
 しかし,さすがはサムライ。何名かは思いっきりタッチしてきた。

 保護者への挨拶が終わり,「さようなら」のときが近づく。

 まずは宿題を出す。先生の名前をおうちの人に教えてくるという宿題である。
 次に明日の朝のことである。「『おはようございます』と言って,先生とハイタッチします。そうすると,優しい子になれます」

 元気に「さようなら」の挨拶をして別れた。
 明日の朝のハイタッチが楽しみである。

入学式 1

2009-04-08 23:03:45 | 特別活動
 2度目の1年生担任。今日が入学式である。
 前回は不安と緊張で一杯だったが,今回は期待感の方が上回っている。

 入学式。担任紹介では「はいっ!」と返事をし,子どもたちの前に立った。おそらく多くの子どもにとって,男の先生は初めてであろう。しかし,嫌だという態度をしている子はいなかったので,ひとまず安心した。ニコニコして迎えてくれる子もいた。

 入学式が終わり,子どもたちと教室に入る。問題はここからである。
 保護者は体育館に残って,PTA入会式を行っている。その後,写真撮影となる。
 異動してきたばかりの私は,このPTA入会式がどれぐらい掛かるのかが読めない。そんな状況の中で,写真撮影までの時間,何とかして間を持たせなくてはならない。

 まずは,子どもたちに声を掛ける。「入学式,緊張しましたか」子どもたちはやたらと元気がいい子が多い。あまり緊張感がないようである。
 「トイレに行きたい人はいませんか。先生と一緒に行きましょう。トイレに行きたい人は先生のところに集まりましょう」こうして15人ほどをトイレに連れて行った。

 次に王様じゃんけんを行った。これが失敗であった。
 入学式前に,担任補助の先生が既に行ったネタだったようなのである。
 そういうわけでいまいち盛り上がりに欠けてしまった。

 この王様じゃんけんの途中に事件が起こった。男の子が立ち上がって,私のところに歩いてきた。そして,次のように言うのである。
「お母さんとおばあちゃんが心配なんだけど…。何してるのかな」
 これは面白い。母親と離れて不安なのである。それを「お母さんが心配である」と言うのである。
 
 じゃんけんのチャンピオンが決定したところで,タイミングよく写真撮影準備OKの声が掛かった。

 写真撮影でも兵が現れた。
 先程,「お母さんが心配である」と言った子。母親と会えて安心したのか,緊張感が途切れた様子。いすからわざと滑り落ちたりして,じっとせず,校長先生にもマークされる。
 別の男の子。名札を裏返したり,へらへらと喋り続けたりして,じっとせず,教務主任にマークされる。
 女の子。「暑い」と言って,突然上着を脱ぎ出す。
 なかなか兵ぞろいのようである。